はじめに
レクサスの本格SUVとして長年人気を集めてきた「GX」が、ついにフルモデルチェンジを果たしました。
新型GXは、ランドクルーザー譲りの堅牢なプラットフォームをベースに、最新のレクサスデザインや先進装備を融合させたモデルです。オンロードでの快適な走りと、悪路をものともしない高い走破性を兼ね備え、都会からアウトドアまで幅広いシーンで活躍する一台に進化しました。
さらに、安全性能やインテリアの質感も大きく進化しており、「ラグジュアリー」と「タフネス」を高次元で両立したプレミアムSUVとして注目されています。

レクサス新型GXのエクステリアデザイン
力強くスクエアなプロポーション
新型GXは、従来よりもいっそう無骨さと高級感を両立させたデザインに刷新されました。ボディはスクエア基調で、オフロード性能を強調する直線的なフォルムが特徴です。前後のオーバーハングは短めに設計され、悪路でのアプローチアングル・デパーチャーアングルを確保しつつ、全体的に存在感のあるスタイルを実現しています。
フロントデザイン
フロントはレクサス最新の「スピンドルボディ」デザインを採用。従来のスピンドルグリルを進化させ、ボディと一体化した力強い造形が際立ちます。縦基調のグリルパターンやシャープな三眼LEDヘッドライトが組み合わされ、先進性と迫力を演出。加えて、アンダーガード風の造形やワイドなバンパーがSUVらしいタフさを強調しています。
サイドビュー
サイドは力強いフェンダーの張り出しと水平基調のショルダーラインが印象的。ボディ全体にスクエア感を持たせ、SUVらしい安定感を表現しています。ドア下にはサイドステップが備わり、乗降性をサポートすると同時にオフロードSUVらしい雰囲気を高めています。ホイールは18〜22インチまで用意され、特にオフロード志向の「OVERTRAIL」グレードではマット仕上げの専用ホイールやオールテレーンタイヤが装備されます。
リアデザイン
リアは水平基調でワイド感を強調し、現行レクサス車に共通する「一文字LEDテールランプ」と「LEXUSロゴ」を採用。これによりモダンかつ統一感のある印象となっています。スクエアなリアゲートは積載性に配慮した設計で、SUVとしての実用性もしっかり確保。オーバートレイル系では専用のバンパーガーニッシュやアンダープロテクターが加わり、よりアウトドア志向の仕上がりとなっています。
カラーバリエーション
ボディカラーはラグジュアリーSUVらしい上品な定番色(ホワイトノーヴァ、ブラック、シルバー、グレーなど)に加え、アウトドア感を演出するアースカラー系(カーキ、ベージュなど)も設定。オーバートレイル専用色もあり、都会から自然まで幅広いシーンにマッチします。
💡 新型GXのエクステリアは「無骨さ×高級感×最新レクサスデザイン」の融合が最大の特徴です。都会的なラグジュアリーSUVとしても、悪路を走破するオフローダーとしても、強い存在感を放っています。
レクサス新型GXのインテリアデザイン
高級感とタフさを両立した空間
新型GXの室内は、従来のラグジュアリーSUVとしての質感を磨きつつ、オフロード走行を想定した「堅牢さ」と「使いやすさ」を融合させています。直線基調のダッシュボードは視界を確保しやすく、オフロード走行時でも操作性を損なわない設計。質感の高いレザーやウッド、アルミ素材をバランス良く用いて、ラグジュアリー感を演出しています。
コクピットデザイン
運転席まわりには大型の 14インチタッチディスプレイ を配置し、最新のレクサスインフォテインメントシステムを搭載。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応し、直感的な操作が可能です。メーターはデジタル表示とアナログ感を融合させたデザインで、視認性と先進感を両立。さらに物理スイッチも残されており、グローブを着用したままでも操作しやすく設計されています。
シートと居住性
シートは上質なセミアニリンレザーを使用し、体を包み込む形状で長時間の移動でも快適。日本仕様では「7人乗り仕様(version L)」が追加され、3列シートを採用。2列目にはキャプテンシートまたはベンチシートが選択でき、用途に応じてフレキシブルに対応します。後席は広めの足元空間を確保し、SUVとしての実用性も強化されています。
荷室と収納性
リアのラゲッジスペースはスクエアな形状で、キャンプ道具や大型の荷物も積みやすい設計。シートを倒すとフルフラットに近い広大なスペースが生まれ、アウトドアや長距離旅行での使い勝手が大きく向上しています。
特別仕様(OVERTRAIL系)
オフロード志向の「OVERTRAIL」モデルでは、インテリアにも専用加飾が施されています。ブラックとアースカラーを組み合わせた落ち着きあるトーンや、専用刺繍入りのシートが特徴で、アウトドアテイストを室内にも演出しています。
快適装備
- マークレビンソン製プレミアムサウンドシステム
- パノラマルーフ(グレードによる)
- 多彩なUSBポートやワイヤレス充電機能
- 運転席・助手席のベンチレーション&ヒーター
- 後席専用のエアコン操作パネル
💡 新型GXのインテリアは「ラグジュアリーSUV」と「オフロードギア」の魅力を掛け合わせた空間です。高級感を保ちながらも、実用性や耐久性を重視しており、都会からアウトドアまで幅広いシーンにマッチしています。
レクサス新型GXのパワーと性能
パワートレインのラインナップ
新型GXは従来の自然吸気V8から大きく進化し、効率性とトルクを重視したエンジンが採用されました。
- 3.4L V型6気筒ツインターボ(GX 550)
最高出力 約349ps、最大トルク約65.0kgm(650Nm)を発揮。10速ATと組み合わせられ、力強い加速性能を実現。V6ながらV8に匹敵する迫力あるパワーを提供します。 - 2.4L 直列4気筒ターボハイブリッド(GX 550h/一部市場)
電動モーターと組み合わせることで、低速域から力強いトルクを発揮。高効率と環境性能を重視したGX初のハイブリッド仕様で、オンロードでの燃費改善にも寄与します。
駆動系と走行性能
- フルタイム4WD を標準装備し、路面状況を問わず安定したトラクションを確保。
- 10速AT(ハイブリッドは8速AT) によってスムーズかつ力強い加速を実現し、高速巡航時の静粛性や燃費性能も向上。
- 車体は「GA-Fプラットフォーム」に刷新され、ランドクルーザー300系と同系統のボディオンフレーム構造を採用。高剛性と静粛性を兼ね備え、悪路走破性とオンロード快適性を両立しています。
オフロード性能
特にオフロード志向の「OVERTRAIL」グレードでは、以下の装備により走破性を強化:
- E-KDSS(電子制御式スタビライザー解除システム):路面状況に応じて安定性と接地性を最適化。
- マルチテレインセレクト:砂地・泥・岩場など路面に応じた駆動制御。
- マルチテレインモニター:車体下部や周囲をカメラで映し、死角を低減。
- ロック式リアデフ・アンダープロテクター:本格オフロードでの耐久性を強化。
走りの特徴
- オンロード:高剛性シャシーと電子制御サスペンションによって、重厚感のある安定した走りと高級SUVらしい静粛性を実現。
- オフロード:ランドクルーザー譲りの悪路走破性能を備え、険しい地形でも余裕を持って走破可能。
- けん引性能:北米仕様では最大約3,630kg(8,000ポンド)まで対応し、トレーラーやキャンピングカーを牽引できる能力も持ちます。
💡 新型GXのパワーと性能は「ラグジュアリーSUVでありながら本格オフローダー」という二面性が最大の魅力です。タフな走りを求めるユーザーにも、快適な長距離移動を重視するユーザーにも応える仕上がりとなっています。
レクサス新型GXのシャシーと足回り
GA-Fプラットフォーム採用
新型GXは、ランドクルーザー300やLXと同じ GA-Fプラットフォーム を採用しています。ボディオンフレーム構造を継続しつつ、高剛性化と軽量化を実現。これにより、悪路での耐久性やねじれ剛性が向上すると同時に、オンロードでの快適性や静粛性も高められています。従来型よりも重心が下がり、走行安定性にも寄与しています。
サスペンション
- フロント:独立懸架ダブルウィッシュボーン式
路面追従性を高めつつ、SUVらしいしっかりとした乗り味を確保。オンロードでは安定感が増し、オフロードでは大きなサスペンションストロークを確保します。 - リア:トレーリングリンク車軸式
ランドクルーザー譲りの堅牢な構造を採用。悪路での耐久性や信頼性に優れ、大きな凹凸や荷重変化にも安定して対応します。
電子制御システム
- E-KDSS(電子制御式スタビライザー解除システム)
オフロード走行時にスタビライザーを電子的に制御し、接地性を高める機構。通常走行時にはロールを抑えて安定性を確保し、悪路ではホイールストロークを大きく活かせます。 - AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)
路面状況や走行モードに応じて減衰力を最適化し、快適性と操縦安定性を両立。高速道路での直進安定性や市街地でのしなやかさを確保します。
ブレーキ・ステアリング
- 大径ディスクブレーキと電子制御ブレーキシステムを採用し、重量級SUVながら安心感のある制動力を発揮。
- ステアリングは電動パワーステアリング(EPS)を採用し、取り回しのしやすさと高速時の安定性を両立しています。
タイヤ・ホイール
- 標準仕様では20〜22インチホイールを設定し、オンロードでの高級感と安定感を演出。
- 「OVERTRAIL」グレードでは 18インチ+オールテレーンタイヤ を標準装備し、悪路での耐久性とグリップ力を重視した仕様になっています。
💡 新型GXのシャシーと足回りは「ランドクルーザー直系の堅牢さ」と「レクサスらしい快適性」を兼ね備えているのが特徴です。日常の街乗りから険しいオフロード走行まで幅広く対応できる万能さが、このモデルの大きな魅力といえます。
レクサス新型GXの安全性能
Lexus Safety System+ 搭載
新型GXには最新の 「Lexus Safety System+」 が標準装備され、安全支援機能が大幅に強化されています。高速道路や街中、さらには悪路走行時まで幅広くドライバーをサポートします。
- プリクラッシュセーフティ(PCS)
歩行者、自転車、対向車、右折時の交差点での車両などを検知し、衝突回避や被害軽減をサポート。 - レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
高速道路での長距離移動を快適にする支援機能。前走車に合わせて加減速し、渋滞時の追従走行も可能。 - レーンディパーチャーアラート/レーンキーピングアシスト
車線逸脱を警告し、必要に応じてステアリング操作を支援。 - ロードサインアシスト
標識をカメラで認識し、ディスプレイに表示。速度超過の抑止に役立ちます。
ドライバー支援機能
- ブラインドスポットモニター(BSM):後側方の車両を検知し、死角での接触を防止。
- リアクロストラフィックアラート(RCTA):駐車場から後退する際に横から接近する車両を知らせて安全性を高めます。
- パノラミックビューモニター:車両周囲を俯瞰映像で確認でき、狭い道や悪路での安全確認に有効。
オフロード向け安全支援
GXならではの悪路走行支援も安全性能の一部です。
- マルチテレインモニター:車体下部や周囲を映し出し、岩場や急斜面での死角をカバー。
- クローンコントロール:険しい坂道や不整地を一定の低速で自動走行し、ドライバーの負担を軽減。
衝突安全性能
高剛性ボディと最新のエアバッグシステムを採用し、万一の衝突時でも高い乗員保護性能を確保。3列シートSUVとして、後席乗員の安全性にも配慮されています。
💡 新型GXの安全性能は「最新の予防安全技術+本格SUVならではの悪路支援」が強みです。都会でもアウトドアでも、安心してドライブできる仕上がりになっています。
GX ギャラリー
さいごに
新型レクサスGXは、力強いエクステリアデザイン、快適で上質なインテリア、349psを発揮するツインターボエンジンやハイブリッドを備えたパワートレイン、そしてランドクルーザー直系の堅牢なシャシーと足回りによって、唯一無二の魅力を放っています。
さらに最新のLexus Safety System+を搭載し、日常の安心感からオフロード走行時の安全性までしっかりサポート。まさに「高級SUV」と「本格オフローダー」の両方を求めるユーザーにぴったりのモデルといえるでしょう。
都会の街並みにも自然のフィールドにも映える、新世代のGXは、レクサスSUVラインナップの中でも特別な存在として、多くのドライバーを魅了し続けるはずです。