はじめに
レクサスISは、コンパクトスポーツセダンとして1999年の登場以来、多くのドライバーを魅了してきたモデルです。
現行型は大幅な改良によって、力強いエクステリアデザイン、上質でドライバーオリエンテッドなインテリア、そして多彩なパワートレインを備え、走りと快適性を高次元で融合させています。
また、シャシー剛性やサスペンションの進化により、ワインディングから日常の移動まで安定感のあるドライビングフィールを提供。
さらに最新の「Lexus Safety System +」を標準装備し、安全性能も妥協のない仕上がりです。まさに、走りの楽しさと安心を両立したプレミアムセダンといえるでしょう。

レクサスISのエクステリアデザイン
レクサスISのエクステリアは、「アグレッシブさ」と「エレガンス」を両立させたデザインが特徴です。マイナーチェンジで大きく進化した現行型は、スポーツセダンとしての存在感をさらに強めています。
フロントデザイン
レクサスの象徴であるスピンドルグリルは、よりワイドで低重心な造形に進化し、迫力を強調。細かいメッシュパターンがスポーティさを際立たせています。ヘッドランプは鋭い造形の三眼LEDヘッドライトを採用し、デイタイムランニングライトのL字型シグネチャーが精悍さを演出。フロントバンパーの大型エアインテークも、冷却性能と空力を両立しています。
サイドビュー
サイドシルエットは、ロングノーズ&ショートデッキのスポーツセダンらしいプロポーション。前後のフェンダーは張り出し感を強め、ワイドトレッドと相まって安定感を感じさせます。キャラクターラインはシャープで、流れるようにリアへ繋がり、動きのある印象を与えます。また、F SPORTグレードでは専用デザインのアルミホイールや、ボディ同色のサイドスカートが装備され、よりスポーティに仕上がっています。
リアデザイン
リアは水平基調の造形で、ワイド感と安定感を強調。最大の特徴は横一文字のLEDリアコンビランプで、夜間にはレクサスらしい先進的なシグネチャーが際立ちます。バンパー下部にはディフューザー風のデザインを採用し、スポーティな印象を高めています。マフラーはグレードに応じてシングルまたはデュアル出しが採用され、上位モデルほど迫力のある見た目になります。
ボディサイズと存在感
全長4,710mm前後、全幅1,840mm、全高1,435mmというサイズは、日本の道路事情にも適した取り回しやすさを持ちながら、ワイド&ローのスタンスで高級スポーツセダンらしい存在感を発揮します。
まとめ
レクサスISのエクステリアは、ワイド感と低重心を強調したスポーツセダンらしいデザインに、レクサスならではの上質さを融合させています。鋭いフロント、流麗なサイド、先進的なリアのすべてが調和し、見る人に「走りの楽しさ」を強く印象づける仕上がりになっています。
レクサスISのインテリアデザイン
レクサスISのインテリアは、ドライバーを中心に設計されたスポーティかつラグジュアリーな空間が魅力です。高級素材の質感と先進的なインフォテインメントを融合させ、乗る人すべてに心地よい体験を提供します。
コックピットデザイン
運転席はドライバーオリエンテッドなレイアウトで、ステアリングやシフトレバーが自然に操作できる位置に配置されています。メーターパネルはLFAから着想を得たデジタル表示を採用し、スポーツカーらしい演出と視認性の高さを両立。特にF SPORTでは可動式メーターリングが搭載され、走りの高揚感をさらに高めます。
素材と仕立て
シートやドアトリムには**本革や合成皮革(L tex)**を使用し、ソフトパッドやステッチ仕上げで上質さを演出。F SPORT専用ではスポーツシートが備わり、サポート性とホールド感が強化されています。インテリアカラーはブラックやホワイトを基調に、グレードによってレッドやダークローズなどスポーティな色調も選択可能です。
インフォテインメントシステム
中央には最大12.3インチのタッチディスプレイを搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。操作性が従来より大幅に改善され、スマホ連携による利便性が高まりました。音響面では、標準の8スピーカーに加え、上級グレードでは**マークレビンソン製プレミアムサウンドシステム(17スピーカー)**を選択でき、臨場感あふれる音響体験が楽しめます。
快適性と機能性
前席は通気性とサポート性を両立した形状で、シートヒーターやベンチレーションを搭載(一部グレード)。後席はコンパクトセダンとしては十分なスペースを確保し、2名が快適に座れるよう設計されています。また、トランク容量も日常用途に対応できる広さを持ち、実用性もしっかり担保。さらに、電動パーキングブレーキやデジタルインナーミラーなど、利便性を高める最新装備も充実しています。
まとめ
レクサスISのインテリアは、スポーツセダンらしいドライバー中心のデザインと、上質な素材や先進装備によるラグジュアリー感を兼ね備えています。シートのホールド性、直感的に操作できるインフォテインメント、そして快適性を追求した装備群によって、日常の移動から長距離ドライブまで、常にプレミアムな時間を楽しめるのが魅力です。
レクサスISのパワーと性能
レクサスISは、スポーティセダンらしく複数のパワートレインを用意しており、用途や走りの志向に合わせて選べるのが大きな魅力です。エンジンの特性や駆動方式、トランスミッションはそれぞれ異なり、走行フィールに個性が表れています。
IS300(2.0L直列4気筒ターボ)
- 最高出力:約245PS
- 最大トルク:約350Nm
- トランスミッション:8速AT
- 駆動方式:FR
ISのエントリーモデルながら、低回転からトルクを発揮するターボエンジンにより、街乗りから高速まで力強い走りが可能。スポーツセダンらしい俊敏な加速性能を持ちつつ、日常の扱いやすさにも優れています。
IS300h(2.5L直列4気筒+ハイブリッドシステム)
- システム出力:約220PS
- トランスミッション:電気式無段変速機(E-CVT)
- 駆動方式:FR/AWD
ハイブリッドモデルは、スムーズで静かな加速と優れた燃費性能が魅力。エンジンとモーターの協調制御により、街中ではEV走行に近い静粛性を実現しつつ、高速道路でも安定感ある走行が可能です。環境性能を重視しながら、スポーティさも両立しています。
IS350(3.5L V6自然吸気)
- 最高出力:約318PS
- 最大トルク:約380Nm
- トランスミッション:8速AT(FR)/6速AT(AWD)
- 駆動方式:FR/AWD
シリーズの上位モデルで、NA(自然吸気)ならではの滑らかな吹け上がりと高回転域での伸びやかな加速が特徴。アクセル操作に対するレスポンスも良く、スポーティドライビングを楽しみたいユーザーに最適です。FRモデルでは後輪駆動らしいダイレクトな走りを堪能でき、AWDモデルではあらゆる路面で安定性を発揮します。
ドライビングフィールと走行性能
- FRプラットフォームを活かしたハンドリング性能
- 剛性強化されたボディとワイドトレッドによる安定感
- F SPORTグレードには専用サスペンションチューニングや**アダプティブバリアブルサスペンション(AVS)**を搭載し、状況に応じて乗り心地と操縦性を切り替え可能
- 電動パワーステアリングの緻密な制御により、シャープなステアリングフィールを実現
まとめ
レクサスISのパワートレインは、ターボのバランス型(IS300)、ハイブリッドの経済性重視(IS300h)、そしてV6 NAの本格派(IS350)と、多彩な選択肢が揃っています。いずれもFRプラットフォームをベースとしたスポーティなハンドリングが楽しめ、街乗りからワインディング、高速クルージングまで幅広く対応できるのが大きな魅力です。
レクサスISのシャシーと足回り
レクサスISは、セダンでありながらスポーツカーに迫る走行性能を追求するため、シャシー剛性や足回りの設計に大幅な改良が施されています。ボディ全体の骨格強化からサスペンションチューニングまで、ドライバーに「走りの一体感」を提供することを重視した仕上がりです。
ボディ剛性の強化
現行型では、プラットフォームの基本構造を見直し、溶接点の追加や接着剤の使用範囲を拡大することでボディ剛性を従来比で大幅に向上。これにより、路面からの入力に対する応答性が高まり、操縦安定性と乗り心地の両立を実現しています。さらに、重心を低く抑える設計により、スポーツセダンらしい安定感のある挙動を獲得しました。
サスペンション構造
- フロント:ダブルウィッシュボーン式
- リア:マルチリンク式
フロントはダブルウィッシュボーンを新設計し、アルミ部品を多用することで軽量化と剛性を両立。リアのマルチリンクもジオメトリーを最適化し、コーナリング時の接地性と安定性を高めています。これにより、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地を同時に実現。
サスペンションチューニング
上級グレードやF SPORTには、**アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)**が搭載され、走行状況に応じて減衰力を細かく制御。コンフォートからスポーツ走行まで幅広く対応し、ワインディングでは俊敏に、高速走行ではフラットで安定感のある乗り味を提供します。
ステアリングとブレーキ
電動パワーステアリングは、応答性を高めたチューニングが施され、滑らかな操舵フィールと高い直進安定性を実現。ブレーキは大径ディスクを採用し、F SPORTグレードではフロントに対向ピストンキャリパーを備えるなど、制動力と耐フェード性を強化しています。
タイヤとホイール
- 標準モデルは17インチ、上級モデルでは18~19インチを装着可能
- F SPORT専用ホイールは軽量化と剛性バランスを重視した設計で、デザイン性と走行性能を両立
- ワイドトレッド化により、コーナリング時の安定性と接地性が向上
まとめ
レクサスISのシャシーと足回りは、剛性強化されたボディと洗練されたサスペンション設計により、スポーティな走りと上質な乗り心地を両立しています。ダブルウィッシュボーン&マルチリンクの組み合わせに加え、AVSや高性能ブレーキによって、日常の快適性からスポーツドライビングまで幅広く対応できるのが大きな魅力です。
レクサスISの安全性能
レクサスISは、スポーティな走行性能だけでなく、安全性能においても最新の技術を採用しており、安心してドライブできる環境を整えています。特に、マイナーチェンジ後の現行モデルでは、予防安全機能「Lexus Safety System +」を標準装備し、事故リスクの低減に力を入れています。
Lexus Safety System + の主な機能
- プリクラッシュセーフティ(PCS)
- 前方の車両や歩行者、自転車を検知し、衝突の危険を察知すると警報と自動ブレーキで回避または被害軽減をサポート。
- 夜間や交差点右折時の歩行者・対向車検知にも対応。
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- ミリ波レーダーとカメラで先行車との車間距離を自動調整し、高速道路や渋滞時の運転負担を軽減。
- 停止・発進にも対応し、渋滞時の快適性が大きく向上。
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- 車線を検知し、はみ出しを防ぐためステアリング操作を支援。
- カーブや高速道路の長時間走行での安全性・疲労軽減に効果的。
- アダプティブハイビームシステム(AHS)
- 対向車や先行車を検知し、自動で部分的に光を遮ることで常時ハイビームに近い視認性を確保。
- ロードサインアシスト(RSA)
- 交通標識を認識し、メーターディスプレイに表示して注意を促す。
先進的な運転支援機能
- ブラインドスポットモニター(BSM)
後側方から接近する車両を検知し、サイドミラー内に警告を表示。車線変更時の安全性を高めます。 - リヤクロストラフィックアラート(RCTA)
駐車場からバックで出る際、左右から接近する車両を検知し警報で知らせます。 - パーキングサポートブレーキ
障害物や後方車両を検知し、衝突の危険がある場合に自動でブレーキを作動。
受動安全性能
- 強化された衝撃吸収ボディ(GOA:Global Outstanding Assessment)を採用し、衝突時の衝撃を効果的に分散。
- 運転席・助手席エアバッグに加え、カーテンシールドエアバッグやニーエアバッグなど最大8つのエアバッグを標準装備。
- シートベルトにもプリテンショナーとフォースリミッター機構を搭載し、万一の事故に備えています。
まとめ
レクサスISは、最新の予防安全技術「Lexus Safety System +」と、衝突安全性能を兼ね備えたプレミアムセダンです。自動ブレーキやレーン維持支援といった運転支援から、万一の衝突時に乗員を守るエアバッグや高剛性ボディまで、総合的に高水準の安全性を提供します。走りの楽しさに加え、日常の安心感をしっかり確保している点が、レクサスISの大きな魅力といえるでしょう。
ギャラリー
さいごに
レクサスISは、スポーティさと高級感を兼ね備えた完成度の高いモデルです。
迫力あるスピンドルグリルや一文字LEDリアランプが生み出す存在感、質感と操作性を両立したインテリア、ターボ・ハイブリッド・V6と多彩なパワートレイン、そして最新の安全装備が一体となり、あらゆるシーンで満足できる一台に仕上がっています。
輸入車スポーツセダンと比較しても遜色ないパフォーマンスを持ちながら、日本の道路環境に適したサイズ感も魅力。
日常の移動から趣味のドライブまで、あらゆるライフスタイルに寄り添う「プレミアムスポーツセダン」としておすすめできる一台です。
