はじめに
エンジンをかけた瞬間、低音の響きとともに鼓動するV8エンジン。
その重厚なサウンドと圧倒的なパワーは、多くのクルマ好きにとって憧れの存在です。アメリカンマッスルの荒々しい咆哮、ヨーロピアンスポーツの洗練されたサウンド、ラグジュアリーカーの滑らかで力強い加速。V8エンジンを搭載した輸入車には、それぞれ異なる魅力が詰まっています。
本記事では、そんなV8エンジンを積んだ輸入車の中から、19台を厳選してご紹介。あなたの心を震わせる一台が、きっと見つかるはずです。


V8エンジンの魅力
V8エンジンは、自動車の世界において特別な存在であり、多くのスポーツカーや高級車、マッスルカーに採用されてきました。その魅力は、パワフルな性能、美しいエンジンサウンド、滑らかなフィーリングなど、多くの要素から成り立っています。ここでは、V8エンジンの魅力を詳しく解説します。
圧倒的なパワーとトルク
V8エンジンの最大の特徴は、大排気量から生み出される圧倒的なパワーとトルクです。一般的に4.0L~7.0Lクラスのエンジンが多く、自然吸気でも500馬力を超えるものが存在します。スーパーチャージャーやツインターボを組み合わせれば、700~1000馬力以上を発揮するモデルもあります。
例えば、ダッジ・チャレンジャー SRT ヘルキャットの6.2L V8スーパーチャージドエンジンは、807馬力を発揮し、アメリカンマッスルカーの象徴的な存在です。また、フェラーリのF8トリブートに搭載される3.9L V8ツインターボは、720馬力を発揮し、スーパーカーのパフォーマンスを支えています。
V8エンジンは、トルク特性が豊かであるため、低回転から強烈な加速力を発揮します。そのため、高速道路での追い越しや、サーキットでの加速時にも非常に優れたレスポンスを誇ります。
独特で官能的なエキゾーストサウンド
V8エンジンのもう一つの大きな魅力は、その独特で官能的なエキゾーストサウンドです。V8エンジンは、一般的に**「ドロドロ」とした低音の効いた重厚なサウンド**を奏でますが、エンジンの種類によって音質が異なります。
- アメリカンV8(OHV式):低音が強く、力強い「ゴロゴロ」という独特のサウンドが特徴的。
例えば、シボレー・コルベットやフォード・マスタングのV8サウンドは、多くのマッスルカー好きに愛されています。 - ヨーロピアンV8(DOHC式):高回転域まで伸びる「鋭いメカニカルサウンド」が特徴。
例えば、フェラーリのV8エンジンは、甲高いレーシングサウンドを奏で、ドライバーの興奮を高めます。 - スーパーチャージドV8:加圧機構の影響で「ヒューン」という独特な吸気音とともに、荒々しいエキゾーストが響きます。例えば、ジャガーFタイプRやメルセデスAMG GT 63Sのサウンドは、野太く重厚感があります。
V8のサウンドは、ドライビング体験をより豊かにし、エンジンをかけた瞬間から心を躍らせる魅力を持っています。
バランスの取れた滑らかなフィーリング
V8エンジンは、クランクシャフトの設計によるバランスの良さも魅力の一つです。V型8気筒は、ピストンが互いに打ち消し合うように配置されているため、直列4気筒やV6エンジンに比べて振動が少なく、滑らかな回転フィールを実現しています。
特に、高級車やGTカーに搭載されるV8エンジンは、回転がスムーズで、低速でも高回転域でも快適なドライビングフィールを提供します。例えば、ベントレー・コンチネンタルGT V8は、長距離走行時でもストレスのないスムーズなエンジン特性を実現しています。
耐久性とチューニングの自由度
V8エンジンは、比較的頑丈な設計がされているため、耐久性が高く、チューニングの自由度が高いことも特徴です。特に、アメリカンV8はOHV(オーバーヘッドバルブ)方式を採用しているものが多く、構造がシンプルなため、カスタマイズやパワーアップがしやすいという利点があります。
例えば、フォード・マスタングの「コヨーテV8」は、スーパーチャージャーやツインターボを追加することで1,000馬力以上を狙うことも可能です。また、シボレーのLSエンジンは、クラシックカーから最新のカスタムカーまで幅広く搭載され、多くのエンジンビルダーに愛されています。
スポーツカーから高級車まで多彩なモデルに搭載
V8エンジンは、スーパーカー、マッスルカー、ラグジュアリーカー、SUVといった幅広いカテゴリの車に採用されてきました。例えば、以下のようなモデルが挙げられます。
- スーパーカー系:フェラーリ F8トリブート、マクラーレン 750S
- マッスルカー系:ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャット、シボレー カマロ ZL1、フォード マスタング GT
- ラグジュアリーGT系:ベントレー コンチネンタルGT V8、アストンマーティン DB12
- 高性能SUV系:メルセデスAMG G63、ランドローバー ディフェンダー 110 V8
これらのモデルは、それぞれ異なるキャラクターを持ちながらも、V8エンジンの持つ「力強さ」「滑らかさ」「官能的なサウンド」といった魅力を最大限に活かした車両となっています。
V8エンジンの未来
近年、自動車業界では電動化が進んでおり、多くのメーカーがV8エンジンの廃止や縮小を発表しています。しかし、ハイブリッド技術と組み合わせることで、環境性能とパフォーマンスを両立させる動きも出てきています。
例えば、メルセデスAMGは**「GT 63 S Eパフォーマンス」**のように、V8エンジンに電動モーターを組み合わせることで、パワーアップと環境対応を実現。また、フェラーリも「SF90 ストラダーレ」のようなプラグインハイブリッドモデルを開発し、新時代のV8スーパースポーツを生み出しています。
電動化が進む中でも、V8エンジンは特別な存在として、多くのメーカーが新たな形で存続させようとしています。
まとめ
V8エンジンは、その圧倒的なパワー、独特のサウンド、滑らかな回転フィール、カスタマイズ性の高さなど、多くの魅力を持っています。スポーツカーからラグジュアリーカーまで、さまざまな車に搭載され、ドライバーに忘れがたいドライビング体験を提供してきました。電動化が進む未来においても、その魅力は決して色褪せることなく、自動車文化の中で特別な存在として輝き続けるでしょう。
フェラーリ:SF90XX ストラダーレ
■フェラーリ:SF90XX ストラダーレ
フェラーリの「SF90 XX ストラダーレ」は、同社のハイブリッドハイパーカー「SF90 ストラダーレ」をベースに、さらなる高性能化を追求したスペシャルモデルです。このモデルは、フェラーリのサーキット専用車両に与えられる「XX」シリーズの名を冠しながら、公道走行が可能な初の「XX」モデルとして注目を集めています。
パワートレインは、4.0リッターV8ツインターボエンジンと3基の電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用し、システム全体で1030馬力を発揮します。これにより、0-100km/h加速を2.3秒、0-200km/h加速を6.5秒で達成し、最高速度は320km/hに達します。
デザイン面では、固定式リアウィングの採用など、空力性能を徹底的に追求した設計が特徴です。このリアウィングは、ロードゴーイングフェラーリとしては「F50」以来の装備となります。
生産台数は799台の限定となっており、価格は9800万円からと発表されています。
このように、「SF90 XX ストラダーレ」は、フェラーリの最先端技術とデザインを結集したモデルであり、同社の革新性と伝統を体現しています。

フェラーリ:SF90 ストラダーレ
■フェラーリ:SF90 ストラダーレ
フェラーリの「SF90 ストラダーレ」は、同社初のプラグインハイブリッド車(PHEV)として2019年に登場しました。車名の「SF90」は、スクーデリア・フェラーリの創立90周年を記念したもので、「ストラダーレ」はイタリア語で「道路用」を意味します。
パワートレインは、3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンと3基の電動モーターを組み合わせ、システム全体で1000馬力を発揮します。この構成により、0-100km/h加速を2.5秒、最高速度は340km/hを実現しています。
駆動方式は、フェラーリの2シータースポーツカーとして初めて4WDを採用し、優れたトラクションとハンドリング性能を提供します。また、最大25kmのゼロエミッション走行が可能で、環境性能にも配慮されています。
デザイン面では、空力性能を追求したフォルムが特徴で、フロントには複雑な形状のバンパーとディフューザー、リアには可動式の「シャットオフ・ガーニー」と呼ばれるウィングを備えています。これらの要素により、高速域での安定性とダウンフォースの最適化が図られています。
インテリアは、ドライバー中心の設計がなされ、16インチの曲面ディスプレイや新しいステアリングホイールを採用しています。これにより、直感的な操作性と先進的な雰囲気を両立させています。
「SF90 ストラダーレ」は、フェラーリの革新性と伝統を融合させたモデルであり、同社の技術力とデザイン哲学を体現しています。

フェラーリ:F8 トリブート
■フェラーリ:F8 トリブート
フェラーリF8トリブートは、究極のミッドシップV8スポーツカーとして誕生したモデルであり、伝説的な488 GTBの進化版としてその名を刻む。搭載される3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、フェラーリ史上最もパワフルなV8として評価され、最高出力720PS、最大トルク770Nmを発揮。わずか2.9秒で100km/hに到達し、最高速度は340km/hを超える。そのパフォーマンスは、レーシングテクノロジーの粋を集めた最新の空力設計と電子制御システムによって最大限に引き出されている。
流麗なボディデザインは、フェラーリ・スタイル・センターが手掛け、Sダクトと呼ばれるフロントのエアインテークによりダウンフォースを大幅に向上。シャープなLEDヘッドライトとリアの4灯テールランプが、往年の跳ね馬たちのDNAを色濃く受け継ぎながらも、未来的なフォルムを描く。軽量素材を多用したボディは、俊敏なハンドリングを実現し、F1マシン譲りの最新ダイナミクスコントロールがドライビングプレジャーを極限まで高めている。
インテリアは、ドライバー中心の設計思想が貫かれ、細部に至るまでフェラーリのクラフトマンシップが息づく。カーボンファイバーやアルカンターラが随所にあしらわれ、レーシーかつ洗練されたコクピット空間を演出。最新のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)が搭載され、デジタルディスプレイと直感的なステアリングコントロールによって、まるでレーシングカーのコックピットにいるかのような没入感を味わえる。
フェラーリのV8エンジンの頂点を極め、限りなく美しく、圧倒的なパフォーマンスを秘めたF8トリブート。その名が示す通り、フェラーリが長年にわたり築き上げてきたV8スポーツカーの歴史に対する「トリビュート(敬意)」であり、ピュアなドライビングエクスペリエンスを求める者にとって、最高の一台といえるだろう。

フェラーリ:488ピスタ
■フェラーリ:488 ピスタ
フェラーリの「488ピスタ」は、同社のミッドシップV8スポーツカー「488 GTB」をベースに、サーキット走行を意識して開発された高性能モデルです。「ピスタ(Pista)」はイタリア語で「サーキット」を意味し、その名の通りレーストラックでのパフォーマンスを追求しています。
搭載される3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力720CVを8000rpmで発揮し、比出力はクラス最高の185CV/Lを達成しています。最大トルクは770Nmで、0-100km/h加速を2.8秒で達成するなど、圧倒的な動力性能を誇ります。
エアロダイナミクス面では、F1から着想を得た「Sダクト」をフロントに採用し、ダウンフォースを20%向上させています。また、リアディフューザーや大型のリアスポイラーなど、空力性能を徹底的に追求したデザインが特徴です。
車両重量は488 GTBよりも90kg軽量化され、1,385kgとなっています。カーボンファイバーやレクサンなどの軽量素材を多用し、俊敏なハンドリングと優れたレスポンスを実現しています。
インテリアは、カーボンファイバーやアルカンターラを多用し、レーシングカーさながらのストイックで機能的なデザインとなっています。ドライバー中心の設計思想が随所に感じられ、運転に集中できる環境が整えられています。
「488ピスタ」は、フェラーリのレーシングスピリットと最新技術を結集したモデルであり、サーキットでの走行性能と公道での快適性を高次元で両立させています。
ランボルギーニ:テメラリオ
■ランボルギーニ:テメラリオ
ランボルギーニの新型スーパースポーツカー「テメラリオ」は、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンと3基の電気モーターを組み合わせ、システム全体で920CVの出力を発揮します。これにより、0-100km/h加速は2.7秒、最高速度は343km/hに達します。
エクステリアデザインは、六角形のライトシグネチャーを特徴とし、ランボルギーニらしい幾何学的なフォルムを未来的に表現しています。エンジンは外から見えるよう配置され、その周囲には新しいスポイラーが設けられ、デザイン性と空力効率の両立が図られています。
インテリアは「Feel like a pilot」という哲学を新たに解釈し、ドライバーと同乗者にスピード感と新しい車内体験を提供します。ホイールベースの延長や室内高の確保、新しい「コンフォートシート」の採用により、快適性が大幅に向上しています。また、新しいヒューマンマシンインターフェースやテレメトリー2.0、拡張現実ナビゲーションなどのコネクテッドサービスも充実しています。
サーキット志向のユーザー向けに「アレッジェリータ(軽量化)パッケージ」も用意されており、カーボン製ホイールの組み合わせで25kg以上の軽量化が可能です。これにより、総ダウンフォースが67%増加し、空力効率も62%向上します。
テメラリオは、ランボルギーニのデザインと技術のマイルストーンとなるモデルであり、ブランドのアイコンモデルへのオマージュと独自のキャラクターを融合させています。

マクラーレン:750S
■マクラーレン:750S
マクラーレンの最新スーパーカー「750S」は、同社のDNAを忠実に体現し、さらなる高みを目指して開発されました。このモデルは、マクラーレンのスーパーカー史上、最も軽量で最もパワフルなシリーズ車として位置づけられています。
750Sは、クーペとスパイダー(リトラクタブルハードトップ仕様)の両タイプが同時に展開され、いずれも胸躍るエキサイトメントと魅力的なパフォーマンスを提供します。
パワートレインには、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力750PS、最大トルク800Nmを発揮します。これにより、0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は332km/hに達します。
軽量化へのあくなき追求により、750Sは従来モデルよりも30kgの軽量化を実現しています。この結果、車両重量は1,277kgとなり、ドライビングダイナミクス、レスポンス、パフォーマンスが新たな高みに引き上げられています。
インテリアには、最新のヒューマンマシンインターフェース(HMI)を採用し、ドライバー中心の設計がなされています。また、カーボンファイバー製シェルのレーシングシートや総ナッパレザー仕立てのシート表皮など、オプションも充実しています。
750Sは、マクラーレンの60年にわたる歴史と技術の結晶であり、スーパーカーの新たなベンチマークを打ち立てるモデルとなっています。

マクラーレン:GTS
■マクラーレン:GTS
マクラーレンの新型「GTS」は、2019年に登場した「GT」の後継モデルとして、2023年12月に発表されました。このモデルは、スーパーカーの卓越した走行性能と、日常での使いやすさや快適性を高次元で融合させたグランドツアラーとして設計されています。
搭載される4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、先代より15PS向上し、最高出力635PSを発揮します。これにより、0-100km/h加速は3.1秒、最高速度は326km/hに達します。
車両重量は約10kgの軽量化が図られ、さらにフロントリフトシステムの作動時間が約半分の4秒に短縮されるなど、実用性の向上も追求されています。
また、荷室容量は前部に150リットル、後部に420リットルを確保し、ゴルフバッグなどの大きな荷物も収納可能です。デザイン面では、フロントバンパーの形状変更やエアインテークの大型化、リアフェンダー上のエアスクープ追加、リアディフューザーの大型化など、空力性能と冷却性能の向上が図られています。
インテリアには、ナッパレザーやスコットランド製のソフトレザー、将来的にはカシミアなどの高級素材が採用され、快適性と高級感を提供します。
マクラーレンGTSは、スーパーカーのパフォーマンスと日常の実用性を兼ね備えた、独自の魅力を持つ一台です。
メルセデスAMG:GT 63 S
■メルセデスAMG:GT 63 S
メルセデスAMG GT 63 Sは、AMGが独自に開発した4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力639PS、最大トルク900Nmを発揮します。これにより、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は315km/hに達します。
最新モデルの「GT 63 S E パフォーマンス」では、フロントに4.0リッターV8ビターボエンジン、リアに電動ドライブユニットを組み合わせ、システム全体で805馬力を生み出します。この構成により、0-100km/h加速は約2.9秒、最高速度は約320km/hに達します。
デザイン面では、流麗なクーペスタイルと4ドアの実用性を融合させ、スポーティさとエレガンスを兼ね備えています。インテリアには高品質な素材が使用され、最新のテクノロジーが搭載されています。
メルセデスAMG GT 63 Sは、卓越したパフォーマンスと日常の快適性を両立させた、ハイパフォーマンスカーの代表格といえるでしょう。

メルセデスAMG:SL 63 S
■メルセデスAMG:SL 63 S
メルセデスAMG SL 63は、AMGが独自に開発した高性能ロードスターで、最新モデルでは4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力585PS、最大トルク800Nmを発揮します。このパワーにより、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は315km/hに達します。
駆動方式にはAMGパフォーマンス4MATIC+(四輪駆動)を採用し、トラクション性能と安定性を高めています。また、9速AMGスピードシフトMCTトランスミッションとの組み合わせにより、迅速かつスムーズなギアシフトを実現しています。
デザイン面では、流麗なボディラインとアグレッシブなフロントフェイスが特徴で、エレガンスとダイナミズムを融合させています。インテリアには高品質な素材が使用され、最新のテクノロジーが搭載されており、快適性と操作性を両立させています。
さらに、最新のSL 63 S Eパフォーマンスモデルでは、4.0リッターV8エンジンに電動モーターを組み合わせ、システム全体で816PS、最大トルク1420Nmを発揮します。これにより、0-100km/h加速はわずか2.9秒と、驚異的なパフォーマンスを実現しています。
メルセデスAMG SL 63は、卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインを兼ね備えた、究極のオープントップスポーツカーとして、多くのドライバーに感動を提供しています。

アストンマーティン:DB12
■アストンマーティン:DB12
アストンマーティンの最新モデル「DB12」は、2023年5月24日に発表されました。この新型車は、従来のDB11の後継として位置づけられ、グランドツアラーの概念を再定義する「スーパーツアラー」として開発されています。
DB12は、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力680PS、最大トルク800Nmを発揮します。これにより、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は325km/hに達します。
デザイン面では、より大きなラジエーターグリルや新しいLEDヘッドライトを採用し、DB11と比較してトレッド幅が拡大されています。インテリアには、Android AutoやApple CarPlayに対応した新しいインフォテインメントシステムが搭載され、最新のテクノロジーが盛り込まれています。
また、2023年8月14日には、オープントップモデルの「DB12 ヴォランテ」も発表されました。このモデルは、8層構造のファブリック製ルーフを採用し、14秒で開閉が可能で、走行中でも操作が可能です。クーペモデルと同様のパフォーマンスを持ち、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は325km/hとなっています。
DB12は、アストンマーティンの新時代を象徴するモデルとして、パフォーマンス、デザイン、テクノロジーの全てにおいて進化を遂げています。

アストンマーティン:ヴァンテージ
■アストンマーティン:ヴァンテージ
アストンマーティンの「ヴァンテージ」は、同社のスポーツカーラインアップにおける象徴的なモデルです。最新のヴァンテージは、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力665PS、最大トルク800Nmを発揮します。このパワーにより、0-100km/h加速をわずか3.4秒で達成し、最高速度は323km/hに達します。
車両の重量配分は50:50と理想的なバランスを実現しており、低重心設計と相まって優れたハンドリング性能を提供します。
また、アクティブダイナミクスシステムにより、走行状況に応じてパワートレインやブレーキシステム、電子制御ディファレンシャルがリアルタイムで調整され、最適なドライビング体験を提供します。
デザイン面では、フロントに大きなグリルを配し、筋肉質でダイナミックなスタイリングが特徴です。インテリアには高品質な素材が使用され、ドライバー中心のレイアウトが採用されています。
さらに、2024年にはオープントップモデルの「ヴァンテージ ロードスター」も発表されました。このモデルは、ソフトトップの開閉が約8秒で行え、走行中(50km/h以下)でも操作が可能です。
ヴァンテージは、アストンマーティンの伝統と最新技術を融合させた一台であり、卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインを求めるドライバーにとって魅力的な選択肢となっています。

シボレー:コルベット
■シボレー:コルベット
シボレー・コルベットは、アメリカを代表するスポーツカーとして進化を続け、最新モデルではミッドシップレイアウトを採用し、驚異的なパフォーマンスと洗練されたデザインを実現している。伝統のV8エンジンは、より高回転型かつ軽量な設計となり、加速性能とレスポンスが大幅に向上。シャープなエアロダイナミクスと新設計のシャシーが、精密なハンドリングと抜群のトラクションを生み出し、サーキットでも公道でも圧倒的な走りを体感させる。
コルベット Z06は、自然吸気の5.5リッターV8エンジン「LT6」を搭載し、最高出力646PSを発揮。フェラーリのV8に匹敵する高回転域のサウンドと、レーシングカー由来の技術が組み込まれ、ピュアスポーツの魅力を極限まで高めている。コルベット E-Rayは、初の電動アシストを備えたモデルで、6.2リッターV8エンジンとフロントモーターを組み合わせ、4WD化されたことにより、驚異的なトラクション性能を獲得。0-100km/h加速はわずか2.5秒と、コルベット史上最速のモデルに仕上がっている。
最新のZR1は、ツインターボ化された5.5リッターV8エンジンを搭載し、1064馬力という圧倒的なパワーを誇る。エクストリームな空力パーツと軽量カーボンボディが組み合わされ、スーパーカーを凌駕するレベルのパフォーマンスを実現。エンジンの咆哮とともに、驚異的なスピードで駆け抜ける感覚は、まさにアメリカンマッスルの最高峰。
インテリアは、最新のデジタルディスプレイと、ドライバーを包み込むようなコックピット設計が特徴。高級感のあるレザーやカーボンファイバーのアクセントが施され、スーパースポーツとしてのステータスを感じさせる。シートはホールド性と快適性を兼ね備え、長距離のグランドツーリングでも疲れを感じさせない工夫が随所に施されている。
エンジニアリングの粋を集め、サーキットでのパフォーマンスと日常での快適性を両立させたコルベットは、もはや単なるアメリカンスポーツカーではなく、世界を代表するスーパースポーツへと進化を遂げている。圧倒的なパワー、洗練されたデザイン、そしてドライビングの楽しさを詰め込んだこのマシンは、あらゆるシーンでその存在感を際立たせる。

シボレー:カマロ ZL1
■シボレー:カマロ ZL1
シボレー・カマロ ZL1は、カマロシリーズの中でも最も高性能なモデルとして知られています。搭載される6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジン「LT4」は、最高出力650馬力、最大トルク881Nmを発揮し、圧倒的な加速力とパワーを提供します。
トランスミッションには10速ATが採用されており、滑らかで迅速なギアシフトを実現しています。また、6速MTの設定もあり、ドライバーの好みに応じて選択可能です。
外観デザインは、攻撃的なフロントフェイスや大径のエアインテーク、専用のエアロパーツなどにより、スポーティさと機能美を兼ね備えています。さらに、20インチの鍛造アルミホイールやブレンボ製ブレーキシステムが装備され、高い走行性能と制動力を確保しています。
カマロ ZL1は、直線での圧倒的な加速性能だけでなく、優れたハンドリング性能も備えており、サーキット走行から日常のドライブまで幅広く楽しめる一台となっています。

フォード:マスタング
■フォード:マスタング
フォード・マスタングは、1964年のデビュー以来、アメリカンマッスルカーの象徴として多くのファンに愛されてきました。その特徴的なロングノーズ&ショートデッキのデザインは、初代から現行モデルまで一貫して受け継がれています。
最新の2025年モデルでは、2.3リッターEcoBoostエンジンを搭載した「EcoBoost」グレードと、5.0リッターV8エンジンを搭載した「GT」グレードがラインナップされています。特に「GT」グレードは、480馬力を発揮し、6速マニュアルトランスミッションを採用しています。
また、電動SUVモデルとして「マスタング・マッハE」も展開されており、マスタングの名を冠しながらも、全く新しいドライビング体験を提供しています。
日本国内での新車販売は限定的ですが、中古車市場では多彩なモデルが流通しており、専門店を通じて購入することが可能です。
フォード・マスタングは、その力強いパフォーマンスと独特のデザインで、今後も多くの人々を魅了し続けるでしょう。

ダッジ:チャレンジャー SRTヘルキャット
■ダッジ:チャレンジャー SRTヘルキャット
ダッジ・チャレンジャー SRTヘルキャットは、アメリカンマッスルカーの象徴として、その圧倒的なパフォーマンスと存在感で多くのファンを魅了しています。搭載される6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンは、最高出力717馬力を発揮し、驚異的な加速力を提供します。
外観は、ワイドボディ仕様により迫力を増し、3.5インチ拡張されたフェンダーが特徴的です。これにより、より太いタイヤの装着が可能となり、優れたハンドリングとグリップ力を実現しています。
また、上位モデルとして「SRTヘルキャット レッドアイ」や「SRTスーパーストック」などが存在し、さらなる高出力と特別な装備を備えています。特に「SRTスーパーストック」は807馬力を誇り、シリーズ最強グレードとして位置付けられています。
ダッジ・チャレンジャー SRTヘルキャットは、その圧倒的なパワーと独特のデザインで、ドライビングエンスージアストにとって魅力的な一台となっています。

ジャガー:Fタイプ R
■ジャガー:Fタイプ R
ジャガーのFタイプRは、英国の伝統と最新技術が融合した高性能スポーツカーです。5.0リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジンを搭載し、最高出力575PSを発揮します。これにより、0-100km/h加速はわずか3.7秒、最高速度は300km/hに達します。
エクステリアは、シャープな横長デザインのヘッドランプや流麗なボディラインが特徴で、洗練された美しさと力強さを兼ね備えています。インテリアには、上質なウィンザーレザーを使用したパフォーマンスシートが標準装備され、ドライバー中心の設計が施されています。
FタイプRは、ジャガーのスポーツカーの伝統を受け継ぎながら、現代の技術とデザインを取り入れた一台です。その卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインは、走る喜びと所有する喜びの両方を提供します。

ベントレー:コンチネンタルGT
■ベントレー:コンチネンタルGT
ベントレー・コンチネンタルGT V8は、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力550PS、最大トルク770Nmを発揮します。このパワフルなエンジンにより、0-100km/h加速は約4.0秒、最高速度は318km/hに達します。
エクステリアは、ベントレーならではの洗練されたデザインが特徴で、流麗なボディラインと力強さを兼ね備えています。インテリアには、最高品質のレザーや希少なウッドパネルなどの天然素材が使用され、ハンドクラフトによる極上のキャビンが広がります。
また、最新のコンチネンタルGT V8は、環境性能にも配慮し、燃費効率の向上やCO2排出量の削減を実現しています。これにより、ラグジュアリーとサステナビリティを両立させたモデルとなっています。
さらに、2025年モデルのコンチネンタルGTスピードでは、6.0リッターW12エンジンに代わり、プラグインハイブリッドのツインターボV8エンジンが採用され、合計771馬力と738 lb-ftのトルクを発揮します。これにより、0-60 mph加速は2.8秒、最高速度は208 mphに達し、燃費効率も向上しています。
ベントレー・コンチネンタルGT V8は、卓越したパフォーマンスと洗練されたデザイン、そして環境への配慮を兼ね備えた、現代のラグジュアリーグランドツアラーの象徴的な存在です。

BMW:M5
■BMW:M5
BMW M5セダンは、圧倒的なパフォーマンスとラグジュアリーを兼ね備えた究極のスポーツセダンです。最新モデルでは、ツインターボチャージャー付き4.4リッターV8エンジンに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。システム合計で727馬力と1,000Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速はわずか3.5秒で達成します。その驚異的な加速力は、サーキットから街中まで、あらゆるシーンでドライバーを魅了します。
電動モードでは、最大60km以上のゼロ・エミッション走行が可能で、環境への配慮と実用性を両立。日常の移動から高性能が求められる場面まで、あらゆるニーズに応える万能性を備えています。さらに、M xDrive全輪駆動システムとアダプティブサスペンションが組み合わされ、優れたトラクションとコーナリング性能を提供。走行条件に応じて駆動方式を切り替えることができ、FRの爽快感とAWDの安定性を両立しています。
インテリアは、最新のデジタル技術と高級素材で仕上げられた空間が広がります。カーボンファイバーのアクセントやMスポーツシートが、スポーティさと快適さを高次元で融合。また、最新の運転支援システムやカスタマイズ可能なドライビングモードにより、ドライバーの負担を軽減しつつ、安全性を高めています。
BMW M5セダンは、ラグジュアリーセダンとしての品格を保ちながら、スポーツカーのダイナミズムを備えた一台。日常使いからハイパフォーマンスを求めるドライビングまで、すべてのシーンでドライバーに特別な体験を提供します。その圧倒的な存在感と性能を、ぜひ感じてください。

BMW:M8
■BMW:M8
BMW M8は、BMWの高性能モデルとして、卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインを兼ね備えています。搭載される4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、617馬力を発揮し、0-100km/h加速を約3.2秒で達成します。
しかし、2025年モデルをもって、BMWはM8クーペの米国市場での販売を終了することを決定しました。これにより、M8クーペの新規注文は受け付けられなくなります。一方、M8コンバーチブルおよびM8グランクーペの販売は継続されます。
M8グランクーペは、4ドアのデザインと高性能を融合させたモデルで、引き続きラインナップに残ります。このモデルは、M8クーペと同様のエンジンを搭載し、優れたパフォーマンスを提供します。
BMW M8は、その卓越した性能と洗練されたデザインで、多くの自動車愛好家に愛されてきました。今後もM8コンバーチブルやM8グランクーペを通じて、その魅力を体験することができます。
さいごに
V8エンジンは、ただのパワーユニットではなく、ドライバーの感情を揺さぶる“魂のエンジン”とも言える存在です。
野太いサウンド、レスポンスの良い加速、そして走る楽しさ。そのすべてが、V8エンジンを搭載したクルマならではの魅力です。しかし、近年の電動化の流れによって、V8エンジン搭載車は次第に貴重な存在となりつつあります。
だからこそ、今こそ手に入れたい、味わいたい一台があるはず。あなたなら、どのV8エンジン車を選びますか?