はじめに
スバル・インプレッサは、長年にわたり「走りの愉しさ」と「安心の安全性能」を追求してきたモデルです。
現行型はスバルグローバルプラットフォームの採用により剛性や静粛性が大きく進化し、アイサイトをはじめとした先進安全装備も標準搭載。
デザインはシャープでスポーティ、インテリアは最新の大型ディスプレイを備え、快適性も高められています。
そんなインプレッサを実際に選んだユーザーが感じる「買って良かった点」と「ちょっと気になる点」を詳しくまとめました。
購入を検討している方に、きっと参考になるはずです。
スバル・インプレッサ 現行モデルのエクステリア解説
フロントデザイン
現行インプレッサは、シャープなLEDヘッドライトと六角形グリルで精悍な顔つきを演出しています。上級グレードではステアリング連動ライトやコーナリングランプも装備され、デザイン性と機能性を両立しています。
ボディフォルム
ボディタイプはハッチバックのみで、躍動感あふれるスポーティなスタイルが特徴。スバルグローバルプラットフォームにより剛性が高められ、デザインの安定感と洗練さが増しています。
カラーバリエーション
全9色のボディカラーが用意され、日本では「シトロンイエロー・パール」や「サンブレイズ・パール」など鮮やかな新色も選べます。海外ではブルーやレッド系の鮮やかなカラーも展開され、幅広い個性を演出できます。
実用性の工夫
ルーフにはクロスバー装着ポイントを標準装備しており、キャリアやアウトドア用品の積載も容易。スポーティな見た目と実用性を兼ね備えています。
特別仕様車のデザイン
- Style Edition：黒と赤のアクセントを取り入れたスポーティな仕様
- Black Selection：ホイールやドアミラーをブラックで統一し、精悍さを強調
まとめ
現行インプレッサのエクステリアは、「シャープでスポーティ」「豊富なカラーバリエーション」「実用性とデザイン性の両立」が大きな魅力です。日常使いからアウトドアまで、幅広いライフスタイルにマッチするスタイルに仕上がっています。
スバル・インプレッサ 現行モデルのインテリア解説
デザインとレイアウト
インテリアはスバルらしい「水平基調デザイン」でまとめられており、視認性が高く落ち着いた雰囲気を演出しています。センターには最大11.6インチの縦型タッチスクリーンが配置され、ナビやオーディオ、空調操作を一元管理できる先進的なレイアウトです。ステアリング周りはスポーティかつ直感的に操作できるデザインで、走りを意識した雰囲気を漂わせています。
シートと快適性
シートは厚みのあるクッションとホールド性の高さが特徴で、長距離ドライブでも疲れにくい設計です。上級グレードでは、合成皮革や赤ステッチ入りのスポーティシートを採用し、デザイン性と高級感を高めています。また、運転席と助手席には電動調整やシートヒーターが用意され、季節を問わず快適に過ごせます。
室内空間と収納
ハッチバックならではの広い室内空間を確保し、後席も大人が快適に座れる余裕があります。ラゲッジスペースは日常の買い物からアウトドア用品まで積載可能で、リアシートを倒すことで大容量に拡張できます。小物入れやカップホルダーも適所に配置され、使い勝手の良さも魅力です。
インフォテインメントと装備
- 11.6インチマルチインフォメーションディスプレイ（上級グレード）
- Apple CarPlay／Android Auto対応（ワイヤレス接続可）
- 高音質オーディオシステム（ハーマンカードン搭載グレードもあり）
- マルチファンクションディスプレイで車両情報を直感的に把握可能
静粛性と質感
スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造の採用により、遮音性と振動吸収性が大幅に向上。車内は従来より静かで快適になり、移動空間としての質感が高められています。
まとめ
現行インプレッサのインテリアは、大型ディスプレイを中心とした先進的なデザイン、快適なシートと広い空間、高い静粛性が大きな魅力です。日常の利便性とドライブの楽しさを両立した室内空間は、ファミリーカーとしても、個人の趣味車としても満足度の高い仕上がりになっています。
スバル・インプレッサ 現行モデルのパワーと性能
エンジンラインアップ
現行インプレッサは、ガソリンとハイブリッド（e-BOXER）の2種類を展開しています。
- 2.0L 水平対向4気筒ガソリンエンジン（FB20型）
最高出力154ps、最大トルク19.7kgf·mを発揮。街乗りから高速走行までスムーズで安定感ある加速性能を持ち、日常使いに十分なパワーを備えています。 - 2.0L e-BOXER（マイルドハイブリッド）
ガソリンエンジンに小型モーターを組み合わせ、モーターアシストによって発進時や加速時のレスポンスを強化。EV走行は短距離に限られますが、燃費性能と静粛性のバランスが良いのが特徴です。
トランスミッションと駆動方式
全車にCVT（リニアトロニック）を採用。滑らかな加速を実現し、燃費効率も向上しています。駆動方式はFFとスバル独自のシンメトリカルAWDから選択可能。特にAWDは悪天候や雪道での安心感が高く、スバルの走りの個性を支えています。
走行性能とハンドリング
- **スバルグローバルプラットフォーム（SGP）**によりボディ剛性を向上。ハンドリングの正確性や安定性が高まり、安心感ある走りを実現。
- 重心の低い水平対向エンジンと相まって、コーナリング時の安定感は同クラスでもトップレベル。
- サスペンションはしなやかさとスポーティさを両立し、街乗りでも長距離でも快適です。
燃費性能
- ガソリンモデル：WLTCモードで約14.0km/L前後
- e-BOXERモデル：WLTCモードで約16.0〜16.6km/L
燃費はクラス平均をしっかり上回り、日常の経済性にも配慮されています。
ドライビングフィール
アクセルレスポンスは自然で扱いやすく、街中では軽快、高速道路では安定した伸びやかな加速が可能。静粛性も高く、長距離ドライブでも快適に過ごせます。
まとめ
現行インプレッサは、水平対向エンジン＋CVT＋AWDというスバル独自の組み合わせで、安定感と安心感ある走りを実現しています。e-BOXER搭載モデルなら燃費性能とレスポンスもさらに向上し、日常の使いやすさからロングツーリングまで幅広いシーンで頼れる存在です。
スバル・インプレッサ 現行モデルのシャシーと足回り
プラットフォームと剛性
現行インプレッサは「スバルグローバルプラットフォーム（SGP）」を採用しています。これにより、従来モデルに比べねじり剛性が約10％向上し、車体全体のしっかり感が強化されました。剛性アップはハンドリング精度や直進安定性を高めるだけでなく、衝突安全性能や乗り心地の快適性にもつながっています。
サスペンション構造
- フロント：ストラット式
- リア：ダブルウィッシュボーン式
この組み合わせはスバルの伝統で、路面追従性と乗り心地を両立。特にリアのダブルウィッシュボーンは、段差やカーブでの接地性を保ち、安定した走行を可能にします。
重心の低さと安定性
インプレッサの最大の特徴のひとつが**水平対向エンジン（BOXER）**による低重心設計です。エンジンを低い位置に搭載することで、コーナリング時のふらつきを抑え、安定感のある走りを実現。SGPとの相乗効果で、クラスを超えたハンドリング性能を誇ります。
足回りのチューニング
ステアリングにはツインピニオン電動パワーステアリングを採用。より滑らかで自然な操舵感を実現し、直進時の安定性とコーナリングでの応答性を高めています。さらに、振動吸収性も向上し、ロングドライブでも疲れにくいのが特徴です。
走行安定性
- 高速走行では直進安定性が高く、風や路面のうねりに強い
- 市街地では取り回しが軽快で、コンパクトカーらしい扱いやすさ
- 雪道や雨天時にはシンメトリカルAWDが威力を発揮し、路面をしっかり掴んで安心感を提供
まとめ
現行インプレッサのシャシーと足回りは、SGPによる剛性強化と低重心設計、さらにAWDの組み合わせで「しなやかさと安定性」を両立しています。街乗りからワインディング、高速道路、さらには悪路まで幅広く対応できる走行性能を備えた、非常に完成度の高い足回りです。
スバル・インプレッサ 現行モデルの安全性能
アイサイト（EyeSight）最新バージョン
現行インプレッサには、スバル独自の運転支援システム「アイサイト」が全車標準装備されています。ステレオカメラの認識性能がさらに進化し、広角化によって歩行者や自転車も早い段階で検知できるようになりました。
- プリクラッシュブレーキ：前方の車両や歩行者を検知し、衝突回避や被害軽減をサポート
- 全車速追従クルーズコントロール：高速道路などで前車に合わせて速度調整
- 車線維持支援：車線からの逸脱を防ぐようにステアリングをアシスト
新搭載・強化された機能
- 緊急時プリクラッシュステアリング：衝突回避のため、自動でステアリング操作をサポート
- エマージェンシーレーンキープアシスト：高速道路での急な進路逸脱を抑制
- 後側方警戒支援（BSD/RCTA）：車線変更時に死角の車両を検知、駐車場での後退時にも接近車両を知らせてくれる
ドライバーモニタリングシステム
ドライバーの顔や目の動きをカメラで監視し、居眠りや脇見を検知すると警告を発します。また、個人認識機能により、ドライバーごとにシートポジションや空調設定を自動調整する便利機能も備えています。
衝突安全性能
- **SGP（スバルグローバルプラットフォーム）**により衝突時のエネルギー吸収効率が向上
- 歩行者保護エアバッグを搭載し、万一の事故でも被害を軽減
- 車体骨格は環状構造を取り入れ、高い耐衝撃性を確保
総合安全評価
国内外の安全テストで高評価を獲得しており、特に予防安全と衝突安全の両面でトップクラスの実力を誇ります。
まとめ
現行インプレッサは、最新のアイサイトに加え、緊急時の回避支援や後側方警戒支援など多彩な先進安全機能を標準装備。さらにSGPによる高剛性ボディと歩行者保護エアバッグで、万一の事故にも備えています。まさに「ぶつからない」「ぶつかっても安全」を高次元で実現したモデルといえます。
スバル・インプレッサ 買って良かった点・悪かった点
✅ 買って良かった点
- 高い安全性能
アイサイトが標準装備され、衝突回避や車線維持支援など先進安全機能が充実。家族や長距離ドライブでも安心感が大きい。 - 走行安定性と操縦性
水平対向エンジン＋シンメトリカルAWDの組み合わせにより、コーナリングや悪天候時でも安定感抜群。雪道や雨の日も安心して走れる。 - 静粛性と快適性の向上
スバルグローバルプラットフォーム採用で振動や騒音が低減。車内は従来より格段に静かで、長距離でも快適。 - 使い勝手の良いハッチバック
室内空間と荷室の広さがあり、アウトドアや日常使いにも便利。シートを倒せば大容量スペースに。 - 上質感あるデザイン
シャープでスポーティな外観に加え、インテリアも大画面ディスプレイや赤ステッチなど高級感のある仕上がり。
❌ 買って悪かった点
- 加速力は控えめ
2.0Lガソリンやe-BOXERは日常走行には十分だが、力強い加速を求める人には物足りなさを感じることも。 - 価格がやや高め
安全装備やAWDが充実している分、同クラスのライバル車（カローラ、マツダ3など）よりも価格設定が高くなる傾向あり。 - 燃費はクラス平均レベル
ハイブリッドでもWLTC 16km/L前後と、ハイブリッド専用車（プリウスなど）と比べると燃費性能は劣る。 - セダンが選べない
現行モデルはハッチバックのみ。セダンを好むユーザーには選択肢がなくなった。 - 後席の乗降性
ルーフ形状の関係で、後席への乗り降りがやや狭いと感じる人もいる。
まとめ
インプレッサは「安全性能」「走行安定性」「快適性」で大きな満足感を得られる一方、動力性能や燃費面ではライバルに劣る部分もあります。走りと安全を重視する人にとってはベストな選択ですが、燃費や価格重視の人には注意が必要です。
ギャラリー
さいごに
スバル・インプレッサは、安心感のある走行性能とトップクラスの安全性能を兼ね備えたバランスの良い一台です。
静粛性や乗り心地も進化し、日常使いからロングドライブまで幅広いシーンで満足感を得られます。
一方で、燃費性能や加速力に大きな期待をすると物足りなさを感じることもありますが、「安全」「走り」「安心感」を重視する方には最適なモデルといえるでしょう。
