はじめに
コンパクトカーといえば「実用性重視」や「燃費重視」といったイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実はスタイリッシュでかっこよく、男性が乗っても絵になるモデルが数多く存在します。
街中での取り回しの良さはもちろん、走りの楽しさや洗練されたデザインまで兼ね備えた“男前なコンパクトカー”は、日常使いはもちろん、週末のドライブにもぴったり。
この記事では、車好きの目線で選んだ「男性が乗ってもかっこいいコンパクトカー」を5台厳選してご紹介します。見た目だけでなく、乗り味や個性にも注目してご覧ください!
マツダ:Mazda3 ファストバック
■マツダ:Mazda3 ファストバック
マツダ3ファストバックは、デザイン性と走りの質感を高次元で融合させたコンパクトハッチバックモデルです。海外では「Mazda3 Hatchback」として知られ、クーペのように低く構えたスタイルと、走りにこだわるマツダの思想が色濃く表現されています。特に「魂動デザイン(KODO – Soul of Motion)」の哲学に基づいたシンプルかつ躍動感のあるフォルムは、他の同クラス車とは一線を画す存在感を放ちます。
全長4,460mm、全幅1,795mm、全高1,440mmという低重心のスタイルにより、スポーティさと高い安定感を両立。リアクォーターの絞り込まれた造形や太いCピラーが特徴で、まるで高級スポーツクーペのような雰囲気を醸し出しています。インテリアも非常に洗練されており、素材の質感や静粛性の高さが際立ち、クラスを超えた上質な空間が広がっています。
パワートレインは複数用意されており、主に2.0Lガソリンエンジン、2.5Lの上級モデル、そして革新的な圧縮着火技術を採用した2.0L「SKYACTIV-X」エンジンがラインアップされています。これに6速ATまたは6速MTが組み合わされ、自然なレスポンスと高効率を両立。加えて、i-ACTIV AWD(四輪駆動)モデルも用意されており、天候や路面状況を問わず安定した走行が可能です。
また、走行性能も非常に高く、マツダ独自の「人馬一体」フィロソフィに基づいてシャシーやサスペンションが設計されており、ドライバーとクルマの一体感を強く感じさせます。路面からの情報を自然に伝え、コーナリング時の姿勢も非常に安定しているため、日常走行からワインディングまで楽しめる仕上がりです。
さらに、安全装備も充実しており、全車に先進安全技術「i-ACTIVSENSE」が標準装備。アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、360°ビューモニターなど、最新の運転支援機能を備えています。
マツダ3ファストバックは、実用性と美しさ、そして走りの楽しさを求めるドライバーに最適な1台です。コンパクトカーの枠を超えた完成度の高さは、所有する喜びをしっかりと感じさせてくれる、マツダらしさが凝縮されたモデルと言えるでしょう。
スバル:インプレッサ
■スバル:インプレッサ
スバル インプレッサは、長年にわたり“安心と走り”を両立してきたスバルの主力コンパクトモデルで、現在の最新型は6代目(2023年登場)にあたります。高い安全性能と走行安定性を兼ね備えた一台で、スバルの最新技術が惜しみなく投入されています。スタイリッシュな5ドアハッチバックボディ(国内ではセダンの設定なし)に、実用性とスポーティさが調和した仕上がりが特徴です。
ボディサイズは全長4,475mm、全幅1,780mm、全高1,480mmで、扱いやすいサイズ感ながらワイドで低重心なシルエットが印象的。デザイン面では、鋭く切れ上がるヘッドライトや立体的なフロントグリル、シャープなキャラクターラインにより、躍動感と上質感を両立。リアの造形もバランスよくまとめられており、どの角度から見ても洗練された印象を与えます。
パワートレインには、1.6L自然吸気エンジンを搭載する「ST」グレードと、2.0L e-BOXER(モーターアシスト付き水平対向エンジン)を採用した「ST-G」「ST-H」グレードを用意。スムーズな加速感と、リニアトロニックCVTによる滑らかな走りが特徴です。スバルならではのシンメトリカルAWD(全車標準)と相まって、雨天や雪道でも抜群の安定性を発揮します。
インテリアは質感が高く、最新のインフォテインメントシステム「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ」を採用。ナビゲーション、オーディオ、車両設定などを直感的に操作でき、スマートフォン連携にも対応しています。後席や荷室スペースも広く、日常使いからレジャーまで対応できる優れたパッケージングが魅力です。
そして最大の特徴は、スバルの誇る先進安全技術「アイサイト(EyeSight)」の最新版を全車標準装備している点。ステレオカメラに加え、広角単眼カメラを組み合わせた三眼構成により、交差点での右左折時の事故回避支援や、より高度な自動ブレーキ、車線維持支援が可能になりました。さらに、渋滞時の全車速追従クルーズコントロールも装備され、快適性と安全性の両立を実現しています。
インプレッサは、ただの移動手段ではなく、“安心してどこまでも走りたくなるクルマ”というスバルの哲学を体現したモデルです。日常の使いやすさと、本格的なドライビングフィール、安全装備を求める人にとって、非常にバランスの取れた魅力的な選択肢となる一台です。
スズキ:スイフト スポーツ
■スズキ:スイフト スポーツ
スズキ スイフトスポーツは、「誰でも楽しめるホットハッチ」として高く評価されているコンパクトスポーツカーです。ベースとなるスイフトに対し、専用のチューニングとエンジンを搭載し、軽快な走りと扱いやすさを両立。全長3,890mm、全幅1,735mmという取り回しの良いボディに、力強い走行性能を秘めた一台です。
心臓部には、1.4L直噴ターボエンジン「K14C型 BoosterJet」を搭載。最高出力140PS、最大トルク230Nmというスペックながら、車両重量はわずか約970kgに抑えられており、トルク感あふれる加速とキビキビした動きが魅力です。6速MTと6速ATが選べる点も嬉しく、特にMTモデルでは自分の意思でクルマを操る楽しさをダイレクトに味わえます。
足まわりもスイフトスポーツ専用に開発され、KYB製のショックアブソーバーや剛性の高いサスペンションを装備。フロントには強化スタビライザーが備わり、コーナリング時の安定感やロールの少なさが際立っています。さらにトルクベクタリング機能付きESPが標準装備され、滑りやすい路面でも安心のハンドリングを実現しています。
デザイン面でもスポーツモデルらしさが光ります。専用バンパーやメッシュグリル、大径マフラー、リアディフューザー、17インチアルミホイールなどが装備され、コンパクトながら迫力のあるスタイリングを演出。インテリアには、赤いアクセントが随所に配され、スポーティな雰囲気と視認性の高いメーターまわりが特徴的です。
安全装備にも配慮されており、スズキ セーフティサポートを搭載。自動ブレーキや車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能などがドライバーをサポートします。コンパクトカーながら長距離ドライブでも安心して楽しめる装備が充実しています。
スイフトスポーツは、運転の楽しさ、燃費性能、実用性をすべて高次元でバランスさせたモデルで、ビギナーからベテランドライバーまで幅広く支持されています。日常使いできる気軽なスポーツカーとして、「走る喜び」を感じたい人にとって理想的な1台です。
トヨタ:カローラスポーツ
■トヨタ:カローラスポーツ
トヨタ カローラ スポーツは、カローラシリーズの中でも最もスポーティな個性を持つ5ドアハッチバックモデルです。2018年に登場して以来、洗練されたデザインとTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)プラットフォームによる高い走行性能で、多くのドライバーから支持を集めています。「カローラ」の名を冠しながらも、その走りや質感は一段上のプレミアム感を感じさせる仕上がりとなっており、特に若い世代や走りにこだわるユーザーに人気です。
外観は、低くワイドなプロポーションとクーペライクなルーフラインが特徴で、精悍なフロントフェイスとリアのデザインも相まって、スポーツマインドを刺激するスタイルに仕上がっています。全長4,375mm、全幅1,790mm、全高1,460mmという取り回しの良いサイズ感でありながら、存在感はクラスを超える印象を与えます。リアコンビランプやルーフスポイラーなど、細部までスポーティさにこだわったデザインが魅力です。
パワートレインは主に2種類を用意。1.8Lハイブリッド(システム出力122PS)は、滑らかで静かな走りと低燃費を両立し、WLTCモードで最大30.0km/Lという優れた燃費性能を発揮します。もう一つは1.2L直噴ターボ(116PS)で、力強い中低速トルクと軽快な加速が特徴。いずれもCVTと組み合わせられ、1.2Lモデルには電子制御4WD(E-Four)も選択可能で、あらゆる路面状況に対応します。
走行性能面でも、TNGAの恩恵により高剛性ボディと低重心設計が実現されており、安定感とレスポンスの良さが際立ちます。サスペンションにはフロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用し、スポーティでしなやかな走りを実現。市街地からワインディングロードまで、安心感のあるコントロール性が味わえます。
インテリアは質感が高く、水平基調のクリーンなダッシュボードデザインと、大型センターディスプレイによる先進的なコックピットが特徴。スマホ連携機能やコネクティッドナビ、車内Wi-Fiにも対応しており、快適で便利なドライブ環境を提供します。上級グレード「G“Z”」では、ステアリングヒーターやシートヒーター、電動パーキングブレーキなど快適装備も充実しています。
安全面では、最新のToyota Safety Senseを全車に標準装備。歩行者検知付き自動ブレーキ、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロールなど、多彩な先進安全機能が用意されており、ドライバーの負担軽減と事故リスクの低減に貢献します。JNCAPの予防安全性能評価では最高ランクを獲得しており、安全性にも妥協はありません。
カローラ スポーツは、通勤や街乗りにも最適な取り回しの良さに加え、週末のドライブを楽しめる走行性能、そして高い安全性と快適性を兼ね備えた、非常に完成度の高いハッチバックです。見た目に惹かれた人も、乗ってみればそのバランスの良さに驚かされることでしょう。スポーティなデザインと実用性を両立した一台を探している方に、まさにおすすめのモデルです。
トヨタ:GRヤリス
■トヨタ:GRヤリス
GRヤリスは、トヨタが本気で作り上げた公道走行可能なラリーカーで、WRC(世界ラリー選手権)のホモロゲーションモデルとして誕生しました。開発にはトヨタのモータースポーツ部門であるGAZOO Racingが深く関与し、社長であり“モリゾウ”ドライバーとしても知られる豊田章男氏の強い情熱が注ぎ込まれた1台です。
ベースのヤリスとは全く異なる専用設計で、前方にヤリスのプラットフォーム、後方にカローラやC-HR用のものを組み合わせた特別な骨格を採用。これにより、4WDシステムやダブルウィッシュボーンサスペンションの搭載が可能になり、極めて高い運動性能と安定性を実現しています。軽量化にも徹底してこだわり、ルーフにはカーボン素材、ボンネットやドアにはアルミを使用し、車両重量はわずか1,280kg(RZグレード)に抑えられています。
搭載されるエンジンは、世界最強クラスといわれる1.6L 直列3気筒ターボ「G16E-GTS」。最高出力272PS、最大トルク370Nmという圧倒的なパワーを発揮し、6速MTと組み合わせてドライバーの意のままに操れる楽しさを提供します。4WDシステム「GR-FOUR」は、前後トルク配分を電子制御で自在に変更でき、ノーマル(60:40)、スポーツ(30:70)、トラック(50:50)の3モードを選択可能。舗装路でもダートでも、驚異的なトラクションと安定感を見せます。
ラインアップは、標準の「RZ」、装備を絞った「RS」、上級装備の「RZ“High performance”」に加え、期間限定で販売された「GRMNヤリス」や「モリゾウエディション」など、多様なニーズに応える展開。中でもGRMNヤリスはボディ剛性や空力パーツ、専用パーツを強化し、さらに走行性能を高めたスペシャルモデルとなっています。
GRヤリスは、単なるホットハッチを超えた、モータースポーツの魂が宿る本格スポーツカーです。日常の街乗りでも扱いやすく、週末にはサーキットやワインディングを思い切り走らせる楽しみもあるという、まさに“走る喜び”を形にした一台として、多くのクルマファンから熱烈な支持を集めています。トヨタが世界に誇る「本気の一台」と言える存在です。
さいごに
今回は、男性が乗ってもかっこよくキマるコンパクトカーを5台ご紹介しました。
小さいけれど妥協のないデザインや走りを持つモデルばかりで、「日常も趣味も楽しみたい」そんな欲張りなドライバーにもぴったりです。
今やコンパクトカーは“ただの移動手段”ではなく、“個性を表現するパートナー”。ぜひあなたらしい1台を見つけて、毎日のカーライフをもっとスタイリッシュに、もっと楽しく彩ってください!