はじめに
アウディのミドルクラスセダンとして、長年愛されてきた「A4」。
その後継モデルがついに登場し、名前を「A5」へと改めて新たなステージへ踏み出しました。
この記事では、なぜA4がA5になったのかという背景から、デザイン、技術、装備の進化、そして日本市場での価格やグレード構成まで、詳しくご紹介します。
なぜ「A4」が「A5」に?その理由とは
今回のモデルチェンジにおける最大のトピックのひとつが、「A4」から「A5」への名称変更です。
これは、アウディが新たに導入した命名ルールの再編によるもの。
今後は以下のように分類されます。
- 奇数番号(A3、A5、A7など):ガソリン車やハイブリッド車などの内燃エンジン搭載モデル
- 偶数番号(A4、A6、A8など):ピュアEV(電気自動車)モデル
これにより、A4/S4は「A5/S5」へと名称が統一され、今後の電動化戦略と差別化が図られるかたちとなりました。
プラットフォーム刷新で走りが変わった!
新型A5には、アウディが新たに開発した「PPC(Premium Platform Combustion)」が採用されています
これは内燃エンジン車のために最適化されたプラットフォームで、以下のようなメリットがあります。
- 高剛性ボディによる操縦安定性と安全性の向上
- 振動・騒音を抑えることで、快適性と静粛性が大幅に改善
- 最先端のサスペンション制御で路面追従性も進化
エクステリア:スポーティで知的、そして未来的
新型A5のデザインは、スポーツ性と洗練さを兼ね備えています。
- ワイド&ローなフォルムで低重心の走りを予感させるスタイリング
- 新設計の六角形シングルフレームグリルとスリムなマトリクスLEDライト
- シャープなキャラクターラインと彫刻のようなサイドプロファイル
- リアは新デザインのテールランプと立体的なバンパーで存在感を演出
インテリア:未来的でありながら、アウディらしい上質感
運転席に座った瞬間から、アウディの最新哲学が体感できます。
- 11.9インチのバーチャルコクピットと大型ディスプレイが横一線に並ぶ未来的な空間
- 直感的なタッチ操作やジェスチャー操作に対応
- 内装にはアルカンターラや本革、ウッドパネルなど高級素材を多用
- 64色のアンビエントライトでドライブの雰囲気も自由自在
パワートレイン:48Vマイルドハイブリッドで燃費も走りも妥協なし
新型A5は全モデルに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。以下のような利点があります。
- エンジン停止からの再始動がスムーズ
- 燃費性能が向上し、環境にも配慮
- 減速時にエネルギーを回収し効率的に活用
また、S5モデルは367PSの圧倒的パワーで、走行性能も抜群です。
日本市場のグレード構成と価格(2025年モデル)
モデル名 | 駆動方式 | 出力 | 価格(税込) |
A5 TFSI | FF | 150PS | 約599万円 |
A5 TFSI クワトロ | 4WD | 204PS | 約681万円 |
A5 アバント TFSI | FF | 150PS | 約624万円 |
A5 アバント TFSI クワトロ | 4WD | 204PS | 約706万円 |
S5 | 4WD | 367PS | 約1035万円 |
S5 アバント | 4WD | 367PS | 約1060万円 |
※ディーゼルモデル(TDI)は後日発売予定
ギャラリー:A5
ギャラリー:A5 アヴァント
ギャラリー:S5
ギャラリー:S5 アヴァント
まとめ:A5はアウディの新しい“基準”となる存在
新型A5シリーズは、単なるモデルチェンジではありません。A4の伝統を受け継ぎながらも、最新の技術とデザインを融合させたアウディの新時代の象徴です。
上質な乗り心地、スポーティなデザイン、進化したデジタル空間。どれを取っても、旧型A4を超える進化が詰まっています。
これからのプレミアムセダン選びにおいて、A5は間違いなく外せない存在となるでしょう。

