はじめに
メルセデスAMG SL(R232型)は、2022年に登場した第7世代のモデルです。
従来のラグジュアリーGTから、スポーツ性能を高めた本格的なスポーツロードスターへと進化しました。
メルセデスAMGが全面的に開発を担当し、パフォーマンスと快適性を両立した新時代のSLです。

モデルラインナップとパワートレイン
R232型SLは、4つのモデルがラインナップされています。
SL 43(エントリーモデル)
- エンジン:2.0L 直列4気筒ターボ(M139型)+マイルドハイブリッド(EQ Boost)
- 最高出力:381PS
- 最大トルク:480Nm
- 駆動方式:後輪駆動(RWD)
- 0-100km/h加速:4.9秒
- 最高速度:275km/h
SL 43はF1技術を応用した電動ターボチャージャーを搭載し、SLシリーズで初めて直4エンジンを採用しました。軽快な走りと高効率を両立するモデルです。
SL 55 4MATIC+
- エンジン:4.0L V8ツインターボ(M177型)
- 最高出力:476PS
- 最大トルク:700Nm
- 駆動方式:全輪駆動(4MATIC+)
- 0-100km/h加速:3.9秒
- 最高速度:295km/h
SL 55は、日常使いとスポーティな走行性能を両立させたモデルです。V8エンジンならではの力強い加速と、優れたトラクション性能が特徴です。
SL 63 4MATIC+
- エンジン:4.0L V8ツインターボ(M177型)
- 最高出力:585PS
- 最大トルク:800Nm
- 駆動方式:全輪駆動(4MATIC+)
- 0-100km/h加速:3.6秒
- 最高速度:315km/h
SL 63は、さらにハイパフォーマンスを追求したモデル。スポーツカーとしてのポテンシャルを最大限に引き出したドライビング体験を提供します。
SL 63 S E Performance(PHEV)
- エンジン:4.0L V8ツインターボ+電動モーター
- システム出力:816PS(612PS+204PS)
- 最大トルク:1420Nm(800Nm+620Nm)
- 駆動方式:全輪駆動(4MATIC+)
- 0-100km/h加速:2.9秒
- 最高速度:317km/h
- バッテリー容量:4.8kWh
SL 63 S E Performanceは、AMGのハイパフォーマンスハイブリッド技術を搭載し、圧倒的な加速性能を誇ります。日常使いからサーキット走行まで幅広く対応できる革新的モデルです。
シャシーとドライブテクノロジー
R232型SLは、アルミニウムスペースフレームを採用し、前モデル比で大幅な剛性強化を実現しました。リアアクスルステアリングは、低速域では逆位相で回頭性を高め、高速域では同位相で直進安定性を確保します。
また、全モデルで9速AMG SPEEDSHIFT MCTトランスミッションを採用し、スムーズで素早いシフトチェンジを実現。AMG独自のチューニングにより、ダイナミックな走行フィールを提供します。

デザインとインテリア
新型SLの特徴的なポイントは、電動ソフトトップを採用したことです。これにより、従来のハードトップ比で21kg軽量化が図られました。インテリアには12.3インチデジタルメーターと、11.9インチの縦型タッチスクリーンを装備し、最新のMBUXシステムが搭載されています。
スポーティさとラグジュアリーを兼ね備えたデザインが魅力で、長時間のドライブでも快適さを維持できるシートアレンジや上質な素材使いが特徴です。
日本での展開と価格
SL 43が2022年10月に日本で発表され、価格は1,648万円(税込)からとなっています。
SL 55やSL 63の導入も予定されており、さらなる高性能モデルの登場が期待されています。
ギャラリー:SL 43
ギャラリー:SL 55
ギャラリー:SL 63
ギャラリー:SL 63 S E Performance
ギャラリー:SL Monogram Maybach
まとめ
最新のメルセデスAMG SLは、スポーティさと快適さを兼ね備えた究極のロードスターです。
SLシリーズの伝統を受け継ぎつつ、最新技術と圧倒的なパフォーマンスを融合させた魅力的な1台です。
