結論|車検費用・査定額・今後2年間の負担を比べて判断する
車検が高いという理由だけで、すぐに車を買い替える必要はありません。
まず、車検と必要整備にいくらかかるのか、車検後も安心して乗れそうか、現在いくらで売れるのかを確認します。
そのうえで、次の3つを比較してください。
- 今の車を現状のまま売る
- 車検を通して今後約2年間乗る
- 今の車を売って別の車へ買い替える
車検は「今いくら払うか」だけでなく、その費用を払って今後約2年間乗る価値があるかを考えるタイミングです。
近いうちに買い替える予定なら、車検費用をかける前に査定を受け、今売る場合と乗り続ける場合を比較した方が判断しやすくなります。
この記事では、車検を通す場合と買い替える場合の費用を整理し、自分に合う選択を決める手順を解説します。
車検が高いだけで買い替える必要はない

車検見積もりが10万円、15万円、20万円と高くなると、買い替えた方が得ではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、車検費用より買い替え後の支出が大きければ、車検を通して乗り続ける方が負担を抑えられる場合があります。
車検を通す方が買い替えより負担を抑えられる場合もある
車を買い替えると、車両本体価格だけでなく、登録諸費用、ローン利息、保険の変更、用品、納車までの移動費なども必要です。
今の車を車検に通せば、その後大きな故障がなく2年間使える場合、買い替えるより総負担を抑えられる可能性があります。
反対に、車検を通した直後から別の修理が続くなら、車検費用だけを見て乗り続ける判断が正しかったとは限りません。
車検見積額ではなく、車検後に予想される修理や消耗品交換まで含めて判断しましょう。
法定費用と整備費用を分けて確認する
車検見積もりには、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などの法定費用と、点検・整備・部品交換の費用が含まれます。
整備項目の中には車検へ通すために必要なものと、予防整備として提案されているものがあります。
見積書を受け取ったら、何を今回交換する必要があるのか、交換を先送りできる項目はあるのか、整備担当者へ確認してください。
車検費用の内訳と依頼先による違いは、車検費用はいくら?内訳・相場・依頼先別の解説で確認できます。
車検を通して乗り続けた方がよい人

車検時期を迎えたからといって、すべての人が買い替える必要はありません。
次の条件に近い人は、車検を通して乗り続ける選択が現実的です。
今回の整備でしばらく安心して乗れそう
交換が必要なのがタイヤ、ブレーキ、バッテリーなどの消耗品であり、機関状態に大きな問題がなければ、整備後も長く乗れる可能性があります。
今回の費用で問題が解決するのか、それとも別の高額修理が予想されるのかを確認しましょう。
現在の車に不満がなく長く乗る予定
広さ、燃費、運転のしやすさ、安全装備などに不満がなく、あと2年以上乗る予定なら、車検費用を払う意味があります。
気に入っている車を、税金や年数だけを理由に手放す必要はありません。
買い替え後の支払いが大きな負担になる
車検費用を避けるために高額なローンを組めば、毎月の支出と総支払額が増えます。
車検代を節約できても、買い替え費用がそれ以上に増えるなら、家計全体では得にならない可能性があります。
現在の車を維持する費用と、次の車の購入総額を同じ期間で比較してください。
車検前に買い替えを検討した方がよい人

車検は、今の車へ今後も費用をかけて乗り続けるかを見直す機会でもあります。
次の条件が重なっている場合は、車検を通す前に現在価値を確認しましょう。
高額修理や消耗品交換が重なっている
車検と同時にエンジン、トランスミッション、エアコン、足回りなどの修理が必要になると、支払額が大きくなります。
ただし、修理費が高いだけで即座に買い替えるのではなく、修理後の見通しと、あと何年乗りたいかを考えます。
高額修理の判断は、車の修理費が高いなら買い替えるべき?で詳しく解説しています。
故障が続き修理後も安心して乗れない
同じ不具合が再発する、短期間に別の場所が次々壊れる、修理しても次の故障が不安という状態なら、車検を通す意味を慎重に考えます。
故障頻度や安心感を基準にした見切り時は、修理してもまた壊れる車はいつ手放す?を参考にしてください。
現在の車が生活や用途に合わなくなった
家族が増えた、子供が独立した、通勤距離が変わった、荷室が足りないなど、車の使い方が変わっている場合もあります。
車検を通してから短期間で買い替えるより、車検前に用途に合う車へ替える方が無駄な支出を減らせる可能性があります。
買い替え全体の手順は、車の買い替え完全ガイドで確認できます。
近いうちに買い替える予定がある
半年から1年以内に買い替える予定が決まっているなら、車検を通す前に査定額を確認する価値があります。
売る意思が固まっているのに車検費用を払い、その直後に売却しても、支払った費用を査定額で回収できるとは限りません。
売る予定なら車検を通してから査定に出すべき?

近いうちに売却するなら、車検を通す前に現状のまま査定を受ける方法をおすすめします。
車検残が長ければ評価材料にはなりますが、車検に支払った金額と同じだけ査定額が上がるとは限りません。
車検費用と同じだけ査定額が上がるとは限らない
買取店は、車検残だけではなく、車種、年式、走行距離、グレード、車両状態、中古車市場での需要、再販ルートを含めて査定します。
車検へ15万円かけたから、査定額が必ず15万円上がるという仕組みではありません。
売却のためだけに車検や高額修理へ費用をかける前に、現状でいくらになるか確認してください。
車検を通す前に現状のまま査定を受ける
査定を受けても、その場で売る必要はありません。
提示額が予想より高ければ車検前に売る選択ができ、予想より低ければ車検を通して乗り続ける判断もできます。
査定だけ利用するときの注意点は、車買取は査定だけでも利用できる?をご覧ください。
※申込み後の連絡方法、参加する買取店、キャンセル条件は遷移先の最新情報をご確認ください。
車検と買い替えの費用を比較する方法

ここでは、車検を通して今後約2年間乗る場合と、現在買い替える場合を比較します。
単年の税金や車検代だけではなく、比較する期間をそろえることが重要です。
車検と必要整備の合計見積額を確認する
法定費用、車検基本料、今回必須の整備、予防整備を分け、実際に支払う合計額を確認します。
見積内容に疑問がある場合は、別の整備工場でも状態と費用を確認する方法があります。
今後2年間の修理・維持費を考える
車検後に必要になりそうなタイヤ、バッテリー、ブレーキ、税金、保険料、燃料代、予想される修理費を整理します。
すべての故障を正確に予測することはできませんが、現在の点検結果から近い将来に必要な整備を確認できます。
現在の査定額を確認する
中古車検索サイトの店頭価格は参考になりますが、その金額が自分の車の買取額になるわけではありません。
同じ車種でも、状態と買取店の販路によって提示額が変わるため、実車査定を判断材料に加えます。
自分で相場を確認する方法は、車買取相場の調べ方5選で解説しています。
次の車の購入総額と維持費を確認する
次の車について、車両本体価格、登録諸費用、ローン利息、保険料、税金、燃料代、駐車場代まで確認します。
下取り額や月々の返済額だけではなく、最終的な支払総額で比較してください。
3つの選択肢を同じ期間で比較する
| 選択肢 | 確認する金額 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 現状のまま売る | 現在の査定額、残債、次の車の購入総額 | 納車までの移動手段 |
| 車検を通して約2年乗る | 車検、整備、修理、税金、保険、燃料 | 故障リスクと2年後の査定額 |
| 今買い替える | 現在の査定額と購入後約2年間の総支出 | ローンと買い替え後の維持費 |
査定額と修理費を単純に比べるのではなく、3つの選択肢について今後約2年間の総負担を比べます。
車検期限と納車時期にも注意する

費用だけで買い替えを決めても、次の車が車検期限までに納車されなければ、車がない期間が発生する可能性があります。
通勤や送迎で毎日車を使う人は、納期と移動手段も判断材料にしてください。
次の車が決まっていないなら慌てて買い替えない
車検期限が近いという理由だけで次の車を急いで選ぶと、予算や用途に合わない車を購入する可能性があります。
欲しい車が決まっていないなら、必要最低限の整備で車検を通し、時間をかけて探す選択もあります。
納車が車検期限に間に合うか確認する
新車は車種や仕様によって納期が長くなる場合があります。
購入を決める前に、納車予定日、現在の車の引渡日、納期が遅れた場合の対応を確認しましょう。
代車やレンタカーの費用も比較する
車検期限より前に現在の車を売る場合は、納車までの代車を用意できるか確認します。
無料の代車がなければ、レンタカーやカーシェアの費用を買い替え総額へ加えてください。
車検を通すか迷ったときの判断手順

感覚だけで決めず、次の順番で必要な金額と予定をそろえます。
- 車検と必要整備の見積もりを取る
- 今回の整備後に安心して乗れそうか確認する
- あと何年・何km乗りたいか決める
- 現在の査定額を確認する
- 次の車の購入総額と納期を確認する
- 今売る・約2年乗る・今買い替える場合を比較する
車検見積もりと査定額を同じ時期に確認すると、今の車へ費用をかける価値があるか判断しやすくなります。
買い替えを選んでも、車検を通して乗り続けても、必要な情報をそろえて決めたなら間違いではありません。
まとめ|車検前に必要な金額をそろえて判断しよう

車検費用が高いという理由だけで、買い替えを即決する必要はありません。
車検と必要整備の見積額、車検後の修理見通し、現在の査定額、次の車の購入総額を確認します。
重要なのは、今回の車検費用を払って今後約2年間乗る価値があるかを、自分の使い方と総負担から判断することです。
近いうちに売る予定なら、車検を通す前に現状の査定額を確認してください。
今の車に不満がなく、整備後も安心して長く乗れそうなら、車検を通す選択も合理的です。


