はじめに
トヨタの本格SUV「ランドクルーザー」が、ついに新たな進化を遂げて登場しました。
それが ランドクルーザー250 です。従来のプラドを継承しながら、ランドクルーザー300と同じ新世代プラットフォーム「GA-F」を採用し、より堅牢で、より快適に進化した注目モデル。
クラシカルで力強いスクエアデザイン、上質かつ機能的なインテリア、力強いディーゼルやハイブリッドパワートレイン、そして最新の安全装備を兼ね備えています。
今回は、ランドクルーザー250の魅力を エクステリア・インテリア・パワートレイン・シャシー・安全性能 の観点から詳しくご紹介します。

ランドクルーザー250のエクステリアデザイン
ランドクルーザー250のエクステリアは、「原点回帰」と「最新技術の融合」をテーマに仕上げられており、歴代モデルのタフさを受け継ぎながら現代的に進化しています。以下のポイントが特徴的です。
力強いフロントフェイス
フロントマスクはスクエア基調で、水平基調のグリルと縦型ヘッドランプが組み合わされています。特に丸目LEDランプ仕様は往年のクラシカルな雰囲気を演出し、角型ランプ仕様はよりモダンでシャープな印象を与えます。大型のバンパーや分厚いボンネットも相まって、ランドクルーザーらしい堂々とした存在感があります。
スクエアで機能的なボディライン
全体のプロポーションは直線的で、力強いスクエアシルエットを採用。これは視界確保やオフロードでのボディ把握性を意識した実用的なデザインでもあります。フェンダー部分は張り出しが大きく、悪路走破性を強調。サイドビューはシンプルながら、力感のあるキャラクターラインが走り、実用SUVとしての信頼感を与えます。
リアデザイン
リアは水平基調のテールランプと直線的なゲートデザインを採用し、ワイド感と安定感を強調。スペアタイヤは背面に備えず、現代的で都会的な雰囲気を出しつつも、スクエアな造形でタフさを維持しています。
実用性を意識したデザイン
オフロード走行に配慮し、アプローチアングル・デパーチャーアングルを確保するために、バンパー下部はえぐられた形状になっています。また、悪路での接触を避けるためにホイールハウスやサイドステップも頑丈に設計。さらにアルミホイールもデザイン性と強度を兼ね備えた造形が採用されています。
全体の印象
ランドクルーザー250のエクステリアは、クラシックな四駆らしさを残しながらも、都会的で洗練された雰囲気を併せ持っています。丸目か角目かという選択肢でオーナーの個性を出せる点も魅力で、アウトドアシーンから街乗りまで幅広い場面に映えるデザインとなっています。
ランドクルーザー250のインテリア
ランドクルーザー250のインテリアは「堅牢さと快適性の両立」をテーマにデザインされており、オフロード走行時の操作性と、日常生活での使いやすさを兼ね備えています。実用性を重視しながらも、最新SUVらしい上質感とデジタル技術を盛り込んでいる点が特徴です。
機能的でスクエアなデザイン
インパネ全体は視認性と操作性を重視したスクエア基調。大きなスイッチ類はグローブをしたままでも操作しやすく、オフロード走行時でも確実な操作が可能です。ダッシュボードは水平基調で、車両姿勢の把握がしやすい造形になっており、ランドクルーザーらしい「道具感」を大切にしています。
最新のデジタル装備
センターには最大12.3インチの大型ディスプレイを配置し、最新のコネクティッドナビやオフロード情報表示機能を搭載。メーターはアナログ調とデジタル液晶の組み合わせで、視認性と先進性を両立しています。また、マルチテレインモニターにより、悪路での死角を映像で確認できるのも大きな安心材料です。
シートと居住性
シートはホールド性を意識した設計で、ロングドライブでも疲れにくい工夫がされています。内装素材はグレードによってファブリックから本革まで幅広く選択可能。2列シート5人乗りと、3列シート7人乗りの設定があり、ファミリーやアウトドア用途にも柔軟に対応できます。2列目シートは前後スライドやリクライニングが可能で、ゆとりある空間を確保。荷室はスクエア形状で、後席を倒せば大容量のラゲッジスペースとして活用できます。
快適装備
最新のエアコンシステムに加え、シートヒーターやベンチレーション機能を搭載するグレードも用意。USBポートやワイヤレス充電など、日常で便利な機能も整備されています。加えて、遮音性を高めたキャビン設計により、オンロード走行時は高級SUVらしい静粛性を味わえるのも魅力です。
全体の印象
インテリアは「道具としての信頼感」と「上質なSUVの快適性」が融合しています。荒れた道を走る時の実用性と、都市部で使う時の快適さを両立しており、アウトドアユーザーからファミリーユースまで幅広く満足できる仕上がりになっています。
ランドクルーザー250のパワーと性能
ランドクルーザー250は「どこへでも行ける走破性」と「快適なオンロード性能」を両立することを目指し、最新のパワートレインと電子制御技術を搭載しています。従来のプラドよりも一段進化した動力性能を持ち、多様なシーンで頼れるSUVに仕上がっています。
エンジンラインナップ
市場によって異なりますが、主に以下のパワートレインが用意されています。
- 2.8L直列4気筒ディーゼルターボ
・最高出力:約204PS
・最大トルク:約500Nm
・トランスミッション:8速AT
・日本仕様の主力グレードで、低速からの力強いトルクにより悪路や重い荷物の積載時でも余裕のある走りを実現。燃費性能も従来型より向上しています。 - 2.4L直列4気筒ターボ ハイブリッド(海外仕様中心)
・システム出力:約330PS
・トランスミッション:6速AT
・電動モーターによるアシストで力強い加速を発揮しつつ、環境性能も両立。今後のグローバル展開における注目パワートレインです。
駆動方式
全車 フルタイム4WD を採用。センターデフは電子制御式で、オンロードでは安定性を、オフロードでは高いトラクション性能を発揮します。さらにローギアレンジを備え、岩場や砂地など過酷な状況でも走破可能です。
オフロード性能
ランドクルーザー250は、ランドクルーザー300と同じ TNGA-Fラダーフレーム を採用。高剛性かつ軽量化されたフレームにより、悪路耐久性と乗り心地を両立しています。
また以下の先進機能を搭載:
- マルチテレインセレクト:路面状況に応じて最適な駆動力配分や制御を自動で選択
- クロールコントロール:低速での岩場走行や急坂の下りを安定して走行可能
- マルチテレインモニター:周囲の地形をカメラ映像で確認し、死角を減らす
オンロード性能
新開発サスペンション(前:ダブルウィッシュボーン、後:トレーリングリンク式リジッドアクスル)により、舗装路での安定性と快適性も大幅に進化。ステアリングフィールも自然で、日常の街乗りや高速道路走行でも扱いやすい仕上がりとなっています。
牽引能力
最大約3,500kgの牽引性能を持ち、キャンピングトレーラーや大型ボートなども引っ張ることが可能。アウトドアや仕事用としても高い実用性を誇ります。
全体の印象
ランドクルーザー250は、従来のプラド以上に力強いトルクと最新の電子制御技術で、オフロードから日常の街乗りまでカバーできる万能SUVへと進化しました。まさに「どこへでも行ける」信頼性を備えた一台といえます。
ランドクルーザー250のシャシーと足回り
ランドクルーザー250は、従来のプラドを大きく進化させた 新世代ラダーフレーム構造 を採用しており、悪路での耐久性とオンロードでの快適性を両立しています。ランドクルーザー300と同じ「GA-Fプラットフォーム(TNGA-F)」をベースとしている点が大きな特徴です。
新開発ラダーフレーム
- 高剛性化と軽量化
フレームはねじり剛性が従来型より約50%向上しており、過酷なオフロード走行でもボディの歪みを抑制。軽量化も進められ、燃費やハンドリング性能にも貢献しています。 - 耐久性重視の設計
オフロード走破性を重視しつつも、舗装路での直進安定性や衝撃吸収性も改善。長距離移動時の快適性を意識した設計になっています。
サスペンション構造
- フロント:ダブルウィッシュボーン式
路面追従性とステアリング応答性を両立し、オンロードでは安定したコーナリング性能を発揮。悪路でもしなやかに動き、衝撃をしっかり吸収します。 - リア:トレーリングリンク式リジッドアクスル
高い耐久性と荷重対応力を持ち、悪路走行や積載時でも安定性を確保。ランドクルーザーならではの「タフさ」を支える足回りです。
電子制御サポート
- AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)
路面状況や走行モードに応じて減衰力を自動調整。オンロードでは快適性を高め、オフロードでは安定性を確保します。 - マルチテレインセレクト
泥、砂、岩場、雪などの路面に応じて、エンジン出力やブレーキ制御を最適化。ドライバーが難しい状況でも安心して走行できるようサポートします。 - クロールコントロール
低速での悪路走行時に自動でスロットルとブレーキを制御し、ドライバーはステアリング操作に集中可能。
オンロード安定性
ランドクルーザー250は「タフなオフローダー」でありながら、舗装路での走行安定性も大幅に向上。高剛性フレームと電子制御サスペンションの組み合わせにより、長距離移動や高速巡航でも快適な乗り心地を実現しています。
全体の印象
ランドクルーザー250のシャシーと足回りは、「悪路を走破するための堅牢さ」と「日常での快適性」を見事に両立しています。まさに本格派オフローダーでありながら、都会でも快適に扱える新世代のランドクルーザーに仕上がっています。
ランドクルーザー250の安全性能
ランドクルーザー250は「本格オフローダーでありながら、日常でも安心して使えるクルマ」を目指しており、最新の予防安全技術と堅牢な車体設計を備えています。悪路走行時の安全サポートはもちろん、普段の街乗りや高速道路でも高い安心感を提供するのが特徴です。
Toyota Safety Sense(最新世代)標準装備
ランドクルーザー250には、トヨタの最新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準搭載されています。
主な機能は以下の通りです。
- プリクラッシュセーフティ
車両や歩行者、自転車を検知し、衝突の可能性がある場合は自動でブレーキを作動。交差点での右折時検知にも対応。 - レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
高速道路での長距離移動をサポートし、前走車に合わせて自動的に加減速。渋滞時のストップ&ゴーにも対応します。 - レーンディパーチャーアラート
車線逸脱の危険を検知し、ステアリング制御で車線内走行をサポート。 - レーンチェンジアシスト & ドライバー異常時対応システム
ドライバーの体調不良などに備え、車線維持や減速を自動で行う安全機能を搭載。
オフロードでの安全サポート
ランドクルーザー250は、悪路走行時の安全性も強化されています。
- マルチテレインモニター
ボディ下や周囲の地形をカメラで映し出し、岩場や狭い道での死角を減少。 - クロールコントロール
急坂や砂地など低速走行が必要な場面で、自動的に速度を一定に保ち、安全に走破可能。 - ダウンヒルアシストコントロール
下り坂で自動的にブレーキを制御し、スリップを防ぎながら安定した走行を実現。
パッシブセーフティ(衝突安全性能)
- 高剛性ラダーフレーム+衝撃吸収構造
最新のTNGA-Fプラットフォームにより、衝突時のエネルギー吸収とキャビン保護を両立。 - 複数エアバッグ(前席・サイド・カーテン)
乗員を多方面から保護するエアバッグを標準装備。 - 歩行者保護設計
ボンネットやバンパーに衝撃吸収構造を採用し、対歩行者事故の安全性も考慮。
全体の印象
ランドクルーザー250は、オフロードでの「道具としての安全性」と、日常での「最新運転支援」の両方を備えています。頑丈なラダーフレームによる衝突安全性に加え、Toyota Safety Senseやオフロード支援機能によって、普段の街中から未舗装路まで幅広い環境で安心して運転できる一台に仕上がっています。
ギャラリー
さいごに
ランドクルーザー250は、「道具としての信頼性」と「最新SUVとしての快適性」を見事に融合させたモデルです。
従来プラドの堅牢なイメージを受け継ぎながら、クラシカルでありながらモダンなデザイン、ファミリーからアウトドアまで対応できる室内空間、力強いトルクを誇るディーゼルやハイブリッド、そして最新の安全・運転支援機能を備えています。
まさに「どこへでも行ける」というランドクルーザーの精神を体現した一台であり、都市でも自然のフィールドでも頼れる相棒となるでしょう。
