はじめに
アストンマーティンが「スーパーツアラー」という全く新しいコンセプトを掲げて送り出した最新モデル――DB12。
従来のGTの優雅さはそのままに、スポーツカーの鋭さを融合した“新世代アストン”として世界中の注目を集めています。エクステリアは挑発的な美しさをまとい、インテリアはフル新設計でラグジュアリー性が劇的に向上。そして680psを誇るV8ツインターボが、GTの常識を超える圧倒的な走りを実現。
この記事では、デザイン・インテリア・性能・安全性のすべてを詳しく解説し、DB12がどんな魅力を持つ車なのかをわかりやすく紹介します。

アストンマーティン DB12のエクステリア

■ さらに攻撃的に進化したフロントマスク
DB12の顔つきは、従来のDBシリーズよりも大胆で、“スーパーツアラー”というコンセプトを象徴するように非常に力強いデザインへ進化しました。
まず目を引くのが 拡大されたフロントグリル。従来よりワイドで開口部が大きく、冷却性能の向上だけでなく、迫力ある存在感を生み出します。ヘッドライトは新開発の 次世代LEDライトを採用し、より薄くシャープな造形で精悍な印象に。L字のデイライトにより、夜間でもDB12と一目でわかる独自の表情を持っています。
■ 優雅さとスポーティさを両立したサイドビュー
サイドラインは、アストンマーティンらしい“流れるようなシルエット”がさらに強調されています。
長いボンネットからリアへ滑らかに伸びるラインはGTらしいエレガンスを演出し、一方で張り出した ワイドフェンダーがスポーツカーらしい筋肉質な雰囲気を形成。新デザインの 21インチホイールはDB12専用で、軽量化と剛性向上のために鍛造構造を採用しています。空力を意識したフィン形状も特徴的で、走りの性能面にも貢献しています。
■ 低くワイドな迫力を持つリアセクション
リアはDB12の「新世代デザイン」を最も強く感じられる部分です。
特徴的な スリムテールランプは曲線的に伸び、光のラインでワイド感を強調するデザイン。リアデッキは低く抑えられ、地を這うようなスタンスを実現しています。また、大型ディフューザーとデュアルエキゾーストが組み合わされ、見た目だけでなくダウンフォースと空力性能にも寄与。GTカーらしい上品さと、スーパーカー並みの迫力を両立した仕上がりです。
■ 空力を徹底追求した新しいボディ造形
エクステリアは美しさだけでなく、空力改善が徹底している点も見逃せません。
フロントバンパーの開口部形状、ボンネットのエアアウトレット、サイドのエアフロー処理、そしてリアディフューザーまで、すべてが走行安定性と冷却性を高めるために最適化されています。見た目の“流麗さ”がそのまま空力性能に繋がる設計で、長距離高速走行における安定感は従来モデルより大きく向上しています。
アストンマーティン DB12のインテリア

■ 完全新設計による“新世代アストン”の室内空間
DB12のインテリアは、これまでのDBシリーズから大きく変わり、フル新設計のコクピットへと進化しました。アストンマーティンのクラフトマンシップを継承しつつ、最新デジタル技術を融合した“ハイパーラグジュアリー”な空間です。上質なレザー、アルカンターラ、金属素材などすべてのパーツが職人の手で丁寧に仕上げられ、座った瞬間にプレミアムGTであることを強く実感できます。
■ 新開発インフォテインメントと直感的な操作系
DB12では、アストン初となる **新開発インフォテインメントシステム(10.25インチタッチ)**を搭載。
旧来モデルの弱点とされた“操作系の古さ”が完全に解消され、スマホのようなタッチレスポンスや、最新ナビ機能、無線アップデートに対応。
一方で、走りに集中するための 物理スイッチを適度に残している点が大きな特徴。エアコンやドライブモードなど、よく触れる操作はあえてボタン式で配置され、スポーツカーとしての機能性を損なわない工夫が見られます。
■ スポーツツアラーらしい上質シート
フロントシートは、長距離ツアラーとしての快適性とスポーツカーとしてのサポート性を両立した専用設計。ホールド性の高い形状ながら、クッション性も最適化されており、移動の疲労を感じさせません。
微調整可能な電動調整機能、シートヒーター・ベンチレーション(仕様により)も設定され、真夏・真冬問わず快適。ヘッドレストに刻まれたアストンマーティンのエンブレムがさらなる特別感を演出します。
■ 高級感と機能美が融合したセンターコンソール
センターコンソールは“機能をデザインとして魅せる”構造。
ギアセレクター、トグルスイッチ、ロータリー式ボリュームなど、触れるたびに質感の高さを感じる金属パーツが贅沢に使われています。周囲のレザーとステッチの組み合わせはカスタム性も高く、オーナーごとに独自の雰囲気を作り上げられる点も魅力です。
■ 高品位オーディオと静粛性の高さ
DB12のキャビンは、静粛性の高さも大きな進化ポイント。
風切り音やロードノイズが抑えられ、GTカーに求められる「静かで快適な移動空間」を実現しています。
オーディオは標準で高性能システムを搭載し、オプションでは Bowers & Wilkins(ボウワース&ウィルキンス)製のサラウンドシステムを選択可能。音の透明感や定位感が非常に優れており、クルージング中に“音楽スタジオのような没入感”を楽しめます。
■ 最新デジタルメーターと洗練されたアンビエントライト
メーターはフルデジタル化され、ナビ・ドライブモード・車両情報が視認性高く表示されます。
また車内各所に配置された アンビエントライトは、色・明るさを細かく調整でき、ラグジュアリーGTらしい上質な雰囲気を演出。夜のドライブでは特に美しく、DB12の“特別な空間”がさらに際立ちます。
アストンマーティン DB12のパワーと性能

■ 4.0L V8ツインターボが“史上最強のDB”を実現
DB12に搭載されるのは、メルセデスAMG製をベースにアストンが独自チューニングした 4.0L V8ツインターボエンジン。
最高出力 680ps、最大トルク 800Nm を発生し、DB11のV8を大きく超えるパフォーマンスを獲得しています。タービン、冷却系、吸気・排気システムまで細かく最適化され、レスポンスの鋭さ・フラットなトルク感が特に向上しました。
■ 0-100km/hは3.6秒、最高速は325km/h
直線加速はGTカーとして圧巻で、
- 0-100km/h:3.6秒
- 最高速度:325km/h
と、スーパーカーに肉薄するレベル。大トルクを低回転から発揮するため、街中での発進から高速巡航、追い越し加速まで余裕たっぷりの走りが楽しめます。
■ 8速ATと後輪駆動が生む“ドライバーズGT”の走り
トランスミッションは鍛え直された 8速オートマチック。変速スピードやシフトショックの最適化により、街乗りでは滑らか、スポーツ走行では鋭くギアをつないでくれます。
駆動方式は 後輪駆動(RWD) を採用し、軽快なターンインと自然なステアフィールを実現。GTでありながら、しっかり“操る楽しさ”が味わえる設定です。
■ シャシー剛性は7%向上。より正確で安定したハンドリングへ
DB12では、ボディ構造を大幅に補強し、シャシー剛性が 7%アップ。これにより、サスペンションの動きがより正確になり、路面状況への追従性が向上。高速巡航での安定性、スポーツ走行での応答の良さがレベルアップしています。
■ 新世代アダプティブサスペンションで“しなやかなのに鋭い”乗り味
足まわりには 新世代アダプティブダンパーを採用し、走行状況に合わせて減衰力を瞬時に最適化。
設定されるモードは以下の通り:
- GT(快適性重視)
- Sport(ハンドリング強化)
- Sport+(サーキット寄りの鋭さ)
GTカーとしての柔らかな乗り心地を保ちながら、ワインディングではスポーツカーのようにキビキビ曲がる、懐の深いチューニングが特徴です。
■ 新世代ESCと電子制御が“プロ級の走り”をサポート
DB12は電子制御系も大幅刷新。
特に 新世代ESC(横滑り防止装置) が優秀で、路面状況を細かく把握しながら最適な制御を実行。余計な介入感が消え、ドライバーが意図したラインを自然にトレースできます。
さらに、電子制御式リアディファレンシャル(E-Diff)により、加速時のトラクション確保やコーナー脱出の安定性も大幅に強化されています。
■ ブレーキ・タイヤもハイパフォーマンス仕様
ブレーキは大径ローターを採用し、オプションで カーボンセラミックブレーキ を選択可能。連続サーキット走行でもフェードしにくく、高速巡航からの制動も非常に安定しています。
タイヤはミシュランと共同開発の Pilot Sport 5 S(DB12専用チューン) を採用し、グリップと静粛性のバランスに優れる仕上がりです。
アストンマーティン DB12の安全性能

■ 最新世代のADASをフル搭載した“安心して速く走れるGT”
DB12は、従来のDBシリーズで弱点とされていた“先進安全装備の物足りなさ”を全面的に改善し、最新世代のADAS(先進運転支援システム)をしっかり搭載。そのため、高級GTとしての快適性だけでなく、長距離移動や普段の街乗りでも安心感が大きく向上しています。
■ アダプティブクルーズコントロール(ACC)
高速道路での走行に便利な アダプティブクルーズコントロール が標準化。前走車との車間距離を自動で調整しながら一定速度を保つため、ロングツーリングが格段にラクになります。DB12の高い静粛性と相まって、移動のストレスが大幅に軽減されます。
■ レーンキープアシスト&レーンディパーチャーウォーニング
車線を逸脱しそうになると警告し、自動的にステアリングを補正する レーンキープアシスト を搭載。高速巡航時のふらつきや長距離運転での疲労を抑え、ドライバーの負担を軽くしてくれる機能です。
■ トラフィックサインリコグニション(標識認識)
道路標識(制限速度・追越し禁止など)をカメラで読み取り、メーター内に表示。見落としを防ぎ、スピード違反を避ける上でも役立つ便利な機能です。
■ ブラインドスポットモニター(BSM)
後側方の車両を検知して通知する ブラインドスポットモニター は、高い車幅を持つGTカーには特に重要な装備。高速道路での車線変更や街中での交差点右左折時の安全性が大きく向上します。
■ 360度カメラと駐車支援
ボディサイズが大きめのDB12でも安心して駐車できるように、360度ビューカメラ を搭載。
真上からの映像や前後左右の視点を切り替えることで、狭い場所でも安心して取り回せます。高級クーペにありがちな“後方視界の狭さ”をしっかり補っています。
■ 衝突安全性の向上(ボディ剛性7%アップ)
DB12ではシャシー全体を見直したことで、ボディ剛性が7%向上。
この剛性アップは走行安定性だけでなく、衝突時のエネルギー吸収性能やキャビン保護にも寄与します。
また、前後クラッシャブルゾーンが強化され、側面衝突に対する保護も改善。スポーツ性能と安全性を高いレベルで両立したGTへと進化しました。
■ 高性能ブレーキ&電子制御で“危険回避力”も向上
安全性は“守る”だけでなく“危険を回避する力”も重要です。
DB12は大径ブレーキのほか、オプションの カーボンセラミックブレーキ により制動距離の安定性が大幅アップ。
さらに、電子制御式リアディファレンシャル(E-Diff)や新世代ESPにより、急な回避操作や雨天時のグリップ低下にも素早く対応し、クルマを安定させてくれます。
ギャラリー


























さいごに
アストンマーティン DB12 は、美しさと力強さ、そしてテクノロジーが高次元で融合した“究極のスーパーツアラー”です。
エクステリアは逞しく洗練され、インテリアは手仕事の美しさと最新デジタル技術が共存。680psのV8ツインターボはGTクラスを超えるパフォーマンスを発揮し、最新の安全装備により日常からロングツーリングまで安心して楽しめる仕上がりとなっています。
総合すると、高級GTの快適性とスーパーカーの刺激を一台で味わいたい人に最適なモデル。DB12は、アストンマーティンの未来を象徴する一台であり、所有する喜びと走る喜びの両方を最高レベルで提供してくれるクルマと言えます。






