はじめに
三菱トライトンは、2024年に約12年ぶりとなる日本市場への復活を果たした注目のピックアップトラックです。
力強いエクステリアデザインと、204PSを発揮するディーゼルエンジンを搭載し、オンロードからオフロードまで幅広く活躍できる万能な一台。
さらに高剛性フレームや最新の安全装備を備え、アウトドア派はもちろん、日常使いでも頼れる相棒となります。
本記事では、トライトンの魅力を「デザイン・性能・安全性・実際の評価」まで詳しく解説していきます。
三菱トライトンのエクステリアを詳しく解説
迫力あるフロントフェイス
新型トライトンのフロントは、三菱のデザイン哲学を象徴する力強いスタイルが特徴です。大型のフロントグリルには「MITSUBISHI」のロゴが堂々と入り、重厚感を演出。細長い三眼式LEDヘッドライトは鋭い眼光のようにシャープで、昼夜を問わず存在感を放ちます。フォグランプやクローム加飾がバランスよく配置され、SUV的な洗練さとピックアップらしいタフさを両立しています。
タフさを引き立てるサイドビュー
ボディサイドは直線的で彫りの深いキャラクターラインが走り、力強さと安定感を表現。ワイドなフェンダーがオフロード走行を想起させ、ピックアップならではの頑丈さを強調しています。ホイールアーチは力感を高めつつ、走破性の高さをイメージさせる仕上がりです。また、キャビンと荷台のバランスも良く、長距離移動でも安心感を与えるシルエットになっています。
実用性を兼ね備えたリアデザイン
リアビューはシンプルながらも力強さを意識した構成。縦型のテールランプは後続車からの視認性が高く、安全性に寄与します。さらに荷台は従来より地上高を低く設計し、重い荷物の積み下ろしがしやすい工夫がされています。大きな三菱エンブレムが中央に配置され、ブランドの存在感を際立たせています。
カラーバリエーションの豊富さ
日本仕様では「ヤマブキオレンジメタリック(有料色)」をはじめ、精悍なブラックや上質なホワイト、落ち着いたグレーなど幅広いカラーバリエーションを展開。ユーザーのライフスタイルや好みに合わせた選択が可能です。さらに海外市場では、赤やブルーなど地域に応じたカラー展開も用意され、グローバルモデルとしての魅力を強調しています。
カスタム性と個性の演出
トライトンは、純正でも迫力のあるデザインが魅力ですが、カスタムによってさらに個性的に仕上げられます。東京オートサロン2025では都市型カスタム仕様やイベント仕様が披露され、ピックアップトラックが持つ遊び心を表現。アウトドア派から都会派まで幅広いニーズに応えるデザイン性を持っています。
まとめ
三菱トライトンのエクステリアは、力強いフロントフェイス、タフなサイドライン、実用性の高いリアデザイン、豊富なカラー展開によって構成されています。ピックアップとしての堅牢さを備えつつ、現代的な洗練さや遊び心もプラスされたデザインは、アウトドアシーンはもちろん、街中でも映える一台といえるでしょう。
三菱トライトンのインテリア解説
ドライバーを中心にしたコックピット
新型トライトンのインテリアは「Horizontal Axis」というデザイン哲学を採用しており、直線的で見やすいレイアウトが特徴です。運転席からの視認性を重視し、メーターやスイッチ類は操作しやすい位置に配置。オフロードや長距離走行でも直感的に操作できるよう工夫されています。
高品質な素材と質感
内装は実用性に加えて上質感も意識されています。ダッシュボードやドアパネルにはソフトパッドを使用し、触感にもこだわりをプラス。上位グレードのGSRでは、ブラックを基調とした落ち着きある雰囲気に、加飾パネルやステッチが映え、SUV並みの高級感を味わえます。
快適性を高めるシートデザイン
前席シートはラリーで培ったノウハウを取り入れ、身体をしっかり支えながらも動きやすい形状。長時間ドライブでも疲れにくく、悪路での安定したドライビングをサポートします。さらにGSRではパワーシートとパワーランバーサポートが標準装備され、細かい調整が可能。後席も広めに設計されており、ニースペースに余裕があるため大人が快適に座れるつくりになっています。
収納力と使い勝手
キャビン内には大小さまざまな収納スペースを配置。センターコンソールやドアポケットはもちろん、後席の下にも収納があり、アウトドアギアや日常の荷物を整理しやすくなっています。実用性を重視するピックアップトラックならではの工夫です。
最新のインフォテインメント
8インチまたは9インチのディスプレイオーディオを搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。スマートフォンとの連携がスムーズで、ナビゲーションや音楽再生も快適です。USBポートや充電機能も備え、長距離ドライブや仕事での使用にも便利。
まとめ
トライトンのインテリアは、実用性と快適性、そして上質感を兼ね備えた空間に仕上がっています。頑丈なエクステリアに対し、室内はドライバーを中心に考えられた操作性と居住性を両立。アウトドアユースから日常使いまで幅広いシーンで快適に過ごせるのが大きな魅力です。
三菱トライトンのパワーと性能解説
力強いディーゼルエンジン
新型トライトンには、2.4リッター直列4気筒Bi-Turboディーゼルエンジンが搭載されています。最高出力は約204PS(201馬力)、最大トルクは470Nmという余裕あるパワーを発揮。低回転域から力強いトルクを生み出すため、街中での加速はもちろん、重い荷物を積んだ状態やオフロード走行でも安定した走りが可能です。
高いけん引能力
ピックアップトラックらしく、トライトンは優れたトーイング性能を備えています。海外仕様では最大3.5トンのけん引が可能とされ、キャンピングトレーラーやボートなどを牽引するシーンでも頼もしい存在です。アウトドア派や仕事での利用にとって、大きなアドバンテージといえるでしょう。
進化した四輪駆動システム
三菱の誇る「スーパーセレクト4WD-II」を搭載。2WD、フルタイム4WD、センターデフロック付き4WD、さらにはローレンジ4WDまで、路面状況に応じて自在に切り替えが可能です。泥、砂利、雪道といった悪路でも安定したトラクションを確保し、走破性の高さを実感できます。
ドライブモードの多様性
新型トライトンには「NORMAL」「ECO」「GRAVEL(砂利)」「MUD(泥)」「SNOW(雪)」など複数のドライブモードが用意されています。電子制御によってエンジン出力やトルク配分、トラクションコントロールを最適化し、初心者でも安心して悪路を走行できるよう工夫されています。
快適なオンロード性能
ピックアップながら舗装路での乗り心地も改良されています。新開発のラダーフレームとサスペンションにより剛性を高めつつ、振動や騒音を抑制。高速道路での直進安定性や市街地での扱いやすさも向上しており、日常使いでもストレスのないドライビングを楽しめます。
まとめ
三菱トライトンのパワーと性能は、力強さ・けん引能力・高い悪路走破性・快適なオンロード性能がバランスよく備わっています。アウトドアでの冒険からビジネスユース、さらには日常の街乗りまで、幅広いシーンで頼れる万能なピックアップといえるでしょう。
三菱トライトンのシャシーと足回り解説
新設計のラダーフレーム
トライトンの骨格には、新開発の高剛性ラダーフレームが採用されています。従来比で剛性を大幅に高めつつ軽量化も図られており、悪路や積載時でも安定した走行を実現。ねじれや衝撃に強いため、ピックアップに求められる耐久性と信頼性をしっかり確保しています。
前後サスペンションの改良
フロントはダブルウィッシュボーン式を採用し、ストローク量を拡大。これにより段差や荒れた路面での吸収性が向上しています。リアはリーフスプリング式ながら板ばねを再設計し、剛性と柔軟性のバランスを改善。積載時の安定感を保ちながら、乗り心地の快適性もアップしています。
優れたオフロード性能
アプローチアングルやデパーチャーアングルも最適化され、岩場や急勾配といった厳しい路面でも走破性を発揮。四輪駆動システムと相まって、アウトドアや本格オフロードでの高い信頼性を誇ります。
ハンドリングと安定性
剛性アップしたフレームと改良サスペンションの組み合わせにより、舗装路でも優れた直進安定性とハンドリングを実現。車体の大きさを感じさせにくく、街中や高速道路でも安心して運転できるのが魅力です。
ブレーキと足回りの耐久性
大型ディスクブレーキを搭載し、制動力も強化。さらにホイールやタイヤはオフロード走行を想定した設計で、タフな環境でも安心感があります。
まとめ
三菱トライトンのシャシーと足回りは、高剛性フレーム・改良されたサスペンション・高い走破性によって、オンロードでもオフロードでも優れた安定感を発揮します。積載やけん引といった実用シーンからアウトドアまで、あらゆる状況で頼れる足回りを備えたピックアップといえるでしょう。
三菱トライトンの安全性能解説
高剛性ボディと衝突安全設計
トライトンは新開発のラダーフレームと高張力鋼板を組み合わせ、衝突時のエネルギーを効率よく吸収する構造を採用。キャビン部分は変形を最小限に抑え、乗員の安全を確保します。ピックアップながら、SUV並みの高い衝突安全性を実現しているのが大きな特長です。
豊富なエアバッグシステム
全グレードに7つのエアバッグを標準装備。運転席・助手席だけでなく、ニーエアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグも備わり、前後左右からの衝撃に対応。乗員を全方位から守る体制が整っています。
先進運転支援システム(ADAS)
三菱の「e-Assist」が搭載され、最新の安全装備が充実しています。
- 衝突被害軽減ブレーキ(FCM):車両や歩行者を検知し、自動でブレーキを作動。
- 車線逸脱警報(LDW)/車線逸脱防止支援(LKA):無意識の車線逸脱を防止。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC):先行車との距離を保ちながら自動追従。
- ブラインドスポット警告(BSW):後側方の車両を検知し、安全な車線変更をサポート。
- リアクロストラフィックアラート(RCTA):駐車場からの後退時に接近車を知らせてくれる。
夜間や悪天候での安全性
オートハイビーム機能付きのLEDヘッドライトや、前後の駐車センサーも搭載。暗い場所や雨天でも安心して走行でき、ピックアップながら日常の安全性にも十分配慮されています。
国際的な安全評価
ASEAN NCAPやANCAP(オーストラリア)で高い評価を獲得。大人・子ども乗員保護性能、歩行者保護、運転支援機能のバランスが評価され、国際的にも安全性能の高さが証明されています。
まとめ
三菱トライトンの安全性能は、強固なボディ構造・全方位エアバッグ・先進運転支援システムによって支えられています。悪路での走破性や積載能力だけでなく、安全面でも世界基準を満たした信頼性の高いピックアップトラックです。
三菱トライトンの「買って良かった点」と「悪かった点」
買って良かった点(メリット)
- 力強いデザインと存在感
彫りの深いフロントフェイスやワイドなスタンスにより、街中でもアウトドアでも存在感抜群。見た目の満足度が高いという声が多いです。 - パワフルなディーゼルエンジン
204PSと470Nmのトルクを誇る2.4L Bi-Turboディーゼルは、積載時や悪路走行でも余裕の走りを実現。トーイング性能も優れており、キャンプや趣味用途にも頼れる点が魅力です。 - 優れたオフロード性能
スーパーセレクト4WD-IIと多彩なドライブモードにより、砂利道や泥道、雪道まで幅広く対応。アウトドア派や仕事での使用でも安心できる走破性を備えています。 - 広い室内空間と快適な乗り心地
キャビンは大人4~5人が快適に座れる余裕があり、前席はラリー由来のサポート性が高いシートを採用。長距離ドライブでも疲れにくいのが特徴です。 - 安全性能の充実
7つのエアバッグや衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポット警告など先進安全装備が標準装備されており、家族での利用でも安心できます。
悪かった点(デメリット)
- ボディサイズの大きさ
全長5.3m前後、全幅1.9m超のサイズは日本の都市部や狭い駐車場では取り回しに苦労する場合があります。 - 燃費の不安
ディーゼルエンジンとしてはパワフルですが、ボディの大きさと重量から燃費性能はSUVやクロスオーバーに比べると控えめ。日常的な街乗りメインの人には負担になる可能性があります。 - 荷台の使い勝手
荷台は広いものの、日本国内ではピックアップのライフスタイルが一般的ではないため、使い道が限られるケースも。カバーやアクセサリーが必要になる場合があります。 - 価格設定
日本仕様の価格は約500万円台からとやや高め。SUVと比較すると「装備に対して割高」と感じる人もいるようです。 - 取り扱いディーラーの限界
SUVやミニバンと比べると展示車や試乗車が少ない地域もあり、購入前に実車を確認できない場合があります。
まとめ
三菱トライトンは、力強いデザイン・優れた悪路走破性・充実した安全性能など多くの魅力を備えた本格派ピックアップです。その一方で、ボディサイズの大きさや燃費、価格といった点は購入前に考慮する必要があります。
ギャラリー
さいごに
三菱トライトンは、力強いデザイン・タフな走破性・快適な室内空間・安心の安全性能を兼ね備えた本格派ピックアップです。
悪路もものともしない走破力は、アウトドアや仕事での活用にぴったり。
もちろん街乗りや高速道路でも扱いやすく、日常生活に溶け込む実用性も持っています。
サイズや価格といった課題はあるものの、ピックアップの魅力を存分に味わいたい方にとって、非常に頼れる存在となるでしょう。

