はじめに
レクサスのフラッグシップセダンとして世界中で高い評価を受けている「レクサスLS」。
その存在は単なる移動手段を超え、上質な空間と最新技術を融合させた“走るラグジュアリー”とも言える一台です。堂々としたエクステリア、匠の技を感じさせるインテリア、力強さと静粛性を両立したパワートレイン、快適性と俊敏性を兼ね備えたシャシー設計、そして先進の安全性能。
すべてにおいて最高を追求したLSは、オーナーのみならず同乗者までも魅了する特別な存在です。本記事では、そんなレクサスLSの魅力を細部まで徹底解説していきます。

レクサスLSのエクステリアデザインの魅力
フロントデザイン
レクサスLSの存在感を象徴するのが、ブランドを代表する大型の「スピンドルグリル」です。繊細かつ立体的なメッシュパターンが採用され、角度によって光の反射が変化することで、奥行きと高級感を演出します。ヘッドライトは鋭い造形のLEDを採用し、L字型のデイタイムランニングライトがレクサスらしい個性を際立たせています。さらに、マイナーチェンジモデルではライトユニットが薄型化され、精悍でモダンな印象を強めています。
サイドビュー
ロングホイールベースと低重心設計により、伸びやかで優雅なシルエットを実現。キャビン後方に向かってなだらかに流れるルーフラインは、クーペを思わせる流麗さを備えつつ、セダンらしい落ち着きも両立しています。クローム加飾が施されたウインドウフレームや、ボディ下部を引き締めるサイドスカートが、上質さと安定感を強調しています。
リアデザイン
リアは水平基調でワイド感を強調し、安定したスタンスを表現。薄型のLEDコンビネーションランプにはL字モチーフが組み込まれ、フロントとの統一感を持たせています。マフラーは控えめにデザインされ、静粛性と上質感を意識した「大人の高級セダン」らしい仕上げになっています。
エアロダイナミクスと機能美
エクステリアデザインは単に美しさだけでなく、空力性能も考慮されています。ドアミラーの形状やボディサイドのキャラクターラインは風の流れを最適化し、走行時の安定性と静粛性を向上。さらにホイールデザインも空力を意識した造形となっており、視覚的な高級感と機能美を両立しています。
レクサスLSのエクステリアは、迫力あるフロントマスク、流麗なサイドライン、そして落ち着いたリアデザインが調和し、「威厳」と「エレガンス」を兼ね備えたフラッグシップにふさわしい造形となっています。
レクサスLSのインテリアデザインの魅力
ラグジュアリーと「おもてなし」の融合
レクサスLSのインテリアは、日本の美意識を取り入れた「おもてなし」をテーマに設計されています。ドアを開けた瞬間から広がる空間は、単なる高級感にとどまらず、乗る人を包み込むような温かみを感じさせる仕上がりです。シート、トリム、照明など、すべてが乗員の快適性を最優先に考え抜かれています。
素材とクラフトマンシップ
内装素材には最高級のセミアニリン本革が使用され、柔らかく上質な触感を提供。さらに、レクサスならではの職人技「匠」の技術が随所に光ります。たとえば、伝統工芸をモチーフにした仕上げが選択可能で、
- 西陣織を取り入れた繊細なパネル
- 切子調ガラスによる立体的な光の演出
- 和紙をイメージしたトリム仕上げ
などが設定され、他の高級セダンにはない独自の世界観を表現しています。
シートと快適性
フロントシートは28方向に電動調整可能で、シートヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能を装備。後席は特に贅沢な仕様となっており、エグゼクティブパッケージではオットマン付きのリクライニングシートを採用。最大48度まで倒れるリクライニングや、全身を包み込むマッサージ機能で、まるでファーストクラスのような快適性を提供します。
インフォテインメントと操作性
インパネ中央には12.3インチの高解像度タッチディスプレイを配置し、最新のマルチメディアシステムに対応。Apple CarPlayやAndroid Autoに加え、自然な対話が可能な音声認識機能も搭載されています。センターコンソールには、操作性を重視したスイッチ類や収納スペースが配置され、利便性も抜群です。
アンビエント照明と静粛性
室内には間接照明が巧みに配置され、昼夜で異なる雰囲気を演出。まるで高級ホテルのラウンジにいるような上質な空気感を醸し出します。また、LSは高遮音ガラスや吸音材をふんだんに使い、走行中でも会話がしやすい圧倒的な静粛性を確保しています。
レクサスLSのインテリアは、最上級の素材と先進技術、そして日本独自の美意識を融合させた「移動する贅沢空間」といえるでしょう。
レクサスLSのパワーと性能
パワートレインのラインアップ
現行レクサスLSには、大きく分けてガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意されています。どちらも「力強さ」と「上質な走り」を両立させる設計です。
- LS500(ガソリンモデル)
3.5L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力422ps、最大トルク600Nmを発揮。10速ATと組み合わせることで、滑らかな加速とダイレクトなレスポンスを実現します。0-100km/h加速は約5秒台と、フラッグシップセダンにふさわしい余裕のある加速性能を誇ります。 - LS500h(ハイブリッドモデル)
3.5L V6自然吸気エンジンにマルチステージハイブリッドシステムを組み合わせ、システム総出力は約359ps。EV走行を活かした静粛性と燃費性能に優れ、市街地や高速道路でのスムーズな走りを実現します。エンジンとモーターの切り替えもシームレスで、上質なドライビングフィールが魅力です。
走行モードとドライバビリティ
ドライブモードセレクトにより、走行シーンに応じて車のキャラクターを切り替え可能です。
- Ecoモード:燃費重視で穏やかな走り
- Comfortモード:長距離移動に最適な快適性重視
- Sport / Sport+モード:エンジンレスポンスとサスペンションを引き締め、スポーティな走りを演出
これにより、オーナーの気分や道路環境に応じたドライブが楽しめます。
静粛性と加速フィール
LSは「走りの力強さ」と同時に「高級セダンらしい静粛性」も重視しています。加速時にはツインターボの余裕あるトルクで力強く加速しつつ、遮音材や吸音技術により室内は非常に静か。特にハイブリッドモデルではEV走行時の静粛性が際立ち、都市部では“無音の滑走”のような走りを体感できます。
燃費性能
- LS500(ガソリン):WLTCモードで約9~10km/L前後
- LS500h(ハイブリッド):WLTCモードで約12~13km/L前後
フラッグシップセダンとしては優れた数値で、長距離移動にも安心です。
まとめると、レクサスLSのパワーと性能は「圧倒的な余裕の加速」と「静粛で滑らかな走行フィール」を両立し、ドライバーには走る楽しさ、同乗者には快適な乗り心地を提供しています。
レクサスLSのシャシーと足回り
GA-Lプラットフォームの採用
レクサスLSは、トヨタの高級車専用アーキテクチャー「GA-L(グローバル・アーキテクチャー・ラグジュアリー)」をベースに設計されています。軽量化と高剛性化を徹底したこのプラットフォームにより、低重心で安定した走りを実現。特にエンジン搭載位置を低く後方に配置することで、前後重量配分を最適化し、大型セダンながら俊敏でバランスの取れたハンドリング性能を発揮します。
サスペンションシステム
フロントにはマルチリンク式サスペンションを採用し、リアも同様にマルチリンク式を装備。路面からの衝撃をしなやかに吸収しつつ、高速走行時の安定感を確保します。さらに「電子制御エアサスペンション」が標準またはオプション設定されており、状況に応じて車高や減衰力を自動調整。乗り心地と操縦安定性を高度に両立しています。
後輪操舵システム(LDH)
上級グレードには「レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)」を採用。これは後輪もステアリングと連動して動く仕組みで、低速時には前輪と逆方向に切れて取り回しを軽快にし、高速時には同方向に切れて安定性を向上させます。大柄なボディながら市街地での運転しやすさと、高速道路での安心感を両立しています。
可変ギヤ比ステアリング(VGRS)
ステアリングギヤ比を走行状況に応じて変化させるシステムで、低速では小さな舵角で曲がりやすく、高速では直進安定性を高めます。LSのような大型セダンにおいては、取り回し性と安定性をバランスよく両立する重要な要素です。
ブレーキ性能と制御技術
大径ディスクブレーキに加え、電子制御ブレーキシステムを搭載。回生ブレーキとの協調制御も滑らかで、減速時の違和感がなく自然なブレーキフィールを実現しています。ハイブリッドモデルでは特に効率よくエネルギー回収が行われ、燃費向上にも貢献。
総じて、レクサスLSのシャシーと足回りは「大柄な高級セダンでありながらスポーティで俊敏な走り」を可能にしつつ、「乗員を包み込む快適な乗り心地」を提供するよう設計されています。まさにフラッグシップにふさわしい完成度といえるでしょう。
レクサスLSの安全性能
Lexus Safety System +A
レクサスLSには、最新の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +A」が搭載されています。これは従来のシステムをさらに進化させたもので、ドライバー支援と事故リスク低減を高度に実現するのが特徴です。
- プリクラッシュセーフティ(PCS)
歩行者や自転車、夜間の検知にも対応。衝突の可能性を検知すると警報を発し、必要に応じて自動ブレーキを作動させます。 - レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
先行車との車間を自動でキープし、渋滞から高速までスムーズに対応。加減速も自然で、長距離ドライブの疲労を大幅に軽減します。 - レーントレーシングアシスト(LTA)
車線をカメラで検知し、車両が中央を走行できるようステアリングをサポート。高速道路でのふらつきを防ぎます。 - レーンチェンジアシスト
ドライバーが方向指示器を操作すると、周囲の安全を確認したうえで自動的に車線変更を支援します。
ドライバー異常時対応システム
運転中にドライバーが体調不良などで操作を行えないと判断した場合、車両が自動で減速・停止し、ハザードランプ点灯やドア解錠などを行います。これにより、万が一の際にも二次被害を最小限に抑えることが可能です。
パーキングサポート機能
- 高度駐車支援システム(Advanced Park)
周囲の状況をカメラとセンサーで把握し、ステアリング・シフト・アクセル・ブレーキを自動制御。大型セダンでも安心して駐車できます。 - パノラミックビューモニター
車両の周囲を俯瞰映像で表示し、狭い場所での取り回しをサポート。死角を減らすことで安全性を高めています。
衝突安全性能
高剛性ボディ「GA-Lプラットフォーム」をベースに、衝突エネルギーを効率よく吸収する構造を採用。さらに、10個以上のエアバッグを標準装備し、前席・後席ともに乗員保護性能を最大化しています。
レクサスLSの安全性能は、最新技術による「事故を未然に防ぐ予防安全」と「万一の衝突から守る受動安全」の両面でトップクラス。大型セダンとしての安心感をさらに高める、まさにフラッグシップにふさわしい完成度です。
ギャラリー
さいごに
レクサスLSは「威厳」「洗練」「先進性」を融合させた、まさにブランドの頂点に立つセダンです。
迫力あるデザインと職人技が光るインテリア、余裕ある加速と静粛性、しなやかで安定した走り、そして世界トップレベルの安全性能を兼ね備え、すべての要素が高次元で調和しています。
移動を贅沢な時間へと変えるLSは、乗る人に究極のおもてなしを提供する一台。フラッグシップにふさわしい価値を求める方にこそ、強くおすすめできるモデルです。
