はじめに
スバル・レヴォーグは、「走り」と「実用性」を兼ね備えたステーションワゴンとして、多くのドライバーから支持を集めています。
スポーティなエクステリアと上質なインテリアに加え、最新の運転支援システム「アイサイトX」を標準装備し、安全性と快適性を高いレベルで両立。
さらに1.8Lと2.4Lターボの2種類のエンジンが選べることで、日常の移動からスポーツドライブまで幅広く対応可能です。
ファミリーカーとしての利便性を持ちながら、運転を楽しみたい人にも満足感を与えてくれる1台と言えるでしょう。
スバル・レヴォーグのエクステリア詳解
フロントデザイン
レヴォーグの顔つきは、大型のヘキサゴングリルを中心に構成され、低く構えたフォルムと鋭いラインがスポーティさを際立たせています。グリルの存在感に加えて、細長いLEDヘッドランプが精悍な印象を与え、夜間の視認性や安全性も向上。フロントバンパーには空力を意識した造形が施されており、見た目の迫力だけでなく走行安定性にもつながっています。
サイドビュー
横から見ると、張り出したフェンダーやシャープなキャラクターラインが目を引きます。ワゴンらしい伸びやかなルーフラインに、力強いサイドシルのデザインが組み合わさり、スポーティでありながら上質感も両立。さらに、LEDターンランプ内蔵のドアミラーやスタイリッシュなシャークフィンアンテナなど、細部の仕上げにもこだわりが見られます。
リアデザイン
リアは、夜間でも一目で分かるC字型LEDコンビネーションランプを採用。スポーティさと先進感を両立し、視認性も高めています。バンパーにはエアアウトレットを組み込み、走行時に発生する乱気流を整えることで、空力性能を改善。さらに、マッドガードのスリットが車体側面の空気の流れを整え、燃費や安定感の向上にも寄与しています。
特別仕様やグレードごとの違い
標準仕様に加えて、グレードや特別仕様車ごとに外観に工夫が施されています。例えばV-SPORTやSTI Sport R-Black Limitedでは、ドアミラーやエンブレムをブラック仕上げにすることで精悍な印象を強化。STI Sportでは専用エアロパーツやサイドスカートが装備され、より引き締まったスポーティな佇まいとなっています。これにより、同じレヴォーグでもグレードによって表情が大きく変わるのが魅力です。
総じて、レヴォーグのエクステリアは「実用的なステーションワゴン」でありながら、空力性能やディテールにまでこだわったデザインが特徴です。スポーティさと機能美を高いレベルで両立しており、所有する満足感をしっかりと与えてくれる仕上がりになっています。
スバル・レヴォーグのインテリア詳解
コックピットデザイン
レヴォーグの運転席周りは、ドライバーを中心に設計されたコックピットスタイル。センターには11.6インチの大型縦型ディスプレイを配置し、ナビゲーションやオーディオ、車両設定まで直感的に操作できます。メーターにはフル液晶ディスプレイを採用するグレードもあり、視認性と先進感を両立。ステアリングは握りやすい形状で、パドルシフトも備わり、走りを意識した作り込みです。
シートと快適性
標準グレードでも座り心地に優れたファブリックやトリコットを採用し、上級グレードでは本革シートやSTI専用のウルトラスエード×本革コンビシートを設定。STI Sportではボルドーのアクセントカラーが用いられ、スポーティかつ高級感ある雰囲気を演出しています。前席には電動調整機能やシートヒーターが備わり、長時間のドライブでも快適に過ごせる工夫がされています。
後席とラゲッジスペース
後席はワゴンらしく十分な広さを確保し、足元のスペースも余裕があります。リクライニング機能やアームレストも備わり、長距離移動でも快適。荷室は通常時でも大容量を確保し、後席を倒せばフラットで広大な空間が広がり、アウトドアや旅行にも十分対応できる設計です。
インテリアの質感と装備
ダッシュボードやドアトリムはソフトパッドを多用し、質感を高めています。アンビエントライトやメタリック調加飾も加わり、スポーティさと上質さがバランス良く共存。さらに、USBポートやワイヤレス充電などの便利装備も充実しており、現代的なライフスタイルに対応しています。
総じて、レヴォーグのインテリアは「ドライバーを中心にしたスポーティさ」と「ファミリーカーとしての快適性」を両立したデザインが特徴です。上質な素材使いと最新装備により、実用性だけでなく所有する満足感も高めています。
スバル・レヴォーグのパワーと性能
エンジンラインナップ
レヴォーグには主に2種類のターボエンジンが搭載され、走行シーンやグレードに合わせて選べます。
- 1.8L 直噴ターボ(CB18型)
最高出力177PS・最大トルク300Nmを発揮。日常の走りから高速道路まで扱いやすいバランス型エンジンで、低回転から力強いトルクを発生させ、スムーズで余裕ある加速を実現します。 - 2.4L 直噴ターボ(FA24型・STI Sport Rに搭載)
最高出力275PS・最大トルク375Nm。スバルパフォーマンストランスミッション(8速マニュアルモード付CVT)と組み合わされ、より鋭い加速と力強さを楽しめる仕様です。
走行性能
全車にスバル伝統のシンメトリカルAWDを採用。低重心の水平対向エンジンとの組み合わせで、コーナリング時の安定性と高速走行時の直進安定性に優れています。雪道や雨天といった悪条件でも安心して走れるのは大きな魅力です。
ドライブモードセレクト
上級グレードやSTI Sportでは、ドライブモードセレクトを搭載。ノーマル、スポーツ、コンフォートなど複数のモードを切り替えることで、エンジンレスポンスやステアリングフィール、サスペンション特性を自分好みに調整できます。これにより、街乗りからワインディング、ロングツーリングまで幅広く対応可能です。
乗り味と静粛性
新世代プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用し、ボディ剛性が高められています。その結果、加速時の安定感や高速域でのしっかり感が向上。また、遮音材の最適配置により静粛性も高まり、スポーティさだけでなく快適性も兼ね備えています。
まとめると、レヴォーグは扱いやすい1.8Lターボとパワフルな2.4Lターボという2本柱で、多様なドライバーのニーズに応える走りを提供。AWDと高剛性ボディによる安心感、そして走行モードの選択肢で、日常からスポーツ走行まで幅広い場面で楽しめる性能を持っています。
スバル・レヴォーグのシャシーと足回り
プラットフォームと基本構造
レヴォーグは最新の**スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)**を採用しています。ボディ剛性を従来比で大幅に高めることで、走行安定性や安全性が向上。さらに低重心設計により、コーナリング時のロールを抑えつつ、安定したハンドリングを実現しています。
サスペンション構成
- フロント:ストラット式
- リア:ダブルウィッシュボーン式
この組み合わせにより、しなやかさと高い操縦安定性を両立。荒れた路面でも車体が無駄に揺れにくく、タイヤが路面をしっかりと捉えます。
STI Sport専用チューニング
上級グレードのSTI Sportでは、ビルシュタイン製ダンパーを備えた「電子制御ダンパー」を採用。減衰力を瞬時に調整し、快適性とスポーティさを状況に応じて切り替えられるのが特徴です。ドライブモードセレクトと連動して、街乗りでは柔らかく、スポーツ走行では引き締まった乗り味に変化します。
ブレーキとタイヤ
- 高性能グレードには大径ディスクブレーキを装備し、制動力を強化。
- STI Sport Rでは専用チューニングされたブレーキやタイヤを採用し、高速域やワインディングで安定したコントロール性を発揮します。
ハンドリング特性
シンメトリカルAWDと組み合わせることで、コーナリング時のトラクション性能が高く、雨や雪といった悪条件下でも安定性を確保。さらにステアリングの応答性も高められており、「思った通りに曲がる」感覚をドライバーに与えます。
総じて、レヴォーグのシャシーと足回りは「快適性」と「スポーティさ」を高次元で融合した仕上がりです。普段使いではしなやかで安心感があり、STI Sportでは本格的なスポーツドライブにも応えるポテンシャルを持っています。
スバル・レヴォーグの安全性能
アイサイトXによる先進運転支援
レヴォーグには最新のアイサイトXが搭載されており、3眼カメラと高精度地図データ、GPSを組み合わせて高度な運転支援を実現しています。高速道路での渋滞時ハンズオフ走行やカーブ手前での減速支援、分岐レーンでの車線ガイドなど、ドライバーを積極的にサポートします。
プリクラッシュブレーキ
前方の車両や歩行者、自転車を認識し、衝突の危険を検知すると警告を発し、必要に応じて自動でブレーキを作動。事故の回避や被害軽減に大きく貢献します。
アダプティブクルーズコントロール
全車速追従機能付きで、前走車との車間を一定に保ちながら加減速を自動制御。高速道路だけでなく、渋滞路でもストレスを軽減します。
車線逸脱・ふらつき防止機能
カメラが車線を認識し、逸脱の危険がある場合は警告やステアリング操作支援を行います。長時間運転での疲労時にも安心感を高める機能です。
後方の安全機能
- 後側方警戒支援(BSD):死角にいる車両を検知して警告。
- 後退時自動ブレーキシステム:駐車場などで後退中に障害物を検知すると自動でブレーキ。
- リアクロストラフィックアラート:バック時に左右から接近する車を知らせてくれます。
衝突安全性能
スバル・グローバル・プラットフォームによる高剛性ボディと衝撃吸収構造で、衝突エネルギーを効率的に分散。運転席・助手席はもちろん、後席にもカーテンエアバッグを含む7つのエアバッグを標準装備しています。
総合すると、レヴォーグは「事故を未然に防ぐ予防安全」と「万一の衝突時に守る衝突安全」を高い次元で両立しています。アイサイトXを中心とした運転支援機能により、日常走行から長距離ドライブまで、安心感を持って運転できるのが大きな魅力です。
スバル・レヴォーグの買って良かった点・悪かった点
買って良かった点(メリット)
- 走行安定性の高さ
シンメトリカルAWDと低重心設計により、高速道路でもワインディングでも安定した走りが楽しめます。雪道や雨の日でも安心感があり、オールシーズン頼れる存在です。 - 最新の安全性能
アイサイトXを中心とした運転支援システムは、長距離移動や渋滞時に大きな助けとなり、疲労軽減に貢献します。家族を乗せても安心できるのは大きな魅力です。 - 上質で快適なインテリア
大型ディスプレイや上質な素材を用いた室内は、最新感と居心地の良さを両立。荷室も広く、日常使いから旅行・アウトドアまで幅広く対応できます。 - スポーティで洗練されたデザイン
ワゴンとしての実用性を持ちながら、低く構えたスタイルやSTI専用のエアロがスポーティさを演出。「走れるワゴン」という個性を求める人にはぴったりです。 - グレードの選択肢が豊富
1.8Lで十分な走りを楽しめる一方、2.4LのSTI Sport Rでは本格的なスポーツ性能も体験可能。好みに応じて選べる自由度があります。
買って悪かった点(デメリット)
- 価格が高め
装備が充実している分、車両価格は同クラスのワゴンやSUVより高め。STI Sport Rなど上級グレードでは500万円を超えるため、購入ハードルはやや高いです。 - 燃費性能は平均的
ターボとAWDの組み合わせにより、燃費はハイブリッドや一部の競合SUVに比べて劣る印象。燃費重視の人にはやや不満が残ります。 - 取り回しのしづらさ
全幅が広めで、都市部や狭い道での駐車・走行は注意が必要。ワゴン特有の長い全長もあり、コンパクトカーからの乗り換えだと大きさを感じることがあります。 - CVT特有のフィーリング
スムーズさはあるものの、加速時に「ラバーバンド感」があり、スポーツカー的なダイレクト感を求める人には物足りない場合があります。
まとめ
スバル・レヴォーグは「走り」「安全」「快適性」を高いレベルで融合したステーションワゴンです。価格や燃費面に弱点はあるものの、ドライバーを中心とした設計と最新の安全装備によって、日常から趣味まで幅広く活躍できるクルマです。
ギャラリー
さいごに
スバル・レヴォーグは、安定した走行性能と先進の安全装備、そして洗練されたデザインを兼ね備えたステーションワゴンです。
価格や燃費では一部の競合車に劣る面もありますが、それを補って余りある安心感と走りの楽しさを提供します。
普段使いからロングドライブ、アウトドアまで幅広く活躍できる万能性が魅力で、「スポーティに走れるワゴンを求める人」に特におすすめのモデルです。

