はじめに
SUV人気が高まるなかでも、街乗りからアウトドアまで幅広く活躍できるのが「コンパクトSUV」です。
取り回しのしやすいサイズ感と、燃費や安全性能の高さ、さらに日常使いとレジャーを両立できる利便性から、多くのユーザーに選ばれています。
特に国産モデルは、信頼性の高さや維持費の安さも魅力で、初めてSUVを選ぶ人やファミリーカーを探している人にもおすすめです。
この記事では、数ある国産コンパクトSUVの中から、今注目すべきおすすめ車種を厳選してご紹介します。
コンパクトSUVのおすすめポイント
運転・取り回しのしやすさ
コンパクトSUVは全長や全幅が抑えられているため、街中や狭い住宅街、立体駐車場でも扱いやすいのが特徴です。さらに着座位置が高く視界が広いため、運転の安心感が増し、初心者や女性ドライバーからも支持されています。
燃費や維持費が抑えられる
排気量が小さめのエンジンを搭載するモデルが多く、燃費性能に優れています。自動車税や保険料も比較的安めで、購入後のランニングコストを抑えたい方に向いています。
デザイン性と存在感
SUVらしい力強いスタイルを持ちながら、大きすぎないため街中でも自然に溶け込みます。スタイリッシュさと実用性を両立しているのも人気の理由です。
室内と荷室の実用性
コンパクトながらも後席や荷室のスペースはしっかり確保されており、買い物や旅行、アウトドアなど幅広い用途に対応可能です。シートアレンジで長尺物も積めるモデルも多く、日常からレジャーまで使いやすい構造です。
先進安全装備の充実
多くのモデルに衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援など最新の安全機能が搭載されています。視界の良さと合わせて、安心して運転できる環境が整っています。
⚠ 注意点もある
コンパクトSUVといえども、グレードや駆動方式によって価格や燃費が大きく変わります。また、悪路走破性や積載量を重視するなら、より大きなSUVの方が適している場合もあります。ライフスタイルや将来の使い方を見据えて選ぶことが大切です。
まとめ
コンパクトSUVは、街中での使いやすさとSUVらしい存在感を両立し、燃費や安全性能にも優れた万能なジャンルです。普段の通勤や買い物に加えて、週末のレジャーや旅行にも対応できる柔軟さがあり、幅広いユーザーにフィットします。ライフスタイルに合った一台を選べば、日常をより快適で楽しいものにしてくれるでしょう。
トヨタ:ヤリスクロス
■トヨタ:ヤリスクロス
トヨタ ヤリスクロスは、ヤリスのプラットフォームをベースにSUVスタイルへ進化させたモデルで、街乗りとアウトドアを両立できる人気のコンパクトSUVです。全長約4.18mと扱いやすいサイズ感で、取り回しや駐車がしやすいのが大きな魅力です。パワートレインは1.5L直列3気筒ガソリンとハイブリッドから選べ、駆動方式も2WDと4WD(ハイブリッドはE-Four)を設定。
燃費性能は特に優秀で、ハイブリッド2WDではWLTCモード30km/L前後を達成しており、維持費を抑えたい人にも適しています。室内はコンパクトSUVらしい限られたスペースながら、荷室はフラットに使える工夫があり日常使いに十分対応。さらにトヨタセーフティセンスを全車に装備し、安全面でも安心感があります。一方で、後席や荷室の広さはライバルのヴェゼルやカローラクロスと比べるとやや劣り、最小回転半径も5.3mとコンパクトカーにしては大きめで狭い場所での小回りは不得意という声もあります。
街乗り中心で燃費と安全性能を重視する人には最適な一台で、価格と用途に合わせてガソリンかハイブリッド、2WDか4WDを選ぶことで幅広いユーザーにフィットするのがヤリスクロスの魅力です。

トヨタ:ライズ
■トヨタ:ライズ
トヨタ ライズは、全長約3,995mmとコンパクトに収まった5ナンバーサイズのSUVで、街中での取り回しや駐車のしやすさが魅力の一台です。SUVらしい高めの車高や力強いデザインを備えながらも軽量設計で扱いやすく、初心者やセカンドカーにも向いています。パワートレインは1.2Lガソリン、1.0Lターボ、さらに燃費性能に優れるハイブリッドが選べ、ハイブリッド仕様ではWLTCモードで28km/L前後と優秀な燃費を実現しています。
室内空間はコンパクトながら実用性を意識した作りで、後席足元の余裕や369Lの荷室容量を確保しており、日常使いから週末レジャーまで対応可能です。安全装備も充実しており、トヨタの先進安全技術や駐車支援システムなどがグレードによって搭載可能で、価格とのバランスが良い点も強みです。一方で、後席や荷室の広さは上位SUVに比べると余裕が少なく、長距離移動や多人数での使用では物足りないこともあります。
また、ターボや4WDを選ぶと燃費が下がり、価格も上がるため、用途に合わせた仕様選びが重要です。全体として、コンパクトさとSUVらしい存在感を両立し、手軽にSUVライフを楽しみたい人におすすめのモデルです。

トヨタ:カローラクロス
■トヨタ:カローラクロス
トヨタ カローラクロスは、カローラシリーズで初めて設定されたSUVモデルで、全長約4.49m、全幅約1.82mとコンパクトSUVの中ではやや大きめのサイズを持ち、街中での扱いやすさと十分な室内・荷室空間を両立しています。パワートレインは1.8Lガソリン、2.0Lガソリン、そして1.8Lハイブリッドが用意され、特にハイブリッド2WDモデルはWLTCモードで26km/L前後と燃費に優れています。
室内は約1,800mmの室内長と広めの設計で、後席の足元や頭上空間もゆとりがあり、日常のファミリーユースから長距離ドライブまで快適に対応します。荷室も広く、後席を倒せば大きな荷物も積載可能で、アウトドアや買い物用途にも便利です。安全面ではトヨタセーフティセンスを全車に搭載し、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど先進機能を備えています。
一方で、コンパクトSUVとしてはややサイズが大きいため、狭い道や立体駐車場では取り回しに注意が必要で、ガソリンモデルでは燃費性能がハイブリッドに比べて劣ります。全体としては、デザイン性と実用性、安心感を兼ね備え、ファミリー層や幅広いユーザーにフィットする完成度の高いSUVです。

レクサス:LBX
■レクサス:LBX
レクサス LBXは、レクサスブランド最小のコンパクトクロスオーバーSUVで、全長約4.19m、全幅約1.82m、全高約1.55mと扱いやすいサイズ感を持ちながら高級感をしっかりと備えています。パワートレインは1.5L直列3気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドで、システム出力は136PS前後、燃費はWLTCモードで27km/L台と優秀です。
駆動方式は2WDとE-Four(電動4WD)から選べ、街乗りから高速道路、雨天や雪道まで幅広く対応できます。インテリアは上質な素材と最新のデザインで仕上げられており、静粛性や快適性も高水準。安全面でもLexus Safety System +や高度な運転支援機能が搭載されており、安心してドライブできます。一方で荷室や後席の広さはクラス相応で、ファミリーで大きな荷物を多く積む用途では物足りなさを感じる場合があります。
また、価格は420万円前後からと国産コンパクトSUVとしては高めで、購入の際はブランド価値や質感に魅力を感じるかが判断ポイントとなります。総合的にLBXは、ラグジュアリー感と日常での扱いやすさを両立させた都市型SUVを求めるユーザーに最適な一台です。

レクサス:UX
■レクサス:UX
レクサス UXは、レクサスのエントリーSUVとして位置づけられるコンパクトクロスオーバーで、都市型ライフスタイルに合わせた扱いやすさと上質さを兼ね備えています。ボディサイズは全長4,495mm、全幅1,840mm、全高1,540mmと、日本の都市環境でも駐車や取り回しがしやすいサイズ感です。パワートレインは2.0Lガソリンエンジンを搭載するUX200と、ハイブリッドシステムを採用したUX250hが用意され、ハイブリッドはWLTCモードで20km/L前後と高い燃費性能を誇ります。さらに、電動モデルのUX300eもラインアップされ、最大450km程度の航続距離を実現しています。
インテリアはレクサスらしい上質な仕立てで、本革やソフトパッドなど高級感ある素材を採用し、最新のインフォテインメントシステムやコネクティッド機能も搭載。安全性能は「Lexus Safety System +」が標準装備され、衝突回避支援やアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援など先進の運転支援機能を備えています。
一方で、後席や荷室はコンパクトSUVらしく広さに限りがあり、ファミリーで大荷物を積んで出かける用途にはやや不向きです。また価格は約400万円台からと国産コンパクトSUVの中では高めで、購入にはブランド価値や質感を重視するかどうかがポイントになります。総合的にUXは、都市での使いやすさとラグジュアリー感を両立させた、プレミアムなコンパクトSUVを求めるユーザーに最適な一台です。

ホンダ:ヴェゼル
■ホンダ:ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは、コンパクトSUVの中でもバランスの取れた性能と上質さを備えたモデルです。全長約4.34m、全幅約1.79mというやや大きめのサイズながら、街中でも扱いやすく、SUVらしい存在感を持っています。パワートレインは1.5Lガソリンとハイブリッド「e:HEV」が用意され、特にハイブリッドは低燃費で静粛性が高く、長距離移動や普段使いにも適しています。
内装はホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより床が低くフラットで、後席や荷室の使い勝手が良好です。安全性能も高く、全車標準でHonda SENSINGを搭載しているため運転支援機能が充実しており安心感があります。デザインはシンプルで洗練され、視点の高さによるSUVらしい運転のしやすさも魅力です。一方で、狭い駐車場や住宅街ではサイズ感がやや大きく感じることがあり、燃費や維持費面ではハイブリッドが有利ですがガソリン車は見劣りします。
また、荷室や後席の広さは十分実用的ながら、大型SUVには及ばないため用途に合わせた選択が必要です。総じてヴェゼルは、日常の移動から週末のレジャーまで幅広く対応でき、デザイン性と実用性を両立させたい人に向いた一台です。

ホンダ:WR-V
■ホンダ:WR-V
ホンダ WR-Vは2024年に日本へ導入された比較的新しいコンパクトSUVで、全長約4.3m、全幅1.79m、全高1.65mと街中での取り回しや駐車がしやすいサイズに収まっています。エンジンは1.5L i-VTEC自然吸気を搭載し、最高出力118psを発揮、駆動方式はFFのみでシンプルな構成です。
デザインはシンプルながらも力強さを感じさせ、SUVらしい視点の高さと実用性を備えています。室内は前席・後席ともに十分な広さを確保しており、日常の移動から週末のレジャーまで対応可能です。安全装備は充実しており、Honda SENSINGが全車に標準搭載され、自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援など先進機能を備えています。
一方で、後席や荷室の広さはクラス相応で、大型SUVのような余裕はなく、4WD設定がないため雪道や悪路での走破性を求める人には不向きです。また、燃費性能もハイブリッドを持つライバルに比べると控えめです。総合的にWR-Vは、扱いやすいサイズ、手頃な価格、安全性能を重視しつつSUVらしいデザインと機能を求めるユーザーに適した一台です。

スズキ:ジムニー シエラ
■スズキ:ジムニー シエラ
スズキ ジムニー シエラは、コンパクトながら本格的なオフロード性能を備えた国産SUVで、全長3,550mm、全幅1,645mm、全高1,730mmと小柄なサイズながら力強い存在感があります。1.5L直列4気筒エンジンを搭載し、副変速機付きパートタイム4WDやラダーフレーム構造、リジッドアクスル式サスペンションなど、伝統的な本格四駆の構成を受け継いでいるのが特徴です。
最小回転半径は4.9mと比較的扱いやすく、街中でも意外と取り回しはしやすい部類です。デザインは角張ったクラシカルなスタイルで個性が強く、アウトドア好きや趣味性の高いクルマを求めるユーザーから支持されています。一方で、後席や荷室は広さに限りがあり、快適性や積載性を重視するファミリーユースにはやや不向きです。
燃費もコンパクトSUVの中では控えめで、街乗りや高速道路では静粛性や乗り心地がやや劣る場面があります。それでも、雪道や悪路などでの走破力はクラス随一で、遊びやアウトドアで本領を発揮するモデルです。日常の実用性よりも走破性や独自性を重視する人にぴったりの一台といえます。

スズキ:クロスビー
■スズキ:クロスビー
スズキ 新型クロスビーは、コンパクトで扱いやすいサイズに個性的なデザインと実用性を融合させたクロスオーバーSUVです。全長3,760mm、全幅1,670mm、全高1,705mmという取り回しの良いボディに、1.2L直列3気筒エンジンとマイルドハイブリッドを搭載し、最高出力80PS、最大トルク108Nmを発揮します。
燃費はWLTCモードで2WDが22.8km/L、4WDが21.0km/Lと良好で、街乗りからちょっとした遠出まで対応可能です。インテリアは撥水加工シートやレザー調素材を取り入れるなど質感を高め、コンソール収納やシートアレンジで使い勝手も向上。安全装備も強化され、衝突被害軽減ブレーキや全車速対応のアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、ブラインドスポットモニターなどが搭載されています。
一方で、パワーは必要十分ながら高速走行や多人数+荷物満載では余裕が少なく感じる場面もあり、グレードや4WDを選ぶと価格が250万円近くまで上がるため予算とのバランスを考える必要があります。総合的に新型クロスビーは、コンパクトでおしゃれなSUVを求めつつ、日常使いからレジャーまで幅広く楽しみたい人に適した一台です。
スズキ:フロンクス
■スズキ:フロンクス
スズキ フロンクスは、全長3,995mm、全幅1,765mm、全高1,550mmと扱いやすいサイズにまとめられたクーペスタイルのコンパクトSUVで、街中での取り回しや駐車のしやすさに優れています。1.5L直列4気筒エンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせ、6速ATと協調することで滑らかで軽快な走りを実現し、燃費は2WDで19.0km/L、4WDで17.8km/Lと実用性も十分です。
内装はブラックとボルドーの配色にシルバー加飾を組み合わせ、質感を高めたデザインで、スマホ連携ナビやワイヤレス充電器、電動パーキングブレーキなど快適装備も充実しています。さらに、安全性能も強化されており、衝突被害軽減ブレーキや全車速対応のアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援など最新の運転支援機能を備えています。
価格は約254万円からと比較的手頃で、コストパフォーマンスの高さも魅力です。一方で、最高出力は約100PSと控えめで、高速道路での加速や坂道走行では余裕が少なく感じる場面もあるため、走りを重視する人には物足りないかもしれません。総合的にフロンクスは、街乗り中心でデザイン性と扱いやすさ、コストを重視する人に最適な一台です。
スズキ:e-ビターラ
■スズキ:e-ビターラ
スズキ e-ビターラはスズキ初の量産EVとして登場したコンパクトSUVで、全長4,275mm、全幅1,800mm、全高1,640mmと扱いやすいサイズ感を持ちながら、最新の電動技術を採用しています。バッテリーは49kWhと61kWhの2種類があり、2WD仕様で最大500km、4WD仕様で450km以上の航続距離を実現。
モーターは最大出力106〜128kWを発揮し、スムーズで力強い加速が特徴です。4WDモデルにはスズキの得意とするALLGRIP-eが搭載され、前後モーターを独立制御して悪路走行も可能としています。インテリアは10.1インチのセンターディスプレイや先進的なメーター類を備え、快適性と利便性を両立。安全装備も充実しており、最新の運転支援システムが搭載されています。
一方で価格は約400万円台からとガソリンSUVに比べて高めで、重量も1.8t前後と重いため、電費や維持コストに影響する可能性があります。また、充電インフラの整備状況や冬場の航続距離低下といったEV特有の課題も考慮が必要です。総合的にe-ビターラは、都市部での扱いやすさとEVならではの静粛性や環境性能を両立した、次世代型のコンパクトSUVとして魅力的な選択肢です。

マツダ:CX-30
■マツダ:CX-30
マツダ CX-30は、デザイン性と上質感を重視したコンパクトSUVで、全長4,395mm、全幅1,795mm、全高1,540mmと街中でも扱いやすいサイズ感を持ちながら存在感のあるフォルムが特徴です。パワートレインは2.0LガソリンやSKYACTIV-Xなど複数の選択肢があり、自然吸気でも156PSを発揮するなど日常走行には十分な性能を備えています。
インテリアはマツダらしい上質な仕上がりで、シンプルかつ洗練されたデザインと高品質な素材が用いられ、プレミアム感を演出しています。安全装備も充実しており、ドライバー支援機能も幅広く搭載されているため安心して運転できます。一方で、後席や荷室は実用的ではあるもののライバルに比べるとやや狭めで、大人数や大きな荷物を頻繁に扱う使い方には不向きな面もあります。
また、価格帯は同クラスのSUVよりやや高めで、購入時にはデザインや質感に価値を見いだせるかがポイントとなります。全体として、CX-30は日常使いに十分な性能と取り回しやすさを備えながら、スタイルや内装の質感にこだわりたい人におすすめの一台です。

マツダ:CX-3
■マツダ:CX-3
マツダ CX-3は、デザイン性と走りの楽しさを重視したコンパクトSUVで、全長4,275mm、全幅1,765mm、全高1,550〜1,565mmという扱いやすいサイズにまとめられています。エンジンは1.5Lや2.0Lのガソリン、さらに1.5Lディーゼルも用意され、駆動方式は2WDと4WDから選べるため、用途や好みに応じた仕様選びが可能です。
内装はマツダらしく質感が高く、上級車に近い仕立てで、素材やデザインにこだわった上質感が特徴です。走行性能はしっかりとした剛性感と俊敏なハンドリングが魅力で、日常使いだけでなく運転する楽しさを味わえる点も大きな強みです。一方で後席や荷室はコンパクトな分、広さに限りがあり、大人数や大きな荷物を想定する場合には物足りなさを感じることがあります。
また、価格は同クラスのエントリーモデルよりやや高めで、燃費や維持費の面でもコストを抑えたいユーザーには不向きな部分もあります。総合的にCX-3は、実用性よりもスタイルや上質感、運転の楽しさを優先したい人におすすめの一台です。
スバル:クロストレック
■スバル:クロストレック
スバル クロストレックは全長4,480mm、全幅1,800mm、全高1,575〜1,580mmというサイズで、扱いやすさとSUVらしい存在感を両立したモデルです。搭載されるパワートレインはスバル独自の水平対向エンジンに電動モーターを組み合わせたe-BOXERハイブリッドで、シンメトリカルAWDと組み合わせることで悪路や雪道でも安心感のある走りを実現しています。
最低地上高200mmと高めの設定はアウトドアやラフロードでの走破性に貢献し、街乗りからレジャーまで幅広い用途に対応します。内装は実用性と質感がバランス良く仕上げられ、荷室も日常用途に十分な容量を確保。安全性能は最新のアイサイトを搭載し、広角カメラや高度な運転支援機能によって高い信頼性を誇ります。一方で、AWDを全車に採用しているため燃費はクラス内で突出して良いとは言えず、価格や維持費もやや高めの傾向があります。
また、室内や荷室の広さは十分ながら同クラス最大級ではなく、多人数や大荷物での使用では制約を感じる場面もあります。総じてクロストレックは、走行性能と安全性を重視し、日常からアウトドアまで幅広く楽しみたい人におすすめのコンパクトSUVです。

三菱:エクリプスクロス
■三菱:エクリプスクロス
三菱 エクリプス クロスは、都会的なデザインと本格的な走行性能を両立したコンパクトクロスオーバーSUVです。全長約4.5m前後のボディに2WDと4WDを用意し、パワートレインはガソリンとPHEV(プラグインハイブリッド)が選べます。PHEV仕様はEV走行で最大約57kmを可能とし、日常の通勤や買い物は電気だけでこなせる一方、ガソリンとの併用で長距離走行も安心です。
走行面では三菱独自のS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)を搭載し、雪道や悪路、高速道路でも安定したドライビングを実現しています。内装は質感の高い仕上げとゆとりある後席空間が特徴で、荷室も実用的な容量を確保しており、日常使いからレジャーまで幅広く対応可能です。安全性能も高く、最新の運転支援機能が充実しています。一方で、価格や維持費はPHEVを選ぶと割高になりやすく、燃費重視でコストを抑えたい人には不向きな面もあります。
また、同クラスのSUVと比べて荷室の広さが特別大きいわけではないため、積載性を最優先する人には物足りなさを感じる場合があります。総合的にエクリプス クロスは、走りの安定感や先進装備、独自性を重視する人にとって魅力的な一台です。
さいごに
国産コンパクトSUVは、限られたスペースでも扱いやすいボディサイズと、十分な室内空間、さらに優れた燃費や安全装備を兼ね備えた万能な存在です。
トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、スバルなど、各メーカーが個性豊かなモデルを展開しているため、ライフスタイルや用途に合わせて最適な一台を選べます。
街乗り中心なら燃費や取り回しの良さを重視し、アウトドア派なら4WDや積載性を優先するのがおすすめです。お気に入りの一台を見つけて、快適で安心できるカーライフを楽しんでください。

