トヨタのスポーツカーのすべて!歴代&現行モデル18選!

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スザク

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はじめに

トヨタといえば信頼性の高い車が数多くラインナップされていますが、その中でも特に注目されるのが「スポーツカー」です。

洗練されたデザイン、高い走行性能、そして歴史を刻んだ名車たち。この記事では、トヨタが誇る歴代から現行モデルまでのスポーツカー18選を一挙にご紹介します!

速さと美しさを兼ね備えたトヨタのスポーツカーの魅力を、ぜひご覧ください。

■本記事の内容

トヨタのスポーツカーの魅力

トヨタのスポーツカーは、世界中の自動車ファンに愛される特別な存在です。その魅力は多岐にわたり、以下のポイントに集約されます。

1. 洗練されたデザイン

トヨタのスポーツカーは、どのモデルも洗練されたデザインが特徴です。ロングノーズや流れるようなボディライン、リトラクタブルヘッドライト(例えば2000GT)など、視覚的な美しさに加え、空力性能を考慮したスタイルが取り入れられています。これにより、スポーティさと優雅さが見事に融合しています。

2. 高性能エンジン

トヨタはエンジン開発にも定評があります。伝説的な4A-GE型エンジン(AE86)や、ターボチャージャーを搭載した3S-GTE型エンジン(スープラ)、さらには現行のGRヤリスに搭載されている1.6Lターボエンジンなど、高い信頼性とパフォーマンスを誇るエンジンがスポーツカーの走りを支えています。

3. ドライビングプレジャー

トヨタのスポーツカーは、運転する楽しさに徹底的にこだわっています。例えばFR(後輪駆動)や4WDなど、多彩な駆動方式を採用し、それぞれのモデルで異なるドライビング体験を提供します。軽快なハンドリングと安定感のある走行性能が、多くのドライバーを虜にしています。

4. レースのDNA

トヨタはモータースポーツへの積極的な参加を通じて、技術を磨き上げてきました。WRC(世界ラリー選手権)で培ったノウハウは、GRヤリスやGRカローラに反映されています。また、スープラやMR2は国際的なレースで活躍し、その経験が市販車にも生かされています。

5. 幅広いモデル展開

トヨタのスポーツカーは、コンパクトなホットハッチ(GRヤリス)から、プレミアム感あふれるグランドツーリングカー(スープラ)、さらにはオープントップの軽量スポーツカー(MR-S)まで、多彩な選択肢があります。これにより、さまざまなニーズやライフスタイルに応えることが可能です。

6. 未来への挑戦

トヨタはスポーツカーの未来を見据えた挑戦も続けています。GRブランドを立ち上げることで、ハイブリッド技術やカーボンニュートラルの取り組みを積極的に進める中で、性能と環境性能を両立させた次世代のスポーツカーの開発にも注力しています。

結論

トヨタのスポーツカーの魅力は、単なる速さや美しさだけにとどまりません。それは、走る楽しさを追求する技術力と、過去から現在、そして未来へと続く挑戦の精神によって作られています。トヨタのスポーツカーは、車好きだけでなく、全てのドライバーに「車の楽しさ」を再発見させてくれる特別な存在です。

トヨタ:GR 86

■トヨタ:GR 86

トヨタGR86は、トヨタとスバルが共同開発した本格的なスポーツカーで、2021年に登場した2代目モデルです。水平対向2.4リッターエンジンを搭載し、FR(フロントエンジン・リア駆動)レイアウトによって運転の楽しさを追求しています。軽量かつ高剛性のボディ設計が特徴で、車両重量は約1,270kg。これにより、コーナリング性能が優れ、ハンドリングの軽快さが際立っています。

外観デザインはスポーティで、低重心を強調したシルエットが特徴です。フロントの大型グリルやリアのデュアルエキゾーストがアグレッシブさを引き立てる一方、流れるようなサイドラインが機能美を実現しています。空力性能を考慮したデザインにより、高速走行時の安定感も優れています。

エンジンは235馬力を発揮し、スムーズな加速と力強いトルクを楽しむことができます。トランスミッションは6速MTと6速ATの選択肢があり、初心者から上級者まで幅広いドライバーに対応。燃費はリッターあたり約11〜12kmとスポーツカーとしては優秀で、ランニングコストも比較的抑えられます。

価格帯は約300万円から400万円で、手頃な価格で本格的なスポーツカーの性能を楽しめる点がGR86の大きな魅力です。マツダロードスターや日産フェアレディZといった競合モデルと比較しても、バランスの取れた性能とコストパフォーマンスが際立っています。特に初めてのスポーツカーを検討している人にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。

GR86は、運転の楽しさを追求するドライバーに向けた車です。その純粋なドライビングプレジャー、手頃な価格、豊富なカスタマイズオプションは、多くのファンを魅了しています。運転することの喜びを再発見したい方は、ぜひGR86の試乗をおすすめします。

トヨタ:GR ヤリス

■トヨタ:GR ヤリス

トヨタGRヤリスは、世界ラリー選手権(WRC)で培われた技術を市販車に応用した高性能コンパクトカーです。小型車の枠を超えたパフォーマンスとスポーティなデザインが特徴で、多くのドライバーから支持されています。搭載されるエンジンは1.6リッター直列3気筒ターボで、最高出力272馬力を発揮。6速マニュアルトランスミッション(MT)または8速オートマチックトランスミッション(AT)を選択できるため、幅広いドライビングスタイルに対応します。

GRヤリスの駆動方式には、独自開発のGR-FOUR 4WDシステムを採用。前後のトルク配分を状況に応じて最適化することで、どのような路面状況でも優れた走行性能を発揮します。軽量かつ高剛性のボディデザインにより、ラリーでの激しい使用にも耐える耐久性を持ちながら、空力性能も追求されています。

価格帯は約265万円から456万円で、グレードによって装備や性能が異なります。トップグレードのRZ “High-performance”は、高出力エンジンや専用チューニングのサスペンションを備え、本格的なスポーツ走行に対応。一方、エントリーモデルのRSは、日常使いに適した1.5リッターエンジンとCVTを搭載し、より手軽にGRヤリスの魅力を楽しめます。

安全性能も充実しており、トヨタセーフティセンスを標準装備。衝突回避支援や車線逸脱警報などの先進機能が搭載されており、スポーツカーでありながら日常の安全性にも配慮されています。

GRヤリスは、日常的な移動からサーキット走行まで多様なシーンで活躍できる1台です。そのパフォーマンスと実用性を両立した設計は、多くの自動車愛好家にとって魅力的な選択肢となっています。試乗すれば、その真価を体感できるでしょう。

トヨタ:GR カローラ

■トヨタ:GR カローラ

トヨタGRカローラは、モータースポーツで培った技術を市販車に応用した高性能ハッチバックであり、日常の利便性とスポーツ性能を兼ね備えたモデルです。搭載されるエンジンは1.6リッター直列3気筒ターボで、最高出力304馬力を発揮します。6速マニュアルトランスミッション(MT)を採用しており、ダイレクトな操作感が特徴です。

GRカローラの駆動方式には、独自の4WDシステム「GR-FOUR」を採用しています。これにより、路面状況やドライバーの操作に応じてトルク配分が最適化され、どのような環境でも優れた走行性能を実現します。また、軽量化と高剛性を追求したボディデザインにより、高速域での安定性やコーナリング性能も向上しています。

デザインは、空力性能を重視したスタイリッシュな外観が特徴で、スポーティな印象を強調しています。専用のエアロパーツや大型リアスポイラーが高性能を象徴しつつ、内部はドライバー中心の設計が施され、快適性と操作性を両立しています。

価格はグレードによって異なり、標準モデルのRZが約525万円、高性能な限定モデル「モリゾウエディション」が約731万円となっています。モリゾウエディションはさらなる軽量化とパフォーマンス向上を追求しており、特別な仕様が施されています。

安全性能も充実しており、トヨタセーフティセンスが標準装備されています。これにより、衝突回避支援や車線逸脱警報などの先進的な安全機能がドライバーと乗員を守ります。

GRカローラは、日常的な移動からサーキット走行まで多様なシーンで活躍できる一台です。その高性能と実用性を兼ね備えた設計は、多くの自動車愛好家にとって魅力的な選択肢となっています。試乗すれば、そのポテンシャルを存分に体感できるでしょう。

トヨタ:GR スープラ

■トヨタ:GR スープラ

トヨタGRスープラは、伝統と革新が融合したスポーツカーとして、2019年に復活しました。BMWとの共同開発により、最新技術を採用しつつも、スープラの名にふさわしい走行性能とデザインを実現しています。搭載されるエンジンは、3.0リッター直列6気筒ターボエンジンで、最高出力340馬力を発揮。8速オートマチックトランスミッション(AT)との組み合わせにより、スムーズな加速と優れた燃費性能を兼ね備えています。0-100km/h加速は約4.3秒と、驚異的なパフォーマンスを誇ります。

ボディデザインは、流線型のフォルムとダイナミックなラインで空力性能を高めると同時に、視覚的な美しさを追求。インテリアはドライバーを中心とした設計が施され、運転中の操作性と快適性を最優先しています。また、最新のトヨタセーフティセンスが標準装備されており、衝突回避支援や車線逸脱警報などの先進安全機能を搭載して、安全性にも配慮しています。

GRスープラには、3つのグレードが用意されています。トップグレードのRZは3.0リッターエンジンを搭載し、価格は約700万円。一方、2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載したSZ-Rは約600万円、エントリーモデルのSZは約500万円と、幅広い選択肢が用意されています。

GRスープラは、スポーツカーならではのダイナミックなドライビング体験を提供しながら、日常使いにも対応できる実用性を備えています。その復活を待ち望んでいたファンにとって、魅力的な一台であることは間違いありません。試乗することで、その特別な存在感を体感することができるでしょう。

トヨタ:スープラ(A80型)

■トヨタ:スープラ(A80型)

トヨタの80スープラ(A80型)は、1993年から2002年まで生産されたスポーツカーで、その卓越した性能と個性的なデザインが特徴です。搭載される3.0リッター直列6気筒ターボエンジン「2JZ-GTE」は、最高出力280馬力を発揮し、0-100km/h加速を約5秒で達成する高いパフォーマンスを誇ります。このエンジンは、耐久性とチューニングの自由度の高さから、今日でもカスタムカーやモータースポーツの世界で高い評価を受けています。

80スープラは、FR(フロントエンジン・リア駆動)レイアウトを採用しており、優れたハンドリング性能とダイナミックなドライビング体験を提供します。トランスミッションには、6速マニュアルと4速オートマチックの2種類が用意され、ドライバーの好みに応じた選択が可能です。

デザイン面では、流線型のボディラインや大型のリアスポイラー、特徴的な丸型ヘッドライトが印象的です。これらの要素は、空力性能を高めると同時に、スポーツカーとしての個性を強調しています。室内はドライバー中心の設計で、運転中の操作性と快適性を両立しています。

80スープラは生産終了から20年以上が経過していますが、現在でも中古車市場で高い人気を誇ります。特に、オリジナルの状態を保った車両や低走行距離の個体は希少価値が高く、プレミア価格で取引されることも少なくありません。このモデルは、クラシックカーとしての価値もあり、多くの自動車愛好家にとって特別な存在となっています。

その高い性能、時代を超えたデザイン、そしてカスタマイズの可能性から、80スープラは現在でもスポーツカー愛好家の心をつかみ続ける名車です。その特別な魅力を体感するために、実車を目にする機会を逃さないことをお勧めします。

トヨタ:スープラ(A70型)

■トヨタ:スープラ(A70型)

トヨタ70スープラ(A70型)は、1986年から1993年にかけて生産されたスポーツカーで、セリカXXから独立し、スープラとして初めて独自のブランドを持つモデルとなりました。搭載されるエンジンは多彩で、2.0リッター直列6気筒ターボエンジン「1G-GTEU」や、3.0リッター直列6気筒ターボエンジン「7M-GTEU」がラインナップされています。最高出力は230馬力に達し、0-100km/h加速は約6.5秒と、当時のスポーツカーとしては優れた性能を発揮しました。

駆動方式はFR(フロントエンジン・リア駆動)を採用しており、優れたハンドリング性能と安定した走行性能を提供します。トランスミッションには、5速マニュアルと4速オートマチックが用意され、ドライバーの好みに応じた選択が可能です。

デザインは直線的で力強いボディラインが特徴で、リトラクタブルヘッドライトや大型リアスポイラーがスポーティな印象を強調しています。このデザインは現在でも多くのファンを魅了しており、クラシックカーとしての価値を高めています。

生産終了から30年以上が経過していますが、70スープラは中古車市場でも根強い人気を誇ります。特に、オリジナルの状態を保った車両や低走行距離の個体は希少価値が高く、高額で取引されることが少なくありません。そのため、購入を検討する際には、車両の状態やメンテナンス履歴をよく確認することが重要です。

70スープラは、トヨタのスポーツカー史において重要な役割を果たしたモデルであり、その時代を象徴する一台として多くの愛好家に支持されています。その魅力は色褪せることなく、現在でもスポーツカー好きにとって憧れの存在となっています。

トヨタ:MR-2(SW20/SW21型)

■トヨタ:MR-2(SW20/SW21型)

トヨタ MR2(SW20/SW21型)は、1989年に登場した2代目MR2で、初代の軽快なミッドシップスポーツカーとしての特性をさらに発展させたモデルです。この世代では、よりパワフルなエンジンと高性能なシャシーを採用し、本格的なミッドシップスポーツカーとして国内外で高い評価を受けました。

デザインは初代の直線的なスタイルから一新され、流れるような曲線を多用した滑らかなフォルムが特徴です。リトラクタブルヘッドライトを採用したフロントマスクは、スポーティかつ洗練された印象を与え、フェラーリやポルシェを彷彿とさせるエレガントなデザインが多くのファンを魅了しました。車両の全長と全幅が拡大され、初代よりもワイド&ローなスタイルを実現し、存在感を高めています。

エンジンは、日本市場では3種類がラインナップされ、用途や走行スタイルに応じて選択が可能でした。自然吸気エンジンの「3S-GE」は、高回転域での伸びが魅力の2.0L DOHCエンジンで、初期型で最大165馬力、後期型では180馬力を発揮しました。ターボチャージャーを搭載した「3S-GTE」エンジンは、最大出力220馬力(後期型で245馬力)を誇り、圧倒的な加速性能を提供しました。北米市場向けには2.2Lの「5S-FE」エンジンも搭載され、信頼性と扱いやすさを兼ね備えた選択肢となりました。

シャシーはミッドシップエンジンレイアウトを活かし、前後重量配分を最適化。これにより、コーナリング性能とハンドリング性能が飛躍的に向上しました。ただし、ミッドシップ特有のリア荷重が大きい特性から、限界域での挙動は難しく、熟練したドライバー向けのスポーツカーと評されることもありました。ターボモデルには電子制御のトラクションコントロールやABSが搭載され、走行安定性と安全性を高めています。

内装は、ドライバー中心に設計されたコクピットデザインが特徴で、操作性と快適性を兼ね備えています。ツインサンルーフやTバールーフ仕様が設定されており、オープンエアドライブを楽しむことも可能です。また、スポーツカーでありながら日常使いにも適した設計が施され、実用性の面でも優れていました。

モータースポーツシーンでもSW20/SW21型MR2は活躍し、耐久レースや国内外のイベントでその性能を証明しました。特にターボモデルはパワフルな走行性能と信頼性から、サーキットやストリートで多くの支持を集めました。

現在、SW20/SW21型MR2はクラシックカーとして再評価され、特にターボモデルや良好な状態の車両は高値で取引されています。その美しいデザインとミッドシップならではの独特なドライビングフィールは、現代の車にはない魅力を持ち、多くのファンに愛され続けています。

トヨタ:MR-2(AW10/AW11型)

■トヨタ:MR-2(AW10/AW11型)

トヨタ MR2(AW10/AW11型)は、1984年に登場したトヨタ初の量産ミッドシップスポーツカーで、小型・軽量ながら高い走行性能を誇るモデルです。この車は、手軽に楽しめるミッドシップ車として、多くのファンに愛され、トヨタのスポーツカーの歴史に名を刻みました。

MR2という名称は、「ミッドシップ・ランアバウト2シーター」の頭文字をとったもので、車名の通り、2シーターのミッドシップエンジンレイアウトを採用しています。このレイアウトは、エンジンを車両中央に配置することで前後重量配分を最適化し、優れたハンドリングとコーナリング性能を実現しました。

MR2のデザインは、直線的で未来的なスタイルが特徴で、軽快さとスポーティさを併せ持っています。リトラクタブルヘッドライトを採用し、シャープで特徴的なフロントフェイスが、当時のスポーツカーらしい個性を表現しています。また、軽量なボディ構造により、総重量を抑えることでスポーツカーとしての性能を最大限に引き出しました。

AW10型は、1.5L 直列4気筒エンジン「3A-LU」を搭載したエントリーモデルとして設計され、燃費性能と扱いやすさを重視しています。一方、AW11型は、よりパワフルな1.6L DOHCエンジン「4A-GE」を搭載し、最大出力120馬力を発揮。軽量な車体との組み合わせにより、スポーティで刺激的な走行性能を実現しました。

さらに、AW11型にはスーパーチャージャーを搭載した「4A-GZE」エンジンモデルも設定されました。このエンジンは最大出力145馬力を発揮し、低速域から力強い加速を提供します。スーパーチャージャー付きモデルは、より高いパフォーマンスを求めるドライバーに向けた選択肢として注目されました。

MR2のサスペンションは、フロントにストラット式、リアにストラット式を採用。ミッドシップレイアウトによる低い重心と相まって、優れたコーナリング性能と安定性を発揮します。そのため、一般道だけでなくサーキットやワインディングロードでも高い評価を得ました。

この車は、1984年に日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、その革新性と走行性能が広く認められました。また、手の届く価格帯でミッドシップ車を楽しめる点が、多くのユーザーを魅了しました。

現在、AW10/AW11型のMR2は、クラシックカーとして再評価されており、特にスーパーチャージャー付きモデルや良好な状態の車両は高い人気を誇っています。その軽快なハンドリングと独自のスタイルは、時代を超えても色あせることなく、ミッドシップスポーツカーの楽しさを伝え続けています。

トヨタ:MR-S

■トヨタ:MR-S

トヨタMR-Sは、1999年から2007年まで生産された2シーターのオープンスポーツカーで、ミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)レイアウトを採用しています。このレイアウトにより、優れたハンドリング性能とバランスの取れた走行特性を実現しています。搭載されるエンジンは1.8リッター直列4気筒の「1ZZ-FE」で、最高出力140馬力を発揮。車両重量が約960kgと軽量なため、軽快な走行性能が楽しめます。

トランスミッションは5速マニュアルと、クラッチ操作を必要としない5速シーケンシャルマニュアル(SMT)の2種類から選択可能。これにより、スポーツ走行を好むドライバーから日常使いを重視するユーザーまで幅広いニーズに応えています。

デザイン面では、コンパクトで流麗なボディラインとオープントップ仕様が特徴です。オープンエアでのドライブは、解放感と一体感を楽しむことができ、多くのドライバーに支持されています。また、ミッドシップエンジン配置による重量配分の良さが、コーナリング性能をさらに向上させています。

生産終了から時間が経過していますが、MR-Sはその独特の魅力から中古車市場でも根強い人気があります。特に状態の良い車両や低走行距離の個体は希少価値が高く、高額で取引されることも少なくありません。そのため、購入を検討する際は、車両の状態やメンテナンス履歴を十分に確認することが重要です。

MR-Sは、その軽量なボディとミッドシップレイアウトによる優れたハンドリング性能で、多くのドライバーから高い評価を受けているスポーツカーです。そのスポーティな走行性能とオープンエアの楽しさを兼ね備えた一台として、現在でも多くの愛好家に支持されています。興味がある方は、中古車市場で情報をチェックしてみると良いでしょう。

トヨタ:セリカ(T230型)

■トヨタ:セリカ(T230型)

トヨタ セリカ T230型は、1999年から2006年に製造された7代目セリカで、シリーズ最後のモデルとして登場しました。この車は、軽量かつスポーティなコンパクトクーペとして設計され、当時のトヨタのスポーツカーラインナップを象徴する存在でした。そのシャープでアグレッシブなデザインは、切れ長のヘッドライトと低いフロントノーズが特徴で、セリカの歴代モデルの中でも特に大胆でスポーティな印象を与えました。

エンジンには、1.8L DOHC直列4気筒が採用され、140馬力を発揮する1ZZ-FEと、190馬力を誇る2ZZ-GEの2種類が用意されました。2ZZ-GEエンジンはトヨタとヤマハが共同開発したもので、高回転型の特性と「VVTL-i」(可変バルブタイミング・リフト機構)を備え、高回転域で力強いパフォーマンスを発揮します。トランスミッションには、5速および6速マニュアル、4速ATがラインナップされており、スポーツドライビングと日常の使いやすさを両立しています。

軽量なボディと低重心設計により、T230型はシャープなハンドリングと高い運動性能を実現しました。前後にストラット式サスペンションを採用し、走行安定性と快適性を兼ね備えた乗り味を提供します。2ZZ-GEエンジン搭載モデルでは、専用の足回りとチューニングが施され、より刺激的なドライビングフィールを楽しむことができます。

内装は、ドライバーを中心に設計され、視認性の高いメーター類やスポーティなインテリアが特徴です。シート形状やステアリングデザインにもこだわり、運転中の快適性を追求しています。ハッチバックスタイルのため荷室スペースも十分に確保され、スポーツカーながら実用性にも配慮された設計となっています。

T230型セリカは、スポーツカー市場が縮小しつつあった2000年代に登場し、特に若者を中心に支持されました。しかし、SUVの台頭やスポーツカー市場の縮小に伴い、2006年に生産が終了し、セリカシリーズはその長い歴史に幕を下ろしました。

現在では、T230型セリカは手頃な価格で購入できるスポーツカーとして人気があり、特に2ZZ-GEエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルは、中古市場で注目されています。その軽快な走行性能とスタイリッシュなデザイン、そしてセリカシリーズ最後のモデルとしての歴史的価値が、今なお多くのファンを魅了し続けています。

トヨタ:セリカ(T200型)

■トヨタ:セリカ(T200型)

トヨタ・セリカ T200系は、1993年から1999年にかけて生産された6代目モデルです。スポーツクーペとして登場し、丸型4灯ヘッドランプが特徴的なデザインが採用されました。ボディタイプは3ドアハッチバッククーペとコンバーチブルの2種類があり、走行性能や実用性のバランスが取れた車両として高い評価を受けました。

エンジンラインナップは、2.0L直列4気筒DOHCエンジン(3S-FE型、3S-GE型)と、ターボチャージャーを搭載した3S-GTE型がありました。駆動方式はFFと4WDが選択可能で、高性能モデルのGT-FOURは4WDシステムを採用しています。このGT-FOURモデルは、WRC参戦を目的としたホモロゲーションモデルとしても知られ、255馬力を発揮するエンジンを搭載し、優れた走行性能を実現しました。

また、一部グレードにはスーパーストラットサスペンションが装備されており、よりシャープなハンドリングを楽しむことができます。デザイン面でも丸型ヘッドライトと流れるようなボディラインが特徴で、スポーティかつエレガントな印象を与えています。

現在、中古車市場でも一定の人気があり、特にGT-FOURモデルはコレクターズアイテムとしての価値が高まっています。希少性やその歴史的背景から、多くのファンに愛され続けています。セリカ T200系は、トヨタのスポーツカーの中でも特に注目すべきモデルの一つです。

トヨタ:セリカ(T180型)

■トヨタ:セリカ(T180型)

トヨタ・セリカ T180系(5代目セリカ)は、1989年から1993年にかけて生産されたスポーツクーペです。先代モデルから大幅なデザイン変更が施され、流線型のボディと固定式の丸型4灯ヘッドランプが特徴的な外観となりました。

エンジンラインナップは、2.0L直列4気筒DOHCエンジン(3S-FE型、3S-GE型)と、ターボチャージャーを搭載した3S-GTE型がありました。駆動方式はFFと4WDが選択可能で、高性能モデルのGT-FOURは4WDシステムを採用しています。このGT-FOURモデルは、WRC参戦を目的としたホモロゲーションモデルとしても知られ、225馬力を発揮するエンジンを搭載し、優れた走行性能を実現しました。

また、一部グレードにはスーパーストラットサスペンションが装備されており、よりシャープなハンドリングを楽しむことができます。デザイン面でも丸型ヘッドライトと流れるようなボディラインが特徴で、スポーティかつエレガントな印象を与えています。

現在、中古車市場でも一定の人気があり、特にGT-FOURモデルはコレクターズアイテムとしての価値が高まっています。希少性やその歴史的背景から、多くのファンに愛され続けています。セリカ T180系は、トヨタのスポーツカーの中でも特に注目すべきモデルの一つです。

トヨタ:セリカXX

■トヨタ:セリカXX

セリカXX(ダブルエックス)は、トヨタが1978年から1986年にかけて生産したスペシャリティカーで、セリカシリーズの高性能モデルとして登場しました。北米市場では「トヨタ・スープラ(Supra)」として販売され、その名が後継車両にも引き継がれるなど、トヨタのスポーツカー史において重要な位置を占めるモデルです。

セリカXXの開発は、従来のセリカをベースにしつつ、よりラグジュアリーかつスポーティな車を提供することを目指して行われました。スタイリッシュなデザインに加え、上級グレードには直列6気筒エンジンを搭載することで、ゆとりある走行性能を実現しています。

初代(A40型、1978年-1981年)は、セリカから200mm延長されたホイールベースが特徴で、より大型のエンジンを搭載可能にしました。直列6気筒エンジンの採用により、滑らかな走行フィールと静粛性が魅力となりました。また、エクステリアはシャープなリトラクタブルヘッドライトを採用し、当時のスポーツカーらしい洗練された印象を与えます。

2代目(A60型、1981年-1986年)は、より空力を意識したデザインとなり、直線的でモダンなスタイリングが特徴です。エンジンには2.8L 直列6気筒エンジン「5M-GEU」や2.0L ターボエンジン「M-TEU」など、バリエーション豊かなラインナップが用意されました。この世代では、電子制御技術が積極的に取り入れられ、デジタルメーターや電子制御サスペンション(TEMS)など、先進装備が多数搭載されています。

セリカXXは、日本市場での販売期間こそ短かったものの、現在でも多くのファンに支持されています。その理由のひとつは、トヨタのスポーツカーの中でもラグジュアリーな要素を兼ね備え、快適性と走行性能を両立していた点です。また、直列6気筒エンジンによる力強い走りと独特のフィーリングは、現代の車では味わえない魅力を持っています。

さらに、セリカXXは、トヨタの名車「スープラ」シリーズの起源ともいえるモデルであり、その歴史的な意義も特筆すべき点です。初代スープラは、セリカXXが北米市場で改名されたモデルで、以降のスープラシリーズへと進化していきました。

セリカXXは、トヨタのスポーツカーの歴史において重要な役割を果たしただけでなく、その独自のスタイルや走行性能で多くのファンを魅了してきました。クラシックカーとしての価値も高まりつつあり、希少な車両として今なお注目されています。

トヨタ:ソアラ(Z30型)

■トヨタ:ソアラ(Z30型)

トヨタ・ソアラ Z30系(3代目ソアラ)は、1991年から2000年にかけて生産された高級パーソナルクーペです。アメリカのデザインスタジオCALTYが手掛けたデザインは、それまでの直線的なスタイルから大きく変わり、曲線を多用した流麗な外観が特徴です。このモデルは海外市場で「レクサス・SC」としても展開され、高い評価を受けました。

ボディサイズは全長4,860mm、全幅1,790mm、全高1,340mmで、先代より一回り大きく、よりプレミアム感のあるスタイリングとなっています。エンジンラインナップには、2.5L直列6気筒DOHCツインターボエンジン(1JZ-GTE型)と4.0L V型8気筒DOHCエンジン(1UZ-FE型)が用意され、後の1994年には3.0L直列6気筒DOHCエンジン(2JZ-GE型)も追加されました。

最高出力は、1JZ-GTE型で280馬力、1UZ-FE型で260馬力、2JZ-GE型で225馬力を発揮し、幅広い性能を提供しました。また、4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、一部グレードにはエアサスペンションや電子制御サスペンション「ピエゾTEMS」が装備され、快適性とハンドリング性能の両立を実現しました。

中古車市場では現在でも人気があり、特に状態が良い車両やツインターボエンジンを搭載したモデルは高値で取引されています。洗練されたデザイン、高い性能、そしてプレミアムな存在感から、ソアラ Z30系は現在でも多くのファンに愛されています。

トヨタ:アルテッツァ

■トヨタ:アルテッツァ

トヨタ・アルテッツァは、1998年から2005年にかけて生産されたスポーツセダンで、「高貴」を意味するイタリア語から名前が付けられました。FR(後輪駆動)レイアウトを採用し、スポーティなデザインと走行性能で多くの自動車愛好家に支持されました。

エンジンラインナップは、2.0L直列4気筒DOHCエンジン(3S-GE型)を搭載し、最高出力210馬力を発揮する「RS200」と、2.0L直列6気筒DOHCエンジン(1G-FE型)を搭載し、最高出力160馬力を提供する「AS200」の2種類がありました。トランスミッションは6速マニュアルと4速または5速オートマチックが選択可能で、スポーティな走行が楽しめます。

サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン式を採用し、優れたハンドリング性能を実現しました。デザイン面では、ショートオーバーハングとロングホイールベースが特徴で、スポーツカーらしいプロポーションを持っています。また、5ドアハッチバックの「アルテッツァジータ」という派生モデルもラインナップされ、実用性とスポーティさを兼ね備えたモデルとして人気を集めました。

中古車市場では現在でも高い人気を誇り、特に状態の良い車両や希少なモデルは高値で取引されています。そのスポーティな走行性能と洗練されたデザインから、アルテッツァは現在でも多くのファンに愛されています。

トヨタ:スプリンタートレノ(AE86)

■トヨタ:スプリンタートレノ(AE86)

トヨタ・スプリンタートレノ AE86型は、1983年から1987年にかけて生産されたスポーツクーペで、カローラレビンの兄弟車として登場しました。「ハチロク」の愛称で親しまれ、軽量なFR(後輪駆動)レイアウトと高回転型エンジンにより、優れた走行性能を持ち、多くのモータースポーツ愛好家やドリフト競技者から高く評価されています。

搭載されているエンジンは1.6L直列4気筒DOHC(4A-GEU型)で、最高出力130馬力を発揮します。このエンジンは高回転までスムーズに回る特性が特徴で、スポーティなドライビングを可能にしました。FRレイアウトを採用したことで、軽快なハンドリングとリアタイヤでの駆動によるドライバーの操作感が楽しめます。

ボディタイプは2ドアクーペと3ドアハッチバックの2種類が用意され、リトラクタブルヘッドライトを備えたスタイリッシュなデザインが特徴です。現在でもAE86の外観は多くのファンに愛されており、クラシックなスポーツカーの象徴として親しまれています。

漫画『頭文字D』に登場したことで、AE86は世界的な知名度を獲得し、ドリフト文化やストリートレーシングの象徴的存在となりました。この作品の影響で、AE86は自動車文化において特別な位置を占めています。

現在、中古車市場では非常に高い人気を保っており、特に状態が良くオリジナルコンディションを維持している車両は高値で取引されています。AE86はその走行性能、文化的意義、そして象徴的なデザインにより、現在でも多くの自動車愛好家に愛され続けています。

トヨタ:セラ

■トヨタ:セラ

トヨタ・セラは、1990年から1996年にかけて生産された3ドアクーペで、斬新なバタフライドアとガラスキャノピーが特徴です。このモデルは、1987年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「AXV-II」を基に市販化されました。バタフライドアは斜め上に開く独特の構造で、乗降時のスペースを節約しつつ、視覚的なインパクトを与えます。また、車体上部の大部分がガラスで覆われており、室内は開放感に溢れた空間となっています。

搭載されているエンジンは1.5L直列4気筒DOHC(5E-FHE型)で、最高出力110馬力を発揮します。駆動方式は前輪駆動(FF)を採用し、軽快な走行性能を実現しています。セラは約16,800台が生産され、そのうち約1,000台が海外向けに輸出されました。

現在でもその独特なデザインから中古車市場で一定の人気を保ち、特に状態の良い車両は希少価値が高くなっています。セラはその未来的なデザインと開放感のある室内空間から、現在でも多くの自動車愛好家に愛され続けているモデルです。

トヨタ:2000GT

■トヨタ:2000GT

トヨタ・2000GTは、1967年から1970年にかけて生産された日本初の本格的なスポーツカーで、トヨタとヤマハ発動機が共同開発しました。生産台数はわずか337台と非常に希少で、その美しいデザインと高い性能から「日本の名車」として知られています。

搭載されているエンジンは、2.0L直列6気筒DOHC(3M型)で、最高出力150馬力を発揮します。駆動方式はFR(後輪駆動)を採用し、最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒という当時トップクラスの性能を誇りました。デザインはロングノーズ・ショートデッキのプロポーションにリトラクタブルヘッドライトを備え、視覚的な美しさと機能性を両立しています。

2000GTは、1967年公開の映画『007は二度死ぬ』でジェームズ・ボンドの愛車として登場し、国際的な知名度を得ました。この映画出演を通じて、世界的にも注目される存在となり、日本の自動車産業の技術力とデザイン力を世界に示しました。

現在、中古車市場ではその希少性と歴史的価値から高額で取引されており、特に状態の良い車両や限定モデルは数億円の価格が付くこともあります。トヨタ・2000GTは、その卓越した性能と美しいデザインから、現在でも多くの自動車愛好家に愛され続けている名車です。

さいごに

トヨタのスポーツカーは、ただの移動手段を超えた「走る楽しさ」を提供してくれる存在です。

歴代モデルには車好きの心を掴む名車が並び、現行モデルでは最先端の技術が詰め込まれています。

この記事でご紹介した18台が、あなたの心をくすぐるモデルになることを願っています。さあ、トヨタのスポーツカーで新たなドライブ体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?