結論|修理しても安心して乗れないなら手放すことを考えていい
修理してもまた壊れる車を手放すかどうかは、故障した回数だけでは判断できません。
同じ故障が繰り返されているのか、別の箇所が次々に壊れているのか、どのくらいの間隔で故障しているのかを確認する必要があります。
そのうえで、修理後も「また壊れるかもしれない」と考え、安心して乗れなくなったなら、完全に動かなくなる前に手放すことを考えてもよいでしょう。
故障が続く車の見切り時で大切なのは、何回壊れたかではなく、修理したあとに安心して乗れる状態へ戻ったかです。
ただし、故障が多い車は必ず手放すべき、という意味ではありません。
旧車や希少車、思い入れのある車など、修理を続けてでも所有したい理由があるなら、故障の負担を理解したうえで乗り続けることも一つの選択です。
故障回数だけで判断する必要はない
「車が何回故障したら買い替えるべき」という共通の基準はありません。
例えば、10年間で5回故障した車と、10か月間で5回故障した車では、同じ5回でも状況が異なります。
長期間乗っている間に消耗品や部品を交換した場合と、修理直後に次の故障が発生する状態も同じではありません。
確認したいのは、故障回数よりも次の内容です。
- 短期間に故障が集中していないか
- 同じ症状が修理後も再発していないか
- 別の箇所が次々に壊れていないか
- 修理したあとに安心して運転できているか
故障した回数だけではなく、故障する間隔と修理後の状態をセットで確認しましょう。
大切なのは「修理後に安心が戻るか」
車は、エンジンがかかって走行できればよいわけではありません。
通勤、買い物、家族の送迎、旅行など、必要なときに普通に動いてくれると信頼できることも重要です。
修理が終わっても、次のような状態なら、車への信頼が戻っていない可能性があります。
- また警告灯が点灯するのではないかと気になる
- 遠出することを避けるようになった
- 高速道路で止まらないか不安になる
- 異音や振動を常に気にしている
- 次はどの部品が壊れるのか考えてしまう
故障のたびに修理代がかかることも負担ですが、車を使えない時間や、再び故障するかもしれない不安も所有コストです。
修理が完了しても安心して使えない状態が続くなら、買い替えを考える理由になります。
僕は2か月に1回ほど故障する車に乗っていた

僕は以前、フォルクスワーゲンCCを所有していました。
中古の1年落ち、走行距離1万km未満で購入した車両で、購入価格は約450万円です。
新しい車だったため、購入時には頻繁に故障するとは想像していませんでした。
しかし、約2年間の所有中に故障が繰り返され、感覚としては約2か月に1回ほど修理に出していました。
1年落ちのフォルクスワーゲンCCで故障が続いた
所有中には、次のようなトラブルを経験しました。
- エンジン始動時に複数の警告灯が点灯
- 電装系の不具合
- 保証対象外となる部品交換
- ドイツからの部品取り寄せ
- 国内で用意した部品が合わなかったヘッドライトの球切れ
- 塗装剥がれと再塗装
走行自体は可能でも、ディーラーから「乗らないでください」と言われたこともあります。
修理中は代車を用意してもらえましたが、車をディーラーへ持っていき、故障内容を説明し、部品や修理の完了を待つ必要がありました。
修理費だけでなく、修理へ出す手間や時間も少しずつ負担になっていきました。
なお、約2か月に1回という故障頻度は、僕が所有していたCCでの経験です。
2か月に1回故障したら必ず手放すべき、という一般的な基準ではありません。
5回ほど繰り返した頃から「また壊れる」と思うようになった
最初の頃は、故障しても「修理すればまた乗れる」と考えていました。
CCのデザインや車そのものは気に入っていたため、一度の故障ですぐに手放そうとは思いませんでした。
しかし、5回ほど故障を繰り返した頃から、修理後の気持ちが変わりました。
修理が終わって安心するのではなく、「どうせまた壊れるかもしれない」と考えるようになったのです。
僕の場合は、故障回数そのものより、「直せば乗れる」が「直してもまた壊れるかもしれない」に変わったことが見切り時を考えるきっかけでした。
一度の修理で最も高かった金額は約30万円で、約2年間の修理費は合計100万円近くになりました。
ただし、最終的に手放した理由は、一度の30万円の修理だけではありません。
修理しても故障が終わらず、車を信用できなくなったことが大きな理由です。
最終的には次の故障を待たずに手放した
CCは、故障して動かなくなった状態で処分したわけではありません。
何度か修理したあと、普通に走れる状態のうちに売却しました。
「次に壊れたら売ろう」と考えていると、実際に次の故障が起きたときに、再び修理費や移動手段の問題が発生します。
僕の場合は、すでに車への信頼が薄れていたため、次の故障を待つ必要はないと判断しました。
何度も故障が続き、修理しても安心して乗れないなら、完全に壊れる前に手放す判断もあります。
「外車だから壊れる」とは限らない

僕のCCでは故障が続きましたが、この経験だけを理由に「フォルクスワーゲンや輸入車は壊れやすい」とは考えていません。
同じメーカーでも、車種、年式、車両状態、整備履歴、個体によって違いがあります。
代車のパサートは長距離でも不具合がなかった
CCの修理中には、毎回無料で代車を用意してもらいました。
その中でも、フォルクスワーゲン・パサートセダンは約2か月間使用しています。
パサートでは、使用していた期間中に不具合はありませんでした。
片道約300kmの旅行にも2回ほど使用しましたが、長距離でも快適に走ることができました。
CCと同じ時期に販売されていたフォルクスワーゲン車でありながら、状態があまりにも違ったため、「交換してほしいくらい」と感じたことを覚えています。
同じメーカーでも車種や個体によって状態は異なる
CCを購入する前には、友人がフォルクスワーゲン・ゴルフに乗っていました。
その友人から「一度も故障したことがない」と聞いていたことも、フォルクスワーゲンを選んだ理由の一つです。
僕のCCでは故障が続きましたが、僕が使用したパサートと友人のゴルフでは、故障を経験していません。
この3台だけでメーカー全体の信頼性を判断することはできませんが、少なくとも、僕自身は「フォルクスワーゲンだから壊れた」とは考えていません。
一台の故障経験をメーカーや輸入車全体へ当てはめず、目の前の車両の状態を確認することが大切です。
故障が続く車で確認したい4つのポイント

故障が続いたときは、回数だけを見て手放すかどうかを決める必要はありません。
まず、次の4つを確認して現在の状況を整理しましょう。
| 確認ポイント | 確認する内容 |
|---|---|
| 故障の間隔 | 短期間に故障が集中していないか |
| 同じ故障の再発 | 根本原因が解決しているか |
| 別箇所の故障 | 車全体の状態を確認する必要がないか |
| 修理後の安心感 | 普段どおり使えると信頼できるか |
一度の故障で買い替えを決める必要はありません。
一方で、短期間に故障が集中し、同じ症状が再発し、修理後も安心できない状態なら、今後も乗り続けるか考えるタイミングです。
同じ故障を繰り返すなら根本原因を確認する

修理したはずなのに同じ警告灯が点灯したり、同じ異音が発生したりすると、「本当に直っているのだろうか」と不安になります。
同じ故障が繰り返される場合は、すぐに買い替える前に、根本原因が解決しているかを確認しましょう。
修理後も同じ症状が出るなら原因を確認する
同じ症状が再発したからといって、すぐに車両の欠陥だと断定することはできません。
原因と考えられていた部品を交換しても、実際には別の部品や配線が影響していた可能性があります。
整備担当者には、次の点を確認してください。
- 前回は何を原因と判断したのか
- どの部品を交換または修理したのか
- 今回の症状は前回と同じ原因なのか
- 修理後に症状が再発する可能性はあるのか
- 他に確認した方がよい箇所はないか
修理内容が分からないまま同じ部品を交換し続けるのではなく、前回の作業と今回の症状の関係を説明してもらいましょう。
解決しない場合は別の整備工場へ相談する方法もある
何度修理しても同じ症状が出る場合は、別のディーラーや整備工場へ相談する方法があります。
別の整備士が確認することで、これまでとは違う原因や修理方法が見つかる可能性があるためです。
その際は、過去の整備記録や見積書、交換した部品、症状が出た状況を伝えてください。
ただし、警告灯や異音など安全に関わる可能性がある場合は、無理に車を運転して別の工場へ移動しないでください。
走行しても問題ないかを整備担当者へ確認し、必要ならレッカーなどを利用しましょう。
同じ故障が再発しているなら、買い替えを決める前に「根本原因が解決しているか」を確認することが先です。
別の場所が次々壊れるなら車全体の状態を見る

前回とは別の場所が壊れた場合、前回の修理が失敗だったとは限りません。
Aという部品を修理したあとにBという部品が故障しても、それぞれが独立した故障である可能性があります。
ただし、短期間に異なる箇所の故障が続く場合は、車全体の状態を確認し、今後も維持していきたいか考える必要があります。
別箇所の故障は前回修理の失敗とは限らない
車には多数の部品が使われており、それぞれ劣化する時期は異なります。
一つの箇所を修理したあとに別の部品が壊れても、前回の修理内容と直接関係していない場合があります。
そのため、「修理に失敗したから別の場所が壊れた」と決めつけないようにしましょう。
整備担当者へ、今回の故障と前回の修理に関連があるのかを確認してください。
短期間に故障が集中するなら今後も乗るか考える
別の箇所の故障であっても、数か月ごとに修理が必要になる状態では、日常生活への負担が増えていきます。
修理費だけでなく、工場へ持っていく時間、部品を待つ期間、代車の手配、仕事や送迎への影響も考える必要があります。
今後も必ず故障が続くとは断定できません。
それでも、短期間に故障が集中しているなら、次の修理だけを見るのではなく、今後その車を維持したいかを考えるタイミングです。
修理費と現在の車の価値を詳しく比較したい場合は、以下の記事で判断方法を解説しています。
故障が多くても乗り続ける選択は間違いではない

故障が多い車だからといって、必ず買い替えなければならないわけではありません。
その車へ乗ること自体に価値を感じ、故障の負担を受け入れられるなら、修理しながら所有する選択もあります。
修理の負担を許容でき、その車が好きなら乗り続けてもいい
思い入れのある車、ずっと欲しかった車、希少な車、デザインが好きな車であれば、経済的な損得だけでは判断できないことがあります。
本人が修理費や手間を理解し、それでも乗り続けたいと思えるなら、修理を選ぶ理由になります。
一方で、通勤や買い物に普通に使えることを最優先するなら、故障を繰り返す車へこだわる必要はないかもしれません。
「その車に乗ること自体が目的なのか」「日常の移動手段として確実に使えることが目的なのか」で、許容できる故障リスクは変わります。
旧車や趣味車は故障を理解して所有する考え方もある
僕は、フォード・ブロンコ、シボレー・インパラ、キャデラック・フリートウッドといった旧アメ車を所有した経験があります。
旧車では、突然エンジンがかからない、オーバーヒートする、パワーウィンドウが落ちる、窓が閉まらない、ヘッドライトが点灯しないなど、多くの故障を経験しました。
しかし、古い車だったため、購入時からある程度故障することを覚悟していました。
CCとの大きな違いは、故障する可能性をどの程度想定していたかです。
旧アメ車は故障も含めて所有するつもりでしたが、1年落ち・1万km未満のCCで、ここまで頻繁に故障するとは想定していませんでした。
同じ故障頻度でも、趣味車として所有している場合と、日常の移動手段として使用している場合では、手放す判断が変わります。
僕ならこんな状態になったら見切り時を考える

ここからは、僕自身ならどのような状態で手放すことを考えるかを説明します。
これはすべての車に当てはまる基準ではありません。
修理費、生活環境、車への愛着、故障の内容などを含め、自分の状況と照らし合わせてください。
数か月おきに故障するようになった
長期間に数回故障しただけなら、年式や走行距離に応じた部品交換の可能性があります。
一方で、数か月おきに修理が必要になる状態では、故障回数以上に日常生活への影響が大きくなります。
修理が終わったと思ったら、すぐ次の不具合が発生する状態なら、故障の間隔を記録してみましょう。
整備記録や領収書を日付順に並べると、短期間に故障が集中しているか確認しやすくなります。
同じ故障を直しても再発する
同じ故障を繰り返す場合は、根本原因が解決していない可能性を確認します。
別の整備工場へ相談しても原因が分からず、修理しても再発を繰り返すなら、今後も乗り続けるか考える材料になります。
ただし、整備内容を確認せず「どうせ直らない」と決めつけるのではなく、修理履歴と整備担当者の説明を確認してから判断しましょう。
修理後も「また壊れる」と考えてしまう
僕がCCの見切り時を考えた最大の理由です。
修理が終わって普通に走れる状態へ戻っても、安心できなくなっていました。
遠出する前に故障を心配し、運転中も次の警告灯や異音を気にするようになると、車を所有すること自体が負担になります。
車が直ったかどうかだけでなく、自分がその車を再び信用できているかを確認してください。
その車に乗り続ける理由がなくなった
故障や修理の負担があっても、その車でなければならない理由があるなら、乗り続ける選択ができます。
しかし、日常の移動手段として使えればよく、同じ役割を別の車でも果たせるなら、故障を繰り返す車へこだわる必要は薄くなります。
次の2つを比較してみてください。
- 故障や修理の負担
- それでもその車へ乗り続けたい気持ち
故障による負担の方が大きくなり、その車に乗り続けたい理由も薄れているなら、買い替えを考えるタイミングです。
完全に壊れる前でも手放す判断はできる
車は、完全に動かなくなるまで乗らなければならないわけではありません。
何度も故障が続き、修理しても安心できず、次の故障が起きる可能性を負担に感じているなら、普通に走れる状態でも手放す判断はできます。
故障してから売却すると、車を動かせなくなったり、故障内容によって査定額へ影響したりする可能性があります。
「次に壊れたら売る」と決めていても、すでに車を信用できなくなっているなら、次の故障を待たずに現在価値を確認してもよいでしょう。
車を買い替える場合の費用や手順は、以下の記事で詳しく解説しています。
現在の車がいくらで売れるのか分からない場合は、査定前に相場を調べておくと判断しやすくなります。
手放すか迷ったら、まず現在価値を確認
故障が続いていても、査定を受けたから必ず売却する必要はありません。
今の車がいくらになるのかを確認し、修理を続ける場合の負担と比較してから判断できます。
カーセンサーでは、一括査定とオークションの売却方法を選べます。複数社の実車査定を比べたい場合と、連絡窓口を絞りたい場合で、自分に合う方法を確認してください。
※一括査定を選んだ場合は、査定へ参加する買取店から車両確認や日程調整の連絡が入ります。申込み前に連絡方法や利用条件をご確認ください。
査定だけ利用してもよいのか不安な場合は、以下の記事も参考にしてください。
車買取は査定だけでも利用できる?売らなくても大丈夫か確認する
まとめ|故障の間隔・再発・安心感で見切り時を判断しよう

修理してもまた壊れる車を手放すかどうかは、故障回数だけで判断する必要はありません。
短期間に故障が集中しているのか、同じ症状が再発しているのか、別の場所が次々に壊れているのかを確認してください。
同じ故障が続くなら、根本原因が解決しているかを整備担当者へ確認します。
別の場所が次々に壊れるなら、前回の修理失敗と決めつけず、車全体の状態と今後も維持したいかを考えましょう。
故障が多くても、その車が好きで、修理の負担を受け入れられるなら乗り続ける選択もあります。
一方で、故障の間隔が短くなり、修理しても「また壊れるかもしれない」と安心できず、その車に乗り続ける理由も薄れているなら、手放すことを考えてもよいでしょう。
完全に壊れるまで待つのではなく、修理後に安心が戻るか、自分がその車をまだ信用できるかを基準に見切り時を判断してください。


