MAZDA EZ-6の概要
MAZDA EZ-6は、マツダと中国長安汽車(Changan)の合弁会社「Changan Mazda」が手掛けるミドルクラス電動セダンです。
2024年4月の北京モーターショーで初公開され、中国では「EZ-6」、欧州市場では「Mazda 6e」の車名で展開されます。
マツダのグローバル電動化戦略の第一弾モデルとして、BEV(バッテリーEV)とEREV(レンジエクステンダーEV)の2タイプをラインナップしています。
エクステリアデザイン
KODOデザインの深化
「動きの魂」を意味するKODOデザイン言語を受け継ぎつつ、スリークなリフトバックフォルムを採用。
長いルーフラインと絞り込まれたリアエンドが、流麗ながら筋肉質なプロポーションを実現しています。
ディテール&カラーバリエーション
- ワイドグリルとスリムLEDヘッドライト
- リアにはフル幅のLEDライトバーを装備
- 全8色のボディカラー(例:マシーングレー プレミアムメタリック)
- 19インチまたは20インチホイールが選択可能
インテリア&先進装備
大型ディスプレイで直感的操作
14.6インチのタッチ対応センターディスプレイと、10.2インチのデジタルインストルメントクラスターを組み合わせ、
視認性と操作性を両立。画面遷移もスムーズで、ドライバーは必要な情報を瞬時に把握できます。
コネクティビティ&UX
- クラウドベースの「Mazda Connect」はOTAアップデート対応
- Apple CarPlay/Android Auto、ワイヤレス充電、多言語音声認識を標準装備
- スマホアプリからの遠隔駐車支援・充電スケジュール設定が可能
安全運転支援(i-Activsense)
- アダプティブクルーズコントロール
- レーンキーピングアシスト
- 自動緊急ブレーキ(AEB)
- ドライバーアテンションアラート
パワートレイン&性能
BEVモデル
- バッテリー:LFP(68.8 kWh)/NMC(80.0 kWh)
- 航続距離(WLTP):約480 km(LFP)/約550 km(NMC)
- モーター出力:最大190 kW(258 PS)、トルク320 Nm
- 0–100 km/h加速:約7.6秒
- 充電性能:AC最大11 kW、DC急速充電はLFPで最大200 kW、NMCで最大95 kW(10–80%充電時間約25分)
EREVモデル(レンジエクステンダー)
- エンジン+モーター:1.5L直4+電動ユニット、システム最大160 kW(218 PS)
- EV走行距離:約100 km
- 総航続距離:約1,000 km
- ラゲッジ容量:300–700 L(シートアレンジ時)、牽引能力1,500 kg
ドライビングダイナミクス
- シャシー:
ロングホイールベース+専用チューニングのマクファーソン/マルチリンク構造で、
しなやかな乗り心地と高い直進安定性を両立。 - ステアリング/回生ブレーキ:
電動パワーステアリングは自然なフィール。回生ブレーキは段階調整可能で、
ワンペダル走行モードもサポート。
主要競合モデルとの比較
モデル | 航続距離 | 強み |
テスラ Model 3 | 約448 km | 充電網・ソフトウェア |
ポールスター2 | 約470 km | 北欧デザイン・走行性能 |
Mazda EZ-6 | 約480–550 km | 上質な乗り味・コスパ |
今後の展望
Changan Mazdaは、EZ-6に続きSUVタイプの「EZ-60」を2025年に中国市場で展開予定。
マツダは2030年までに全ラインアップの電動化を完了する計画で、これらのモデルがその中核を担います。
FAQ
Q1: 日本市場での導入予定は?
現時点で日本導入の具体的なアナウンスはありませんが、欧州や中国での反応を見てから
日本市場への展開が検討される見込みです。
Q2: 保証やメンテナンスはどうなる?
バッテリー保証は中国・欧州ともに8年/16万kmを標準装備。現地販売店網での整備サポート体制も整備中です。
Q3: 充電インフラは?
中国ではChangan Mazda独自の急速充電ステーション、欧州では既存の公共急速充電ネットワークを活用可能です。
ギャラリー
まとめ
MAZDA EZ-6は、マツダのデザイン美学と長安のEV技術が融合したグローバルモデル。多様な電動パワートレインと充実装備で、次世代セダン市場に新風を巻き起こす一台と言えるでしょう。今後の日本導入にも期待が高まります。
