GT-Rファン必見!歴代モデルの進化と圧倒的な魅力!

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はじめに

「GT-R」と聞いて、胸が高鳴る方も多いのではないでしょうか。

日産の名車であり、世界中で「ゴジラ」として愛されているGT-Rシリーズは、その誕生から現在に至るまで、日本のスポーツカーの進化と革新を象徴してきました。

各時代のGT-Rは、時代ごとに異なる個性を持ちつつ、卓越した性能でスーパーカー界に衝撃を与えてきました。

本記事では、歴代GT-Rモデルの進化をたどり、それぞれが持つ魅力を余すところなくお伝えします。

GT-Rファン必見の内容ですので、ぜひGT-Rの歴史とともに日本の技術力が紡いだ名車の軌跡を堪能してください!

初代GT-R(PGC10/KPGC10型)

初代GT-Rは、1969年に「スカイライン2000GT-R」として登場し、愛称「ハコスカ」で親しまれました。

GT-Rの歴史はここから始まり、このモデルは日本のモータースポーツに革命をもたらしました。当時、GT-Rは高性能なスポーツセダンとして開発され、日本国内のレースシーンで圧倒的な強さを誇りました。

以下、初代GT-Rの特徴やその歴史的意義について詳しく紹介します。

1. 誕生の背景

1960年代後半、日本はモータリゼーションの発展とともにスポーツカー市場も盛り上がりを見せていました。日産は、モータースポーツを通じて高性能車のイメージを強化するために「スカイライン2000GT-R」を開発しました。この車は、当時としては画期的なエンジン技術とスポーティな走行性能を兼ね備えたモデルで、日本国内のみならず世界のスポーツカーファンに衝撃を与えました。

2. 初代スカイラインGT-R(PGC10/KPGC10型)の特徴

■エンジン
スカイライン2000GT-Rには、日産初のDOHCエンジンである「S20型」2.0リッター直列6気筒エンジンが搭載されました。このエンジンは160馬力を発揮し、当時の日本車としては驚異的なパワーを誇っていました。このエンジンは、元々日産プリンスR380レーシングカーの技術を活かして開発され、GT-Rにふさわしい高性能を実現しました。

■ボディと駆動方式
初代GT-Rは、最初は4ドアセダン(PGC10型)としてデビューし、後に2ドアクーペ(KPGC10型)が追加されました。4速マニュアルトランスミッションと後輪駆動(FR)レイアウトが採用され、俊敏なハンドリングと優れたコーナリング性能が特徴です。

■デザイン
「ハコスカ」の愛称で知られる角張ったデザインが特徴的で、直線的なラインと四角いフォルムがスポーティで硬派な印象を与えました。シンプルで実用的なスタイリングが、日本国内で多くのファンの支持を集めました。

3. モータースポーツでの大成功

初代GT-Rは、特に日本国内のモータースポーツで圧倒的な強さを発揮しました。GT-Rは1969年から1971年にかけて、日本国内のレースで50勝以上を達成するという快挙を成し遂げています。この連勝記録は、日本のモータースポーツ界における伝説とされ、GT-Rがいかに優れたスポーツカーであるかを証明しました。

■四輪独立懸架システム
当時の多くの日本車がリジッドアクスルサスペンションを採用していた中、GT-Rは四輪独立懸架を採用し、レースでの安定性を高めました。これにより、GT-Rは高速コーナリング時に高い安定性を維持し、ライバルを圧倒しました。

■「勝つための車」としてのイメージ
GT-Rは、その圧倒的なパフォーマンスから「サーキットの覇者」としての地位を確立し、日本のスポーツカーの象徴的な存在になりました。

4. 初代GT-Rの影響と遺産

初代スカイラインGT-Rの登場とその成功は、日本の自動車業界に大きな影響を与えました。GT-Rは「日本製スポーツカーの実力」を証明し、日産のブランド価値を高める役割を果たしました。また、モータースポーツにおける輝かしい実績が、多くのファンを引きつけ、GT-Rブランドの信頼を築きました。

初代GT-Rの象徴的な地位

「ハコスカ」こと初代スカイラインGT-Rは、日本のスポーツカー史において特別な存在であり、GT-Rシリーズの原点となっています。GT-Rの持つ「パフォーマンス」、「信頼性」、「走る喜び」のコンセプトは、この初代モデルから始まり、その後のモデルにも受け継がれました。GT-Rは単なる車ではなく、日本のスポーツカーの歴史を象徴する存在として、多くのファンに愛され続けています。

2代目GT-R(KPGC110型)

2代目スカイラインGT-R(KPGC110型)は、1973年に登場しました。

このモデルは「ケンメリGT-R」の愛称で知られ、日本のスポーツカー史において特別な存在となっています。

1970年代初頭、環境規制の強化やオイルショックの影響を受け、わずか197台のみの生産で終了したことから、「幻のGT-R」とも呼ばれています。

以下に、2代目GT-Rの特徴とその意義について紹介します。

1. 誕生の背景

1960年代後半から1970年代初頭にかけて、日本の自動車業界はモータリゼーションの発展と共に高性能車への関心が高まっていました。しかし、環境問題への関心が増し、排ガス規制が強化されるなど、スポーツカー開発には厳しい時代を迎えつつありました。そんな中、日産はGT-Rの血統を引き継ぐ新しい高性能モデル「スカイラインGT-R(KPGC110型)」をリリースしました。

2. 2代目スカイラインGT-R(KPGC110型)の特徴

■エンジン
初代GT-Rと同様、2.0リッター直列6気筒DOHCエンジン「S20型」が搭載されており、最高出力は160馬力を誇りました。このエンジンは当時の日本車としては非常に高性能で、モータースポーツでも活躍できるだけのポテンシャルを備えていました。

■デザイン
2代目GT-Rは「ケンとメリーのスカイライン」のキャッチフレーズで有名な「ケンメリ」シリーズの一部として登場しました。丸目4灯のヘッドライトと曲線的なデザインが特徴で、スタイリッシュでエレガントな外観は、当時の若者から大きな支持を得ました。リアには「GT-R」エンブレムが配され、スポーツカーらしい存在感を漂わせています。

■ボディと駆動方式
初代GT-Rの4ドアセダンとは異なり、2代目GT-Rは2ドアクーペのみで登場しました。FR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトと4速マニュアルトランスミッションが採用されており、ドライバーにとってはスポーティで刺激的なドライビング体験が楽しめる車でした。

3. 幻のGT-Rと呼ばれる理由

2代目GT-Rは、排ガス規制の強化やオイルショックなどの影響により、市場環境が厳しい状況に置かれていました。生産はわずか197台で終了し、スカイラインGT-Rシリーズの中で最も短命に終わったモデルとなりました。これにより、「幻のGT-R」として後世に語り継がれることとなりました。また、このモデルを最後にGT-Rの生産は一旦中断され、次にGT-Rが復活するのは1989年のR32型まで待つことになります。

4. 2代目GT-Rの影響と意義

2代目GT-Rは、短命でありながらも、GT-Rブランドの価値を後世に受け継ぐ重要な役割を果たしました。特に、スポーティで美しい「ケンメリ」デザインは日本車の中でも特に印象的であり、多くのファンに強く記憶されています。幻の存在となったことで、その希少価値とブランド力は後年にさらに高まり、GT-Rはより一層「特別な存在」として自動車ファンに認識されるようになりました。

2代目GT-Rの象徴的な地位

「ケンメリGT-R」として知られる2代目GT-Rは、短い生産期間にもかかわらず、スポーツカー史において重要な存在です。そのスタイリッシュなデザインと高性能エンジンは、今もなお多くのファンに愛され、コレクターズアイテムとして高い価値を持っています。2代目GT-Rは、次世代のR32型でのGT-R復活への布石を打ったモデルとも言え、GT-Rの伝説の一部として、その存在感を放ち続けています。

3代目GT-R(BNR32型)

代目スカイラインGT-R(BNR32型)は、1989年に登場しました。

このモデルは「R32」として知られ、16年ぶりにGT-Rの名前を復活させた重要なモデルです。R32は、日産の技術革新の集大成といえるほどのハイテク装備を備え、特にモータースポーツで圧倒的な強さを誇り、国内外で「ゴジラ」という愛称で親しまれるほどの存在となりました。

以下に、3代目GT-Rの特徴や意義について詳しく紹介します。

1. 復活の背景

1970年代初頭に生産が終了したGT-Rは、その後16年間にわたり生産が途絶えていました。しかし、1980年代後半、日本の自動車技術は飛躍的に進歩し、再び高性能車への関心が高まってきました。これを受けて日産は、レースに勝つための「勝利のためのGT-R」をコンセプトに開発し、1989年にR32型スカイラインGT-Rを発表しました。

2. R32型GT-Rの特徴

■RB26DETTエンジン
R32型GT-Rには、2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン「RB26DETT」が搭載され、最高出力280馬力を発揮しました。この280馬力は当時の日本の自主規制値の上限であり、GT-Rはその限界に挑戦した高性能エンジンを備えていました。また、エンジンはチューニングの可能性が高く、アフターマーケットでの改造が盛んに行われました。

■ATTESA E-TS 4WDシステム
R32型GT-Rには、アクティブトルク分配型4輪駆動システム「ATTESA E-TS」が採用され、路面状況や走行状態に応じて前後輪の駆動力を自動で調整できるシステムが搭載されました。これにより、GT-Rは高速コーナリング性能と優れたトラクションを実現し、路面状況に関係なく安定した走行が可能になりました。

■スーパーHICAS(4輪操舵システム)
R32型GT-Rには、「スーパーHICAS」という4輪操舵システムが搭載されており、リアホイールもステアリング操作に連動して動きます。これにより、旋回性能が向上し、高速コーナリング時の安定性も向上しました。

■デザイン
R32のデザインは、シャープで直線的なフォルムが特徴で、スポーツカーらしい力強さを感じさせるスタイルです。シンプルながらも無骨で、R32の実力を象徴するデザインとして、現在でもファンから高く評価されています。

3. モータースポーツでの圧倒的な成功

R32型GT-Rは、「グループA」カテゴリーのレースで圧倒的な強さを誇りました。全日本ツーリングカー選手権(JTCC)では、1989年から1993年にかけて4年連続で総合優勝を果たし、レースを支配するほどの強さを見せました。この成功により、R32は海外でも「ゴジラ」という愛称で知られるようになり、日本だけでなく、世界的なスポーツカーのアイコンとなりました。

  • N1耐久レースでの活躍: R32型GT-Rは、日本のN1耐久レースでもその強さを発揮し、長距離レースにおける耐久性と信頼性も証明しました。このようなモータースポーツでの成功が、R32型GT-Rの知名度をさらに高めました。

4. チューニングベースとしての人気

R32型GT-Rは、チューニングカーとしての人気も非常に高く、多くのパフォーマンスパーツが提供されました。エンジンのポテンシャルが高く、馬力を大幅に引き上げることが可能で、R32型は多くのチューニングショップやエンスージアストたちによって手が加えられました。そのため、現在もカスタムGT-Rとして愛され続けています。

5. 3代目GT-Rの影響と意義

R32型GT-Rは、GT-Rシリーズの中で初めて「グローバルなスポーツカー」としての評価を確立したモデルです。その成功は、GT-Rブランドを世界的に有名にし、日産が誇る高性能車の象徴となりました。また、GT-Rの開発における技術革新は、後のR33やR34といった次世代のGT-Rにも引き継がれ、GT-Rシリーズの進化を支える基盤となりました。

3代目GT-Rの象徴的な地位

R32型スカイラインGT-Rは、「日産が誇るハイパフォーマンスカー」というだけでなく、世界のスポーツカーファンから愛される「ゴジラ」という異名を持つ特別な存在です。モータースポーツでの活躍と数々の技術革新により、R32型GT-Rは日本のスポーツカー史において輝かしい地位を確立しました。現在もなお、多くのファンに愛され続けており、GT-Rシリーズの基盤を築いたモデルとして語り継がれています。

4代目GT-R(BCNR33型)

4代目スカイラインGT-R(BCNR33型)は、1995年に登場しました。R32型の成功を引き継ぎ、さらなる進化を遂げたモデルで、GT-Rの性能と快適性が両立されたスポーツカーとして誕生しました。R33型は、GT-Rのパフォーマンスの新たな可能性を示し、特に長距離での安定性とコーナリング性能の向上が図られています。

以下に、4代目GT-Rの特徴やその意義について詳しく紹介します。

1. 開発の背景

R32型スカイラインGT-Rの成功を受け、日産は次世代GT-Rとしてさらに進化させたR33型の開発に着手しました。R33型では、GT-Rのスポーツ性能だけでなく、より快適で安定した走行性能を目指し、車両サイズやシャシー、サスペンションが大幅に改良されています。これは、GT-Rを「ドライバーズカー」としてだけでなく、グランドツーリングカーとしての性格も併せ持つように進化させる試みでした。

2. R33型GT-Rの特徴

■RB26DETTエンジン
R33型も前モデルと同じ2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン「RB26DETT」を搭載しており、280馬力を維持しました(当時の日本の自主規制上限)。このエンジンは高出力と信頼性を兼ね備え、R33でも高いパフォーマンスを発揮します。

■ATTESA E-TS Pro 4WDシステム
R33型では、改良されたATTESA E-TS Proシステムが採用され、より高度なトルク配分と制御が可能になりました。リアにアクティブLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が組み合わされ、コーナリング時の安定性がさらに向上しています。このシステムにより、R33型GT-Rは路面状況に応じて最適なトルク配分が可能となり、高速域での走行安定性が格段に向上しました。

■スーパーHICAS(4輪操舵システム)
前モデルR32同様、R33型も4輪操舵システム「スーパーHICAS」を搭載し、リアホイールも操舵に連動します。これにより、コーナリング性能がさらに高まり、高速域での操作安定性も向上しました。

■ニュルブルクリンクでの記録
R33型は、量産車としては当時の最速タイムをニュルブルクリンク北コースで記録し、GT-Rのポテンシャルが世界的に認知されるきっかけとなりました。この記録は、R33型GT-Rが単なるスポーツカーではなく、スーパーカーに匹敵する性能を持っていることを示すものでした。

■ボディとデザイン
R33型は前モデルに比べてやや大型化されましたが、空力性能を考慮したデザインにより、高速域での安定性が向上しています。デザインはR32の特徴を引き継ぎながらも、より丸みを帯びたフォルムが特徴で、スポーティさとグランドツーリングカーとしてのエレガンスを両立しています。

3. 快適性の向上

R33型では、スポーツカーとしての性能を維持しつつ、快適性が大幅に向上しました。車内スペースが広がり、シートの快適性やインテリアの質感が改善され、長距離ドライブでも疲れにくい設計がされています。特に、クルーズコントロールやエアコンなどの装備が充実しており、スポーツカーとしてだけでなく、グランドツーリングカーとしても楽しめる一台となっています。

4. 日本国内と海外での評価

R33型GT-Rは、日本国内のみならず、海外でも非常に高い評価を受けました。特にその走行安定性と長距離での信頼性が評価され、スポーツカーとしてだけでなく、実用性も兼ね備えたモデルとして広く認知されました。また、ニュルブルクリンクでのタイムアタックが海外でも話題となり、GT-Rのグローバルな評価を高める結果となりました。

5. モータースポーツでの活躍

R33型GT-Rは、国内外のモータースポーツでも活躍しました。特に、全日本GT選手権(JGTC)で優れた成績を収め、GT-Rの高い性能がレースで証明されました。モータースポーツでの成功は、GT-Rのブランド力をさらに強化し、スポーツカーとしての地位を不動のものとしました。

6. 4代目GT-Rの影響と意義

R33型GT-Rは、GT-Rシリーズの進化の過程で重要な役割を果たしました。スポーツカーとしての性能を維持しつつ、快適性や安定性を兼ね備えたグランドツーリングカーとしても完成度を高め、GT-Rの幅広い魅力を引き出したモデルです。また、R33の技術的な進化は、後のR34型GT-Rにも引き継がれ、GT-Rの伝統をさらに強化するものとなりました。

4代目GT-Rの象徴的な地位

R33型スカイラインGT-Rは、スポーツカーとしてのハイパフォーマンスと、快適なグランドツーリングカーとしての側面を兼ね備えたモデルとして、多くのファンから愛されています。そのニュルブルクリンクでの記録や、高速走行での安定性など、GT-Rの持つ技術的な先進性を世に示したモデルであり、現在でもスポーツカー史における特別な存在として認知されています。

5代目GT-R(BNR34型)

5代目スカイラインGT-R(BNR34型)は、1999年に登場し、「R34」として広く知られています。

このモデルは、GT-Rシリーズの中でも特に人気が高く、映画やゲームにも登場することで、世界中のファンから「伝説的な存在」として愛されています。

R34は、先代モデルからさらに性能が向上し、スポーツカーとしての完成度が高められたモデルです。

以下に、5代目GT-Rの特徴やその意義について詳しく紹介します。

1. 開発の背景

R32、R33と続いたGT-Rシリーズの成功を受け、日産は次世代モデルとしてR34型を開発しました。R34型は、GT-Rとしての高性能を維持しつつ、よりコンパクトでレスポンスの良い車体を目指して設計されました。特に、ドライバーが求める「運転の楽しさ」を強化し、GT-Rを「究極のドライバーズカー」にするためにさまざまな改良が施されました。

2. R34型GT-Rの特徴

■RB26DETTエンジンの改良
R34型GT-Rにも2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン「RB26DETT」が搭載されており、最高出力280馬力を発揮しました。このエンジンは日本の自主規制上限に合わせた出力ですが、パワーの向上とチューニングのしやすさで評価が高く、エンジンの応答性や高回転域での出力も改善されています。

■アクティブ・ATTESA E-TS Pro 4WDシステム
R34型では、R33からさらに進化したATTESA E-TS Proシステムが搭載され、前後のトルク配分を緻密に制御します。これにより、優れたトラクション性能とコーナリング性能が実現し、様々な路面状況でも安定した走行が可能になりました。

■スーパーHICAS(4輪操舵システム)
4輪操舵システム「スーパーHICAS」が採用され、リアタイヤもステアリングに連動することで、優れた旋回性能を発揮します。これにより、高速コーナリング時の安定性がさらに向上しました。

■マルチファンクションディスプレイ(MFD)
R34型には、インテリアに「マルチファンクションディスプレイ(MFD)」が搭載され、ブースト圧、油温、水温、ターボブーストのレベルなどの走行データがリアルタイムで表示されます。これは当時のスポーツカーとしては非常に先進的で、ドライバーが車の状態を直感的に把握できるシステムです。

■コンパクトな車体
R34型はR33型よりもホイールベースが短縮され、車両の全長もコンパクトになっています。これにより、コーナリング性能やレスポンスが向上し、運転のしやすさが大幅に改善されました。

3. モータースポーツでの活躍

R34型GT-Rは、国内外のモータースポーツでも多くの成功を収めました。特に、全日本GT選手権(JGTC)では優れたパフォーマンスを発揮し、GT-Rの持つ高性能が証明されました。さらに、R34型はニュルブルクリンクでのテスト走行でも優れた成績を残し、GT-Rのポテンシャルを世界に示しました。

4. 映画やゲームでの人気

R34型GT-Rは、映画『ワイルド・スピード』シリーズをはじめ、さまざまな映画やビデオゲームに登場し、世界的な人気を博しました。特に、主演のポール・ウォーカーが劇中で乗っていたことから、「ファスト&フューリアスカー」のイメージが強まり、アメリカをはじめとする海外での知名度も急上昇しました。こうした文化的な影響により、R34型GT-Rは日本車としての枠を超えた存在感を持つようになりました。

5. チューニングベースとしての人気

R34型GT-Rは、チューニングカーとしてのポテンシャルが非常に高く、エンジンのRB26DETTは大幅なパワーアップが可能です。アフターマーケットで多くのパーツが提供されており、エンスージアストたちにより馬力を増強されたカスタムGT-Rが多く存在します。R34型は、現在もチューニング界で愛される「伝説の車」として広く認知されています。

6. 5代目GT-Rの影響と意義

R34型GT-Rは、GT-Rシリーズの頂点とされるモデルの一つであり、GT-Rのブランドをさらに強化する役割を果たしました。その高性能、運転の楽しさ、そして先進的なインフォメーションシステムにより、R34型はスポーツカーの新たな基準を打ち立てました。また、R34の人気は次世代のR35型GT-Rにも大きな影響を与え、GT-Rブランドの継続的な進化を後押ししました。

5代目GT-Rの象徴的な地位

R34型スカイラインGT-Rは、GT-Rシリーズの中でも特に象徴的な存在であり、現在もなお多くのファンから熱烈に支持されています。映画やゲームの影響で世界的な知名度を持つR34型は、スポーツカーとしてのパフォーマンスだけでなく、文化的な象徴としても特別な地位を築きました。GT-Rの伝統と革新を融合させたこのモデルは、GT-Rシリーズの「究極のドライバーズカー」として語り継がれ、今も多くのファンに愛されています。

6代目GT-R(R35型)

6代目GT-R(R35型)は、2007年に「日産GT-R」として登場し、それまでの「スカイラインGT-R」の流れから独立したモデルとして新たに開発されました。

R35型は「スーパーカーキラー」とも称され、日本のハイパフォーマンスカーとして世界に強いインパクトを与えました。GT-Rブランドの新時代を築いたR35型は、最新技術と驚異的なパフォーマンスで、スポーツカーの限界を押し広げました。

以下に、6代目GT-R(R35型)の特徴や意義について紹介します。

1. 開発の背景

R35型は、日産が「グローバルなスーパーカー」を目指して開発したモデルです。GT-Rはこれまで「スカイラインGT-R」としてスカイラインシリーズの一部でしたが、R35型からは「日産GT-R」として独立。これにより、GT-Rは純粋な高性能車として再定義され、日産が誇る技術を集結したフラッグシップモデルとなりました。

2. R35型GT-Rの特徴

■VR38DETTエンジン
R35型GT-Rには、3.8リッターV6ツインターボエンジン「VR38DETT」が搭載され、初期モデルで480馬力、最新モデルでは600馬力以上を発揮する驚異的なパワーを実現しました。このエンジンは熟練の職人「匠」によって手組みされており、信頼性と高性能を誇っています。0-100km/h加速は約3秒と、スーパーカーに匹敵する加速性能を備えています。

■新しい4WDシステム(ATTESA E-TS)
改良されたATTESA E-TS 4WDシステムが搭載され、フロントとリアの駆動力配分を高度に制御します。通常時は後輪駆動ですが、必要に応じて前輪にトルクを送ることで、あらゆる路面状況に対応し、高速コーナリング時の安定性が飛躍的に向上しています。

■6速デュアルクラッチトランスミッション
R35型には、GT-Rシリーズ初の6速デュアルクラッチトランスミッションが採用されました。これにより、シフトチェンジのスピードが格段に向上し、エンジンのパワーを効率的に伝達することが可能です。このシステムにより、スムーズかつ素早いギアシフトが実現し、よりダイナミックな走行が楽しめます。

■高度な電子制御技術
GT-Rには、トラクションコントロール、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)など、さまざまな電子制御システムが搭載されており、スポーツ走行時の安定性を高めるだけでなく、安全性も向上しています。さらに、走行データをリアルタイムで表示するインフォテインメントシステムも充実しており、ドライバーは車の状態を常に把握することができます。

3. ニュルブルクリンクでのタイムアタック

R35型GT-Rは、ドイツの有名なニュルブルクリンク北コースでのタイムアタックに挑み、量産車としてのラップタイムを更新し続けました。この記録は、GT-Rの性能を世界中に知らしめるものとなり、日本車としての存在感を大きく高めました。また、ニュルブルクリンクでのテスト走行は、R35の開発プロセスにおいても重要な位置を占め、GT-Rの性能向上に寄与しています。

4. NISMOバージョンの登場

2014年には、「GT-R NISMO」が登場しました。NISMOバージョンは、エンジン出力が600馬力に引き上げられ、さらにシャシーやサスペンションも強化されるなど、サーキット走行に特化した仕様となっています。GT-R NISMOは、量産車としてニュルブルクリンクで記録を更新するなど、スーパーカーとしての実力をさらに引き上げました。

5. 日本国内と海外での評価

R35型GT-Rは、日本国内外で非常に高い評価を受けました。特に北米市場や欧州での評価が高く、フェラーリやポルシェといったヨーロッパの高級スーパーカーに対抗できるモデルとして注目されました。さらに、価格帯においてもヨーロッパのスーパーカーよりもリーズナブルであり、「手頃なスーパーカー」としても評価され、幅広いファン層を獲得しました。

6. 電子制御システムとインフォテインメントの進化

R35型では、ドライバー支援システムやインフォテインメントシステムも高度に進化しました。車両の状況をリアルタイムで表示するインフォテインメントシステムは、ブースト圧、油温、トルク分配などの情報を細かく表示し、レースゲームのような感覚でドライブを楽しむことができます。また、トラクションコントロールや車両安定性制御が充実しているため、初めてスポーツカーに乗る人でも安心して高性能を体験できる点が特徴です。

7. 6代目GT-Rの影響と意義

R35型GT-Rは、日本のスポーツカーの象徴として、世界中にGT-Rブランドの名声を広めました。従来のGT-Rシリーズが培ってきた技術と信頼性を基盤に、最新のテクノロジーと性能が加わったR35型は、日本車の技術力を誇示する存在となり、GT-Rブランドを世界的なスーパーカーの一角に押し上げました。GT-Rは、ヨーロッパや北米のスーパーカー市場での確固たる地位を確立し、今なお進化を続けるモデルとして注目されています。

6代目GT-Rの象徴的な地位

R35型日産GT-Rは、従来の「スカイラインGT-R」の名を脱し、完全に独立した日本のハイパフォーマンスカーとしての地位を確立しました。その驚異的なパフォーマンスとスーパーカーに匹敵する加速性能は、GT-Rを特別な存在にしています。R35型は、世界中のファンに愛され、日産のフラッグシップモデルとして「スーパーカーキラー」の称号にふさわしい車となっています。

Nissan GT-R50 by Italdesign

この特別モデルは、日産GT-Rの誕生50周年と、イタルデザインの創業50周年を祝うために、日産とイタルデザインのコラボレーションで開発された、限定50台のみの生産車です。

以下に、GT-R50の歴史、デザイン、技術、そして限定モデルとしての意義について詳細に説明します。

1. GT-R50 by Italdesignの誕生の背景

GT-R50 by Italdesignは、日産とイタルデザインの共同プロジェクトで、日産がGT-Rの50周年を記念する一方、イタルデザインも創業50周年を祝うという節目の年に開発されました。日産の代表的なスポーツカー「GT-R」に、イタリアのデザインと技術の粋が融合したこのモデルは、GT-Rファンやスーパーカー愛好者にとって非常に魅力的な一台です。

GT-R50は、ベース車両として最新のGT-R NISMOを使用していますが、イタルデザインによるデザインと製造によって、まったく新しいコンセプトのGT-Rに生まれ変わりました。

2. デザインの特徴

GT-R50のデザインは、イタルデザインの技術と美意識が随所に反映されています。GT-Rの伝統を踏襲しながらも、よりエレガントで洗練されたスタイルが特徴です。

  • 外装:
    • LEDヘッドランプ: スリムでシャープなLEDヘッドランプが前方に配され、低く構えたフロントフェイスが強調されています。
    • ルーフライン: 車高を54mm低く設定したルーフラインは、GT-Rの持つ力強さと空力性能を一層引き立てています。
    • ボディ素材: カーボンファイバーがふんだんに使われ、軽量化と高剛性を実現しています。
    • アグレッシブなリアデザイン: 流線形のボディに加え、可動式の大型リアウイングを搭載。これはダウンフォースを高めるとともに、視覚的なインパクトも与えます。
    • カラーリングとディテール: 各オーナーによりボディカラーのカスタマイズが可能で、細部のカラートリムも個別に指定することができます。
  • インテリア:
    • 高級素材の使用: 内装にはカーボンファイバー、アルカンターラ、そしてレザーを使用し、高級感とスポーティさを両立しています。
    • レカロ製バケットシート: ドライバーをしっかりとホールドする専用設計のシートが装備されており、サーキット走行にも適した仕様です。
    • シンプルかつ先進的なダッシュボード: スイッチやメーター類はドライバーに向けられて配置され、視認性や操作性が高く設計されています。

3. パフォーマンスとエンジン

GT-R50は、最新のGT-R NISMOをベースにしつつも、エンジン出力と走行性能がさらに強化されています。

■エンジン
3.8リッターV6ツインターボエンジン「VR38DETT」を搭載し、GT-R NISMOの600馬力に対して、GT-R50では720馬力、トルクは780Nmにまで引き上げられています。このエンジンは、日産の熟練技術者である「匠」によって手作業で組み立てられています。

■パワートレインの強化
エンジンの高出力化に合わせ、ターボチャージャー、インタークーラー、ピストン、クランクシャフトなど、多くのエンジンコンポーネントが強化されています。

■サスペンションとブレーキ
強化されたBrembo製のブレーキシステムと調整可能なBilstein製サスペンションにより、パワーをしっかりと路面に伝え、サーキットでの高速走行にも対応できるようになっています。

■トランスミッション
GT-R50には、6速デュアルクラッチトランスミッションが採用されており、パワフルなエンジンと共にスムーズかつ迅速なシフトチェンジが可能です。

4. 限定モデルとしての意義

GT-R50 by Italdesignは、世界限定50台のみの生産で、価格はおよそ1億1600万円(100万ユーロ)からとされています。カスタマイズも可能で、購入者はカラーリングや内装の素材を指定するなど、自分だけの特別なGT-R50を作り上げることができます。

この車は、単なる高性能車というだけでなく、日産のスポーツカー技術とイタリアの工芸技術の結晶であり、「GT-R」という名前を持つ車の中でも特に特別な存在です。日産とイタルデザインのコラボレーションによるデザインと技術の融合は、GT-Rファンやスーパーカー愛好者にとって極めて価値のある一台となっています。

5. GT-R50の文化的インパクト

GT-R50は、GT-Rシリーズの中でも異例の存在であり、日産の技術とイタリアのデザインが融合した希少なモデルです。この車は、日産GT-Rの伝統と革新を象徴するだけでなく、スーパーカーカルチャーにおける日本車の影響力を改めて世界に示すモデルとなりました。

GT-R50 by Italdesignは、GT-Rの進化と歴史の新たな1ページを刻む存在として語り継がれるでしょう。

さいごに

GT-Rは、半世紀以上にわたり進化を続け、スポーツカーの世界に大きな影響を与えてきました。

初代から最新モデルに至るまで、GT-Rは常にその時代の技術革新を体現し、高性能と独自のデザインで多くのファンを魅了してきました。

そして現在もなお、GT-Rは「世界が認める日本のスーパーカー」として多くの人々の憧れの的です。

今後もGT-Rがどのように進化を遂げ、どのような新たな伝説を生み出していくのか、その未来にも目が離せません。GT-Rの圧倒的な魅力は、これからも色褪せることなく、多くのファンの心に残り続けるでしょう。